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余暇政策論 990132Z 関谷恵梨子
WORLD GAMES 2001 AKITA
ボランティアについて
『【Q17】 ボランティアに参加したいのですが、どんな業務があるのですか?
【A17】 以下の通りです。なお、ボランティア登録の受け付けは2000年1月31日をもちまして終了させていただきました。
大会中の業務
・観客・関係者の案内・接待
・場内、場外、会場の整理
・会場等のゴミの回収、清掃
・会場の改札
・大会関係車両の運転
・応急医療
・通訳
・関係者の入場資格証明証の作成、発行
・情報紙作成、配布
・情報通信機器の操作や保守等
・連絡員
大会準備期間中の業務
・大会計画づくりの手伝い
・ボランティアのサポート
・ボランティアへの連絡、独自研修の企画準備、ボランティア企画業務準備
ワールドゲームズを成功させるためには、秋田県、企業、県民、各競技団体など関係者全員の協力が不可欠であり、ボランティアは大会運営のスタッフとして欠かせない存在として認識されておりますが、秋田では
ボランティアを運営要員とした国際イベントはワールドゲームズが初めてですので、ボランティア(組織)の育成が大会開催に向けた重要
課題の一つと考えています。また、この大会へは日本・世界中から選手・役員の家族・友人や観光客といったたくさんの方々が訪れます。秋田県民一人一人が気持ちよく
受け入れてあげることが今大会を成功へと導くものと考えております。大会期間中に選手を見かけたら「がんばって」と声をかけてあげたり、
道に困っている人がいたら助けてあげるなどでも結構です。大会でのボランティア活動に限らず一人一人ができる事からお手伝いいただき、
ワールドゲームズ秋田大会を盛り上げていただけるのであれば幸いです。
(ワールドゲームズオフィシャルサイトQ&Aページ http://www.wg2001.or.jp/jp/faq.htmlより抜粋)』
*ボランティア十ケ条
『第一回ボランティア大会のパネリストとして参加されたスポーツボランティア団体、「BIND-AID(バインドエイド)」より、活動の経験をもとにボランティア10ケ条が提案されておりました。ここにその全文を掲載します。
一、選手が最高の条件で競技ができ、観客が感動できるよう、ボランティアは活動しよう。
二、ボランティアといえども、責任あるスタッフの一員という意識を持とう。「ボランティアだから〜」は禁句。
三、「〜して欲しい」ではなく、自発的に、ボランティアから働きかけよう。
四、トラブルはいつでも、どこでも、誰にでも起こり得る。落ち着いて笑顔で対応しよう。予測できるトラブルを想定して、解決方法を事前に考えておこう。五、とった行動には常に責任がともなうので、問題が自分で処理できなければ、必ず担当者または処理能力がある部署へ引き継ごう。
六、各部署の連携を取り易くするため、ボランティアの横のつながりもしっかり作ろう。
七、業務でも、プライベートでも1人で悩まない。相談相手を作り、ストレスをためないようにしよう。
八、競技、参加選手、会場や専門用語はもとより、秋田やWG全般の知識向上にも努力しよう。
九、指示はよく変わるものなので、指示系統を常に把握し、正しい最新情報を知ろう。
十、資料は少なすぎても多すぎても困るもの。自分に必要な情報を見極めよう。
続いて、大会運営サイドへの3つの提案も掲載します。
一、ボランティアには十分な情報を提供してください。
二、ボランティアとの接点を常に設け、意見交換をできるだけ多く実施してください。
三、ボランティアも過去に様々な大会を経験し、そういった大会での成功例や課題、問題点などについての情報を多く持っています。それらを積極的に検討
し、活用してください。
(http://www.wg2001.or.jp/volunteer/index.html より抜粋)』
*スポーツボランティア団体「BIND-AID」とは?
長野オリンピック・パラリンピックに参加する選手、役員、関係者、観戦に訪れる人々の心に残る大会にするために、本番に向けてボランティアとしての能力と知識の習得に積極的に取り組み、ボランティア間の結束を強くする事を掲げ、1995年9月に結成された、長野オリンピックボランティア自身による全国ではじめての交流グループ。
長野オリンピック・パラリンピック終了後は、ボランティアとしての心構えやノウハウ,実際に遭遇した体験などを基盤とし、スポーツイベントのサポートやスポーツボランティアへの助言を行う。
一般公募ボランティアによって作り上げられた、国内最初で最大のスポーツイベントといわれる長野オリンピック。(ボランティアスタッフ約3万2千人、組織委員会990人)しかし、初めは募集もしたし,応募もあったが、募集した側でもいったい何をしたらよいのかわからないという状況だったそう。募集当時(1994年)はスポーツイベントでのボランティアについての認識や意識があまりなく、また、世間一般のボランティアそのものへの関心も薄かった。日本においてボランティアの存在が注目され、関心が高まったのは1995年の阪神淡路大震災以降であろう。その状況下でボランティアの登録と仮配置からはじめ、語学要員の確保、ボランティアリーダーの研修等を行い、グループ事の活動を行っていくこととなった。そのグループ活動からBIND-AIDのような私設グループが生まれてきた。BIND-AIDでは施設見学、語学研修、競技ルール勉強会などがおこなわれ、五輪ボランティアの先導的役割を担ってきた。
(参考:BIND-AIDホームページ http://www.asahi-net.or.jp/~iw8t-ysd/bindaid/)
→ボランティアスタッフ約3万2千人に対して組織委員会990人ということは、ボランティアスタッフの力はかなり大きなものだったのだろうと思う。ボランティアたちがみずから結束し、積極的に自分たちの能力,知識習得に取り組み、自分たちの手でこの大会を良いものにしたい、という強い思いがボランティア活動の成功そして、大会の成功へとつながると思った。
WG事業費について
(参考:秋田魁新報社HPhttp://www.sakigake.co.jp/)
1998.7 基本計画15億円(半分を広告収入や寄付金,入場券収入で、残る半分を県と開催市町村が負担(県分は5億7千万円))
↓<事業内容の精査と新たな支出項目>
1999.8 25億5千万円(10億5000万円の増)
新たに加わった支出項目はボランティア(約4千人)用の食費、宿泊費、ユニフォーム代金= 約1億3000万円
テレビ用映像制作費= 約1億 円
スポンサー関連経費= 約 7700万円
会場装飾費= 約1億 円
計 7億 円
これに基本計画の精査による増額分= 約3億5000万円
計10億5000万円
→認識と見通しが甘かったのか?
↓<大幅増を詳細に検討、圧縮>
1999.12 24億円(1億5千万円の圧縮、当初計画からは9億円増)
事業費増額に伴う新たな財源を民間や市町村に求めることは困難→増額分は県が負担。(県負担額14億7千万円)
↓<再検討、切り詰め>
2000.1 23億円(1億円削減)(執行事業費22億円、予備費1億円)
削減分は県負担分から削り(県負担分13億7千万円)、民間負担(7億5千万円)と市町村負担(1億7800万円)は据え置き。
削減は、交通対策費(シャトルバス運行の取りやめなど) =2275万円
宣伝広告費(全国紙への広告一部取りやめなど) =2952万円
マーケティング費(当日券販売ブースの簡素化など)=1360万円
↓<人件費、プレイイベントなどの事業費も含めると>
総額39億4700万円 (県負担26億4800万円、市町村2億3700万円、民間10億6200万円)
県 :WG推進室とWG組織委員会の県職員49人の人件費=約 8億7000万円
プレイイベントやボランティア養成等の事業費 = 4億 円
計12億7700万円
市町村:職員5人派遣で人件費 = 5900万円
民間 :職員14人 = 2億8200万円
物品リース、旅費などの経費 = 3000万円
計 3億1200万円
→人件費等を含めると県負担分は倍近くに。当初県負担は5億円ということだったのに・・・?
通常県の事業費は人件費等は除いて算定しているとのこと。
↓<修正>
2001 23億5000万円(5000万円上積み)
スポンサー収入とそれに伴うマーケティング費が当初見込みを上回るための修正で、県や市町村の負担金に増減はない。
スポンサー収入1億5000万円増(当初2億5000万円)、寄付金2000万円増(当初2億円)、助成金7900万円減(当初1億1400万円)、入場券収入4100万円の減(当初1億5600万円)
よって、差し引き5000万円の増。
↓
修正後の推計事業費39億9200万円
(県職員49人、市町村派遣職員7人、民間18人の人件費等を含め)
『県立高の夏休み4日遅らせます/WG通して国際理解を
県教育委員会は30日、県立高校の今年の夏季休業日を4日繰り延べ、「7月26日から8月24日まで」と決め、各校長に文書で通知した。8月25、26日は土、日曜日に当たり、夏休みは実質的にワールドゲームズ(WG・8月16日―26日)閉幕まで続く。県教委は「WGは県を挙げてのイベント。生徒にとっては競技観戦やボランティアなどを通して国際感覚を身に付ける良い機会であり、その環境を整えたい」と話している。
県立高校の夏季休業日は、県教委が定める高等学校管理規則で「7月22日から8月20日まで」と規定している。県教委はこれを今年に限って4日間繰り延べることにした。
県教委は、変更について「休みにすることで生徒の競技観戦やボランティア参加がしやすくなる。大勢の外国人が本県を訪れるこの機会を、国際理解を深めるチャンスにしてほしいと考えた」と説明する。手続きは、各校長が新年度、教育長あてに休業日変更届を出す形で行う。
ただ、今回の変更に対してある校長は「9月早々に始まる就職活動の指導が十分行えない」などと2学期のスタートが通常より6日遅れることの弊害も指摘、「夏休み中から就職指導を始めなければならない」と話している
また、公立や私立高校は「夏休みの日程を県立高校と一緒にしないと、スポーツ大会などの行事が運営できない」として、県立高校の日程に追随して夏季休業日を変更するとみられる。
一方、県内のほぼすべての小中学校は夏季休業日を「8月25日まで」としている。このため、日曜の26日までWG期間はすべて休日となり、特別な措置はとらない予定だ。
(2001/1.31付)
(http://www.sakigake.co.jp/Sports/wg/syouchi/syouchi_8.htmlより抜粋)』