2011年度余暇政策論

担当教員によるコメント 

 

 

(各タイトルをクリックすると各レポートが提示されます。)

 

 

629日(水)No.1No.9 司会:東山

76日(水)No.10No.18 司会:逸見

 

諸注意!:自由討議は1030分から開始。受講生は当日までに事前に各レポートをじっくり読み、レポート内容の中心的部分に関する質問や意見を予めメモしておくこと(レポートを印刷しなくてもよい)。報告者による補足説明1分の後、自由討議(司会者の意向で順番の変更は可。また、司会者は複数のレポートをグルーピングして自由討議の対象としても良い。レポート毎に等分の時間を確保する必要はなく、司会者の判断で好レポートには相対的に多くの時間を割いてほしい)。なお、終了は1145分頃を目途に。

 

 

 

  氏 名

テ ー マ

吉田 まどか

日本の漫画はなぜ世界中で愛されるのか

際立つ多様性、手塚治虫の名言、自由表現などは規制によって「抑圧」されてしまうので、規制は具体性との関連で捉えるべきだと指摘する。均衡点をどこに設定するかは難しいところだ。タイトルと内容の整合性があれば。

項 静達

“オタク”にとっての余暇とは

映像コンテンツの多大な受容者はそこから有用な知識を得る一方で、人との積極的な関わりを持たなくなるのだろうか。消費に積極的に貢献しているという見方もできそうだ。オタク文化の作り手・担い手として活躍するのが理想のあり方かも。

佐藤 佳奈

女子会の流行と女性の余暇

対象が多世代に及んでいて、しかも機を見るに敏のビジネス参入を含めた拡大深化現象に驚かされる好レポート。「おしゃべり」と「おしゃれ」に加えて、ITの進化や女性の社会進出が後押しする。この勢いのまま果たしてどこに行き着くのだろうか。

日中の結婚事情の変容及び比較

今や日本では社内恋愛禁止の風潮があるとは知らなかった。中国では金銭を主要因とする中国の結婚難問題が若い世代にも浸透しているようだ。3つのCをめぐる意訳は相当に意味深長だ。

下枝 笙子

現代のカラオケ事情

カラオケは機材だけでなくその空間やサービスも多様に進化している。仮想空間が多目的の余暇空間となっている。一つの課題に絞って関連情報を追求する手もあったのでは。

逸見 栞

トイレ空間が人々に与える影響―学校トイレ事情を通して―

今や大学や企業におけるトイレの良し悪しは進学や就活でも重要なバロメーターである。清掃も含めてハイテク進化は著しい。5K4Cとはまさに対極をなしている。たとえばハイテク化に絞るなどの手もあったのでは。

佐々木 彩

余暇としての資格

「資格をとる目的」の記述が興味深い。取得の機会はライフステージ全般に及んでいるのが分かる。仕事への直結や趣味の延長など様々である。特定の資格について掘り下げて論じてもよかったのでは。

加藤 ジオランデル

内省―自分の強みを考える―

就活は当事者にとって目的と手段のどちらなのだろう。中盤の自身についての真摯な記述に引き込まれる。やや抽象的過ぎたか。具体的な事例をもっと前面に出す手もあったのでは。

小野塚 夕佳

『余暇=アルバイト』、この公式は成り得るのか

「納得のいかない出来事」など具体性を盛り込めれば。情報源から得たところの記述に註がないのも残念だが、積極的・能動的に余暇に向き合っていて、実践にもとづく記述と考察ゆえに説得力がある好レポート

10

遠藤 舞

電車と私

とくに長旅の場合など、電車内は多様な形で過ごせる豊かな余暇空間となりそうだ。車窓や車内の変化がいいのかもしれない。複数の情報源にあたればさらなる発見も。

11

笹本 芽郁

自然とかかわる余暇の過ごし方

現代は余暇を後押しする時代なのだろう。また、仲間との交流も含めて自然体験から得られることは多い。オリジナルな発想を通じた具体的なプログラムの紹介や提案があれば。

12

東山 博哉

ランニングという余暇と政策

個人の時間の都合に合わせて活動できるなど、ランニングは敷居の低さが魅力だ。競技経験者ゆえの躊躇や迷いも窺われる。大会運営など掘り下げて調べてみてもよかったのでは。

13

須永 純

クルマの旅―発展する休憩施設がもたらすものとは―

今や観光スポットとなったSAPAが増えつつあるという。チェーン店と地域特産店とは相反するようだが、人々は両方を求めているのだろう。「地域住民を巻き込んでいく」事例など挙げられれば。

14

田崎 亜季

風水を用いた余暇とは何か

風水は部屋の環境にも浸透する。懲りすぎてもと思う反面、無頓着でもいられない。ビル等が「山」、道が「水」という見立ては興味深い。自然、思想、科学の相互連関についての言及があれば。

15

加藤 奈緒美

個人・地域にとっての祭り・イベントの魅力

今や、祭りツーリズムは風物詩と観光業とが合体した人気イベントとして定着している。一過性からの脱却も見え始めているようだ。特定の祭りに絞った記述があってもよかったのでは。

16

折笠 貴紀

人々が好む映画と産業としてのこれから

映画を通じた日米関係論が展開されているかのようだ。全体的に拡散・荒削りな印象ではあるものの、「体験」できるのが映画という指摘は興味深いし、映画空間の魅力にも言及する好レポート

17

八巻 いづみ

Twitterから見る情報速度の変容と今後の情報

SNSの広義と狭義の中間にTwitterを位置づけた指摘が興味深い。「テキスト生放送」についても同様だ。リアルタイムな便利の裏にある課題や、情報そのものの意味合いの変化についても言及した好レポート。

18

宇佐美 咲季

ボランティアとシニアの余暇活動

異世代間も含め人と人とのつながりを重視している。シニア男性に対する痛い指摘も。自分と他者とは活動を通じて恩恵が相互循環する。事例として掘り下げた活動紹介があってもよかったのでは。

19

中村祐司(担当教員)

東日本大震災後の地域スポーツ組織の役割と課題

 

 

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