2008年度「現代政治の理論と実際」

 

担当教員によるコメント(斜体部分がコメント内容)

 

(各タイトルをクリックすると各レポートが提示されます)

 

 

  

氏 名

テ ー マ

1

佐山 友香

もう一つの働き方−地域活性化に注目して−

決して夢物語ではいけないのだろうが、社会起業家には強烈なボランタリー精神と同時にしたたかなビジネスの力量が不可欠なのだろう。事例における具体的な財源運用を知りたかった。

2

岩瀬 涼

定額給付金における各地方自治体の判断について

読み手が全体像を把握できる記述。分権の一環という考えには批判的で、自治体側の受け止め方や自民党離党議員の行動に言及。ぜひ実施段階も注視し続けてほしい。

3

島津 卓矢

日本の禁煙化・禁煙条例について

世界中で「禁煙地域」が拡大している。禁煙賛成論と思って読み進めると後半の途中から一転して禁煙反対論に。受動喫煙の問題も絡み難しい問題である。学生間で議論の機会はないのだろうか。

4

小山 勇太

京都議定書の二酸化炭素6%削減における影響

排出量取引のしくみは意外と込み入っている。まずこの用語の基本的な説明が必要だったのでは。軸足を日本に置いた見方をするのかしないのかで、評価や対応もがらりと変わってくるように思われる。

5

舛谷 駿

宇都宮市はゴミの有料化を導入すべきか

ごみ袋一袋あたりの単価の自治体間差異を問題視している。有料化がもたらす正負の影響の何をもって効果・逆効果と見るのかは主張が分かれるところだろう。金銭的痛みが一番の効果促進要因かもしれない。

6

阿部 優子

高齢者の交通手段を考える

「さきがけ号」と「ひばり」の運営の中身がまとめられていて読み手にはありがたい。ネーミング(愛称)の語感とは対照的に事業の継続にはシビアな知恵と工夫が求められると指摘。

7

平田 龍司

奄美群島の少子高齢化問題とその対策

「子育てする気になる風土・土地柄」の価値は重いのだろう。しかしこの勢いで高齢化を止められないのが残念。やはり雇用の場をどう創出するかだろうか。

8

長元 政樹

内定と取消問題の現状と法律

金融市場への信奉(規制緩和の行き過ぎ)が今回の危機をもたらしたというのが一般論では。学生から見て「悪夢」という表現が状況を言い当てているだけに印象に残った。

9

柳 里子

地域活性につながる政策―若者の流出と里山の荒廃―

まさに現状では「援助による産業の創出や後継者育成は一時的なもの」なのだろう。公共交通機関とIT利用以外に「可能性を秘めている」地方活性化のための切り札(知恵の見せ所)は何だろうか。

10

石川 諒

道州制の導入の是非と地域住民

道州制導入の是非は国民投票で判断する類の政策領域かもしれない。要するに「上から目線」(国民)と「下から目線」(住民)の結節点の中身が問われるのだろう。

11

伊東 正文

住民投票で民意は問えるか―沖縄市泡瀬開発問題から見えてくるもの―

住民投票条例を通さない議会の懐の狭さと、問題解決能力の欠如を鋭く突いている。署名数に注目する考え方は正論であると同時にユニークだ。他自治体の中には議会意思と実質的に協調する住民投票の事例があるのでは。好レポート

12

金良 孝矢

思いやり予算についての分析と展望

とくに財源負担に注目して思いやり予算と日米地位協定の矛盾を国防省報告などから追求。問題の追求は日米同盟のあり方に行き着く。「これだけの予算・財源があれば別の領域で○○ができるのに」といった提案型PRが大切なのだろう。

13

田宝 遼

この国はいつまでも土建国家でよいのだろうか?

確かにマスコミ報道の露出量と連なる形で人々の関心も熱しやすく冷めやすくなっている。しかし、ガソリン値下げ後の消費対応などを見ると人々は生活防衛の知恵を学んだのかもしれない。地域エネルギー供給のあり方にも言及。

14

山川 隼希

国連改革−日本の常任理事国入り−

「機能面」が置き去りにされ「制度面」が独り歩きするという指摘は興味深い。「地位は金で買えない」「世界最大の利益を最優先」という正論をどう現実に合わせていけばよいのか。

15

赤堀 文哉

日米の政治情勢からみる国民の世論の形成の仕方日米の政治情勢と世論の形成

情報源における「専門家文章表現」に引きずられない本レポートのような書き方こそ、この授業の目標である。「こう書いてあるけれど、自分はこう思う」という情報の租借と借り物でない思考の自己表現をこれからの大学生活で身に付けてほしい。他の受講生にぜひ見習ってほしい好レポート

16

中村 祐司(担当教員)

北京五輪をめぐる関連事業の新展開

 

 

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