110622xiangjingda

項静達 「“オタク”にとっての余暇とは」

 

余暇とは何か

 

まず、最初に余暇とは何かを知らなくて、辞書などで調べたら、余暇とは余ったひまな時間。仕事の合間などの自由に使える時間とかまたは一日のうち労働の合間に生じる空いた時間。休息時間などの意味を表す。我々学生には学業以外に、社会人より自由な時間が結構ある。その自由の時間をどう過ごせるのが人それぞれであり、部活を参加したり、図書館で勉強に励んだり、読書をしたり、友達と外出してショッピングしたりするなど様々の余暇の楽しめ方がある。各々自分にとって、これが一番だと思っている余暇は必ず存在するだろう。他人の余暇の過ごし方と違っても、気にしない、否定しない、自分だけの余暇を楽しんで欲しい。なぜなら、人々はそれぞれ違うからだ。

 

私の余暇

 

私が余暇に対する理解とは、空いている時間帯で自分が好きなことをやる。これが一つの解釈である。もう一つの解釈は空いている時間帯を暇つぶしにする。ちなみに、私が好きなことは以下の通りである。パソコンをいじったり、ゲームをしたり、音楽を聴いたり、テレビを観たりするなどのことである。以上のことは大好きで、毎日欠かさずにやっている。やらないと、何か今日は物足りない感じがしてしまうほど余暇と言うよりも、生活の一部になっている。私の一日を大まか分けるとすると、半日学校にいて、半日以上に余暇をしている感じの生活スタイルである。学校が休みになっている日だと、ほぼ一日中余暇をしていそう。極端に言うと、まるで “オタク”のように自分の世界に入り込んでしまう。中でも、一番時間を使っていることは映像コンテンツを楽しむこと。パソコンで映画を観たり、テレビチューナーをつけて地デジの番組を観たりする。私は読書が苦手で(読んでいるうちに眠くなるので、あまり捗らないのも問題)、そのため、映像コンテンツなどの媒体を通して、知識を得る。(子供の時からテレビを観るのが大好きだったのも関係ありそう)ジャンルは様々で、アニメ、ニュース、ドキュメンタリー、ドラマ、バラエティなどなど。確かに、本や新聞などの活字を読んだほうが知識にはなるが、私にとってはあまり印象に残らない。記憶力には自信があるほうであるが、それはなぜでしょう。私は活字離れで読書には向いていないということが分かった。活字中毒の人が羨ましく思える時期もあった。そこから、私は好きな映像コンテンツから、知識を得られるような番組を観て、自分なりの勉強をしている。系統的な知識の勉強はできないが、学校では教えていないまたは教えてもらえない知識も番組から学べることができるというところは魅力的に感じる。

余暇を楽しんでいるうちに、私の性格が変化しつつある。前の明るい子で人とコミュニケーションをとる大好きだったのが、今となっては、知り合いや友達には話したりするが、初対面の人とかはなるべく話さないようにしている。なぜだと、何か面倒くさく感じるから。これって結構よくないことは自覚しているが、しかし、なかなか前に一歩が進めないのは現実。もしかすると、このまま発展していくと、わたしもオタクの一員になってしまう危険性がある。そこでオタクについて調べたいと思う。

 

オタクの定義

 私も友達の前でオタクと自称したときがあった。しかしながら、オタクの定義が全く知らないままであった。辞書を調べると、(多く片仮名で書く)特定の分野・物事にしか関心がなく、その事には異常なほどくわしいが、社会的な常識は欠ける人。仲間内で相手を「御宅」と呼ぶ傾向に着目しての称。それが辞書的な定義であり、本当はその時ときにより、また論者により意味合いが変わるのである。オタクという言葉の語源は、コアなアニメファンの集う巨大イベント(コミックマーケット)などの同人誌即売会において、初対面の参加同士の呼びかけの一人称が「おたく」だったことから、いつの間にかコアなアニメファンをさす言葉として発展したものだという説がある。特に明確な定義があるわけではなく、現在はより広い領域(たとえば、マンガオタク、パソコンオタク、映画オタク、フィギュアオタク、ゲームオタクなど)のファンを包括してあり、その実態は一様ではない。かつてオタクという概念に否定的な意味合いがあったが、1990年代ごろからは否定的な意味が薄れ、肯定的に使われるようになった。何かの趣味に強いこだわりを持つ人物という意味でも使われる。この意味では、こだわりの対象に対して、所得や余暇時間のほとんどを費やす「消費性オタク」と自分の趣味を周りに広めたい・創造活動をしたいと考える「心理性オタク」とに分類される。ちなみに、私がオタクになっていたら、後者の心理性オタクのほうになると思う。

 

消費者層としてのオタク

 

 野村総合研究所(NRI)オタク市場予測チームは、オタクの共通する行動特性や消費パターンを分析し、2005年の10月6日に発表した内容によると、アニメやコミックに加えて旅行、自動車マニアなどもオタクに含め、主要12分野で延べオタク人口を172万人、その市場規模を4110億円と推計した。消費性オタクは全体の11%、心理性オタクは36%、両方を兼ねて持つ真のオタクは3.6%いたとしている。また同社がアンケート調査の結果から、オタク層に共通する行動特性を抽出したところ、「共感欲求」、「収集欲求」、「顕示欲求」、「自律欲求」、「創造欲求」、「帰属欲求」という六つの欲求があることを判明した。以上によって、言えることは日本経済の一部が消費志向が強いオタクたちに支えられている。特に、不況が続く日本経済には、どんどん消費してもらうほうが景気回復につながるのではないか。

 

結論

 

 以上で述べたように、私はオタクになるか否かはさておき、学生時代のときは今の余暇の過ごし方は変わらないと思う。他人がどう言うであれ、私は自分の余暇を楽しめたいである。

 

参考文献

岡田斗司夫  オタク学入門  新潮社  2000/10

岡田斗司夫  オタクはすでに死んでいる 新潮社  2008/4/15

オタクは遍在する――NRIが示す「5人のオタクたち」

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0510/06/news068.html 2011年6月二十日に閲覧

「オタク」の定義について

http://homepage2.nifty.com/aleksey/LIBRA/otaku.html 2011年6月二十日に閲覧

 

補足

分野

オタク人口

市場規模

コミック

35万人

830億円

アニメーション

11万人

200億円

芸能人

28万人

610億円

ゲーム

16万人

210億円

組立PC

19万人

360億円

AV機器

6万人

120億円

携帯型IT機器

7万人

80億円

自動車

14万人

540億円

旅行

25万人

810億円

ファッション

4万人

130億円

カメラ

5万人

180億円

鉄道

2万人

40億円

合計

172万人

4110億円