Kamatam010613

鎌田美穂子 990521Z

 

宝くじの経済効果について

http://www2.dokkyo.ac.jp/~msemi005/sotsuron19/nobue/five.html

 

                  昭和49年のオイルショックを契機に財政難に悩む地方自治体は、財源

                  として、 この「苦悩なき税金」=宝くじを再認識し、それまでにないくらいに宝くじ発売に力を

                  入れ出した。

 

この記事の言うように、同じ地方自治体の収入でも地方税は強制的に支払わなければならないのに対して、宝くじの場合、消費者は娯楽のひとつとして楽しむことができるとともに、行政は、経済的に余裕のある人々から収入を得ることができるという意味で宝くじは「苦悩なき税金」であるといえる。

 

http://www.takarakuji.nippon-net.ne.jp/

宝くじの発売実績(1997年まで)

     平成8年、1等賞金1億円の宝くじが誕生。

     現在では12億円、前後賞各5千万円であわせて3億円。資料が古いためこのグラフではその影響はわからない。

     宝くじ誕生から平成9年までの発売額の累計は10兆円を超えている。

     平成9年の販売実績は7796億円で、国民1人あたり1年間に約26枚購入したことになる。

     全国ジャンボの実績が平成6年以降減少しているのはナンバーズの影響か?

 

上のグラフを見ると、平成7年までは一貫して増加しているが、その後減少している。これは景気の低迷が関係しているのではないか?宝くじは日常の生活に不可欠なものではないため、経済状況をよく反映しているのではないか?

宝くじに関する世論調査(平成104月)によると、宝くじ購入経験者は62.0%となっており、購入頻度は年に39回が47.5%、2回が24.7%、1回が17.9%となっている。

また、ナンバーズが誕生の翌年から急激に増加していることがわかる。

ナンバーズの購入理由 (平成104月宝くじに関する世論調査より)

 @「自分の好きな数字を選ぶことができるから」(70.2%)

 A「当選結果がすぐにわかるから」(54.4%)

その他の宝くじの購入理由

@     賞金目当て(55.5%)

A     大きな夢を求めて(48.4%)

B     遊びのつもりで(41.0%)

全国の満18歳以上の男女で宝くじを1度でも買ったことがある人は62.0

宝くじは現在では人々の生活に娯楽として浸透している。宝くじが経済に影響を及ぼしているというよりも、景気の動向が販売実績に現れているという印象。

 

宝くじ購入者の心理

http://cobweb.tamacc.chuo-u.ac.jp/semi/itoh/sixth.htm 公営ギャンブルについての卒業論文らしい。

ギャンブルの心理

     スリルと興奮

     気分転換

     生活の向上・・・経済的、精神的の両面において

イギリスの大学による統計でも、宝くじの購買額は所得・教育水準が低いほど多いことが証明されている。

http://www1.sphere.ne.jp/curio/economic/loto.htm

ギャンブルというのは不思議なもので、人々は「自分は他の人とは違って勝つ可能性が高い」と考える傾向があるし、また、「もしも勝ったらという夢を見ることに楽しみがある」ので娯楽に費用を掛けるのと同じ意味合いがあるのである。

低所得層には3億円は通常では手に入らない金額であるし、他にもっと確率がいい儲け話もない。それに、一口100円とか300円とか言う小口の投資であることも彼らにとっては魅力である。いくら3億円が確実に儲かるからといって、彼らに1億円を投資することはできない。しかし300円ならば彼らでも投資することが出来る。得るものが大きい一方、失うものは比較的小さいということだ。

 

私は宝くじを買うのは娯楽にお金を費やすほど生活に余裕のある人なのだと考えていたが、実際はそうではなく、一攫千金を夢見る低所得者層であると指摘されている。とすれば、不況であるほど宝くじの売れ行きは伸びる?