行政学演習A 2001/05/07

長田 元        宇都宮大学国際学部

<命題>私が考える国家戦略

国際関係と日本 今後の日本の国家戦略を考察する。

<要約>

日本は鉱物資源が極めて少ない国です。将来、日本が生き残るには最大の資源である二人をいかにして開発していくかが重要。人間を育成する教育、新たな価値を創造できる人材育成が最も重要。さらには文化政策も重要。日本文化をいかに発展させるかが生き残りのポイント。

キーワード 歴史と文化

実際に省庁を調査 

財務省 http://www.mof.go.jp/   不良債権処理について

経済産業省 http://www.meti.go.jp/  IT戦略について IT戦略会議について(総理官邸含む)

防衛庁 http://www.jda.go.jp/  

防衛庁のホームページ上のアジア・太平洋諸国安全保障セミナー&日米防衛協力のための指針からえた資料を参考にこれらを考察する 


首相官邸 http://www.kantei.go.jp/

小泉純一郎公認サイト 変革の人http://henkaku.jah.ne.jp/

現在の首相のWebPageから 政策を見る

 

わが国の歴史を再認識することによって 日本が今後どのような意思を持って行動すべきかを考察する。

 

@私が歴史を通して考えなければならないと感じたもの。


@ 2度の世界大戦は、私たちに何を明示しているのか?

第二次世界大戦後のアメリカは第一次世界大戦後果たさなければならなかった義務を放棄した(伝統的孤立主義に戻った)ため戦後50年、冷戦・核開発という大きな債務を請け負った。世界の覇権(Power 政治経済・軍事)を握ったものは、覇者ゆえの使命を全うしなければならないということ。その役割を担おうとしなかった覇者はその後、大きな代償を自らが背負わなければならないということ。



A80年代の英国、米国の政治経済改革の中に私たちは何を見たのか?

私たちは様々な矛盾を認識した。

民意の名のもとへの政府の過剰な市場介入(規制)は人々の自由な独創力や企業家精神を奪い、市場経済が活力を失った。また、肥大した福祉政策、つまり公正な富の分配や社会的弱者のための保護には文字通りの利点の反面、人間的な尊厳を奪い、人々の自由を制限するという要素も含まれていたのではないだろうか。


B80年代後半の日本の台頭を見た世界は日本に何を期待しているのか?

世界の国々は日本にアジア・太平洋でリーダーシップを発揮することを期待している。

だが、本当に日本はその役割を担っているだろうか。日本には世界に対して経済的、軍事的役割を担う義務がある。さらにそうすることが日本の国益、日本人の利益になる。(理由の説明)


C20世紀、日本は歴史を通して何を学んだか?

アメリカの二の舞になってはいけないということ。そのことこそが今後の日本の国益につながる。

最後に 世界第2位の経済大国として 日本はどのように行動すべきか?

私が考える 日本の経済政策

技術開発・新たな価値創造と市場確保、世界に対する経済・金融政策・貿易関係を同時に行わなければならない。景気回復、個人消費の回復のために一時的に消費税の税率を下げ、さらには所得税の減税、住宅ローン減税は恒久的に行う。 自由貿易体制の確立、景気回復、日本株の価値を上昇させることによって円の価値を高め、円を強い国際通貨にすること。そのために安定した経済成長を維持できるような市場の確保、技術の開発を活発に行うこと。



江戸幕府の政治経済体制を見直そう



徳川幕府の政治

−要因 日本町など対外的に活発だった経済活動が禁止されることにより、対外的に経済規模の拡大に悪影響を与えた。

+要因 鎖国政策により、当時活発だった経済活動は国内へ向けられ国内の経済、流通の発達に貢献した。また鎖国により築きあげられた日本独自の文化の質(教育 生活水準)はいっそう磨き上げられた。(内向的になったため)経済・流通・文化の発達は教育水準の向上にも貢献し世界的にみても極めて高い識字率を誇っていた。(読み書きそろばん)このことは日本人が明治維新後の富国強兵政策に大きく貢献した。日本は国民(一般労働者)の教育レベルの水準を上げるという投資効果が現れるまでに時間がかかる投資を行うに必要な費用や労力を最小限に抑えることができた。これこそが日本が明治維新後、目覚しい発展を遂げる基礎となったのではないだろうか。つまり日本の発展の基礎を作ったのは徳川幕府だったのだ。


メモ
単独主義がもたらす さまざまな代償
文化力こそ国力 
アメリカ型グローバルスタンダードにNoといえる日本人が必然的にリーダになる。
自国の文化を正しく理解すること
文化力の強い国が生き残る
日本は鉱物資源の少ない国 人間への投資が国家として生き残っていく上で必要不可欠。
日本はモノを小さく作ることに長けている国 それは日本が文化と歴史の中で築き上げてきた文化(技術)。
この文化が今後の日本の経済発展に大きく貢献することは周知のこと。
人間の開発こそ国をあげて取り組まなければならない最重要課題。
軍事技術(兵器開発と宇宙開発)とヒトゲノムの研究
ソフトパワーとハードパワー
ポスト冷戦期の国際政治
単独主義 二国間主義 多国間主義
日本の豊かさの恩恵はどこからきたのか?