余暇政策論
平成13年度前期/水曜3-4時限
2001.6.6(wed)
990508B
国際学部国際文科学科3年
岩佐真樹
「夢見る音楽、夢売る音楽」
*はじめに
今回は様々なフェスの概要を追ってみようと思う。どこまで調べられるかどうかは分からないが、そのうえで幾つかに対照を絞りたい。
また、これが今年の夏のロック・フェスのガイドになってくれれば幸いです。
*MEET THE WORLD BEATについて。
→第一回から昨年までの記録。公式サイト参考。着目すべきはやはりフリーコンサートという型式と、競争率の激化、そんで出演アーティストの豪華さといったところでしょうか?
■2000
・2000.7.30(日)
・大阪万国博記念公園もみじ川芝生広場(大阪府吹田市・28,000m2)
・応募総数 650,318通
・当日動員数 15,000人
→ってことは競争率43.35倍!!
・出演:SEX MACHINEGUNS/玲葉奈/杏子/shame/the animalhous/Keison/SAKURA
山崎まさよし/斉藤和義/矢井田瞳/井上陽水/我那覇美奈/スガシカオ
→杏子、まさよし、シカオってあたりがやばいっすね。実際「星のかけら」やったみたいやし。
■1999
・1999.7.25(日)
・大阪万国博記念公園もみじ川芝生広場(大阪府吹田市・28,000m2)
・応募総数 653,733通
・当日動員数 15,000人
→競争率:43.58倍
・出演:the
brilliant green/FEEDER/TRICERATOPS/BAHO/スガシカオ
ゆーずけ(ユースケ・サンタマリア&ゆず)/エレファントカシマシ/SIX
PENCE NON THE RICHER
ゆず/THE BOOM/JAYWALK/スピッツ/10th ANNIVERSARY SPECIAL BAND (LAST SESSION)
→うちの姉が行きました。これでブームに開眼したらしい。
→注目すべきはやはりゆーずけか。噂によると「シカスケ」なるユニットもあったらしい。
■1998
・1998.7.26(日)
・大阪万国博記念公園もみじ川芝生広場(大阪府吹田市・28,000m2)
・応募総数 200,000通
・当日動員数 15,000人
→競争率:13.33倍
・出演:La'
Cryma Chiristi/ゆず/宮本浩次/エレファントラブ/フラワーカンパニーズ/ホフ・ディラン
BAD
LOOKS/田辺マモル/スガシカオ/ユースケ・サンタマリア with ゆず/渡辺美里
Kiroro/斉藤和義
→このころゆずはまだサブステージ。しかもゆーずけの原形が!
→あ、田辺マモルの「ハワイのうた」聴いた奴みんなに事情聴取したいです。
■1997
・1997.7.27(日)
・大阪万国博記念公園もみじ川芝生広場(大阪府吹田市・28,000m2)
・応募総数 250,000通
・当日動員数 20,000人
→競争率:12.5倍
・出演:真心ブラザーズ/THIRD
EYE BLIND/SOON/斉藤和義/宮本浩次/山崎まさよし/PULSARS
UA/CHARA/コリー・シッパー/ウルフルズ/The Hammonds(矢野顕子+ジェフ・ボーヴァ)
スガシカオ/The Hobo
King Band featuring 佐野元春
→「スガシカオ雨男説の生まれた年。」だそうだ。フジ1年目のこの年、嵐に見舞われたのはいづこもおなじか。
■1996
・1996.7.28(日)
・大阪万国博記念公園もみじ川芝生広場(大阪府吹田市・28,000m2)
・応募総数 170,058通
・当日動員数 20,000人
→競争率:8.50倍
→『珍しく雨にはジャマをされなかったこの年はとにかく最初から最後までハイテンション。』
『気が付けばスペースシャワーの番組用にレポーターで裏方で作業していた当時無名(?)のユースケサンタマリアが誰の許しも得ずにステージに上がって踊っていた(笑)。』だそうだ。
・出演:ウルフルズ/JUDY
& MARY/E-ZEE
BAND/CLOUDBERRY
JAM/THE
HIGH-LOWS/奥田民生
忌野清志郎
■1995
・1995.7.23(日)
・大阪万国博記念公園もみじ川芝生広場(大阪府吹田市・28,000m2)
・応募総数 105,000通
・当日動員数 18,000人
→競争率:5.83倍
・出演:THE
YELLOW MONKEY/THE
HIGH-LOWS/TUESDAY
GIRLS/UA/TOKYO NO.1 SOUL SET
PSYDELIZ/SPITZ/BOGGIE MAN/スチャダラパー
東京スカパラダイスオーケストラ
featuring 高橋幸宏、 ミスティ・オールドランド、 スリラーU
■1994
・1994.7.24(日)
・大阪万国博記念公園もみじ川芝生広場(大阪府吹田市・28,000m2)
・当日動員数 18,000人
・出演:忌野清志郎/ディアマンテス/ZOUND
SYSTEM & 石田長生/TIMERS
センティメンタル・シティ・ロマンス&アイジン&五島良子&鈴木祥子/ALL 4
ONE
Mr.
Children/山下久美子
■1993
・1993.7.25(日)
・大阪万国博記念公園もみじ川芝生広場(大阪府吹田市・28,000m2)
・当日動員数 18,500人
・出演:KAN/Mr. Children/CHARA/SHAGGY/吉田美奈子/SING
LIKE TALKING/J-WALK
■1992
・1992.7.26(日)
・大阪万国博記念公園もみじ川芝生広場(大阪府吹田市・28,000m2)
・当日動員数 18,000人
・出演:THRILL/リクオ&ロッテンハッツ/CHICA BOOM /アスカル・モレーノ/GONTITI &
SANDII
J-WALK/RANDY CRAWFORD with 石田長生/鈴木雅之 ゲスト:佐藤竹善、安藤秀樹
→ リクオ&ロッテンハッツは、後にGREAT 3 とヒックスヴィルに分かれました。びっくりです。歴史です。
■1991
・1991.7.28(日)
・大阪万国博記念公園もみじ川芝生広場(大阪府吹田市・28,000m2)
・応募総数 30,168通
・当日動員数 16,000人
→競争率:1.88倍
→『会場を現在の万博公園もみじ川芝生広場に移しての一回目。』
『そしてこの年より毎年恒例(?)の台風とのお付き合いも始まった。』だそうだ。
→ちなみにオリジナル・ラヴは当時若手だったそうな。
・出演CHIKA
BOOM/ORIGINAL
LOVE/NED
DOHENY/BEGIN/GONTITI/ORQUESTRA DE RA LUZ/BAHO
■1990
・1990.8.4(土)
・JR安治川駅構内イベントスペース(大阪市此花区)
・進行DJ:RANKIN TAXI
・集客動員数 10,000人(有料コンサート)
→全文引用。
『記念すべき第一回MTWB。その名前の通り、世界のいろいろなビートを背景に持つアーティストを一同に会してのオムニバス・イベント。この年はオンエア上もWORLD
BEATに盛り上がっていた。今ではちょっと懐かしいワールド・ミュージック花盛りだったのだ。
会場はユニバーサル・スタジオ一帯となってしまった安治川駅ヨコの旧国鉄操車場跡地。待ち時間の長い踏切を渡らなくてはならなかったことと、やたらと砂埃の舞いやすいのが印象的な会場。
オープニングはデビューしたての上々颱風。ちょっと変わったオリエントな感じが野外でとてもさわやかだった。
その後「99 1/2」のヴォーカリストとなるPJは本場ジャマイカからNO.1 リズムセクション、SLY&ROBBIEを引き連れて最先端のレゲエ・サウンドを披露。
十代のKUSU
KUSU はアフリカンなビートを、そしてベテランKARAPANAはコナ・ウィンドを思い起こさせるメインストリームなメロディとハーモニーで会場を南国と化していく。
ヴァーチャルな南国体験はゴンチチでピークを迎え、当時その実体がベールに被されていたスカパラがついにその破壊力あふれるステージを解禁してしまった。
そしてトリは先日天国に召されたどんと率いるBO
GUMBOS。彼らの尊敬するニューオリンズの音楽同様、何でもありのミクスチャー・リズムは会場のすべての人たちを踊らせてしまう。これがライヴ音楽の醍醐味というものなのであろう。そして最後はBO
GUMBOSが中心となりGONTITI、スカパラなどが入り交じっての大セッション。こうしてMTWB伝説は始まった。』
・出演:上々颱風(JAPAN)/PJ with SLY & ROBBIE(JAMAICA) /KUSU KUSU(JAPAN)
KARAPANA(HAWAII)/GONTITI(JAPAN)/東京スカパラダイスオーケストラ(JAPAN)
BO
GUMBOS(JAPAN)
→今から思うと恐ろしい企画。大阪に限らず関西のFM局は皆凄まじいパワーを持っていると思う。いや、びっくり。
→95年の開催時、「午後2時を過ぎてから開催すると会場の音だし規制に引っ掛かって終演まで出来ない」という事態になりかけたそうだ。野外のフェスは、常に騒音問題とゴミ問題がまとわりつくものだと思う。
■
関連サイト■
・MEET THE
WORLD BEAT 2001:http://www.funky802.com/mtwb/
・田辺マモル:http://www.ne.jp/asahi/m/tanabe/(公式サイト)
*SUMMER SONICについて。
→サイトは情報量が少ない上におもい。なんとかならんか、クリエイティヴマンよ。
■概要■
・開催日:8/18(土)、19(日)
・会場:<東京>千葉マリンスタジアム(1st STAGE)&幕張メッセ国際展示場2番ホール(2nd STAGE)
<大阪>大阪WTCオープンエアスタジアム(1st STAGE)&インテックスNo.5(2nd STAGE)
・料金:1日券¥12,000、通し券¥21,000
・出演者:東京8/18、大阪8/19:BECK, PRIMAL SCREAM, RANCID, CIBO MAT, RIZE etc.
AIR
(from France), LOVE PSYCEDELICO, SOULWAX etc.
東京8/19、大阪8/18:Marylin Manson, SLIP KNOT, zebrahead, ocean color scene etc.
tahiti
80, Mercury Rev, EELS etc.
■コメント■
野外の自然の中で音楽を楽しもう、というロックフェスが多い中、これは「都市型ロック・フェスティヴァル」を目指したもの。東京都大阪という日本の2大都市を、日間でそれぞれ出演者が総入れ換えをする型式を取る(東京のみ、大阪のみの出演者もいる。ちなみにLOVE
PSYCEDELICOは東京のみ)。キャンプなどの用意が必要無く、より気軽に、充実したラインナップで開催されるのが特徴。フジロックの最大の対抗馬。
東京会場は、昨年は富士急ハイランドだった。どちらにせよ都内じゃないやん、という突っ込みはさておく。あくまで「都市近郊」がコンセプトである。東京デズニーランドにもはや誰も突っ込む者がいないのと同じだ。千葉マリンスタジアムは去年「AIR JAM 2000」という野外イベントが夏に開催されているが、このときは入場にやたらと時間がかかるというけっこう由々しき事態が起きてしまった。またマリンスタジアムは大人数がスタジアム内(観客席ではなく、グラウンドの方)に入ることを予想してつくられていないらしいので、そのへんも少し心配。いっぽう、2ndステージとなる幕張メッセだが、これは音響の問題さえクリア出来ればなかなかよいのではなかろうか。競技場を除く屋内での大規模な会場といえば、ここくらいしか僕は思いつかん。とにかくだだっ広い。ちなみに別の展示場(メッセは展示場が8ホール+3ホールあり、それぞれが間仕切ったりできる)にて、サマソと同日に「第40回日本SF大会」が開催されるらしい。
大阪会場となるWTCオープンエアスタジアムは、大阪湾の埋立地区であるコスモスクエア地区にある、ワールド・トレード・センターの施設の一部。WTCは普段は主に展示場やセミナー、説明会といったビジネスイベント会場として使用されている。インテックス大阪も同様の敷地内にあり、こちらも小規模ながら展示場などに使用されている施設である。ちなみに2ndステージとなる5号館はこんな感じ。
>「都市型フェス」に関して。
海外でいえば、イギリスのレディング・フェスティヴァルやオーストラリアのビッグ・デイ・アウトがこれに相当する。詳しくは未調査。
>会場に関して。
一度いろんな会場の比較をしてみたい。
■関連サイト■
・SUMMER
SONIC:http://www.creativeman.co.jp/
・フジロック:http://smash-jpn.com/
・千葉マリンスタジアム:http://www.marinestadium.co.jp/
・幕張メッセ:http://www.m-messe.co.jp/
・AIR JAM
2000:http://www.kisweb.ne.jp/personal/COBRA/air.htm(非公式サイト)
公式サイトは閉鎖中。
・PIZZA OF
DEATH:http://www.pizza-of-death-records.co.jp/
AIR JAM
2000主催者、Hi-STANDARDが運営・所属しているレーベルの公式サイト
・大阪WTCオープンエアスタジアム:http://www.wtcosaka.com/wtco/access.html
・インテックス大阪:http://www.intex-osaka.com/topj.htm
・第40回日本SF大会:http://www.sf2001.com/
・レディング・フェスティヴァル:http://ds.dial.pipex.com/a.j.warn/reading/index.htm(多分公式)
・ビッグ・デイ・アウト:http://www.bigdayout.com/(これは公式)
*SUMMER SONICについて(2)
■サマーソニックとは別枠のオールナイト・パーティー■
『今年は、さらに新しい展開として8月18日(土)幕張メッセでオールナイト・パーティーを行います。名付けて「sonicmania(ソニックマニア)」。サマーソニックとはチケットが別になるので深夜だけ参加するのもOKです。ここには、あのナゾの集団ゴリラズが出現し、全体で4〜5アーティスト/DJによるダンス・パーティーが繰り広げられます。詳細に関しては、もう暫くお待ちください。』(クリエイティヴマンHPより)
>ゴリラズ:ブラーのヴォーカル、デーモン・アルバーンによる変名ソロ・ユニット。バンドメンバーは全員2Dのカートゥーンである。どんなライヴするんやろ?
>このパーティーには行きたい。でもエゾと同日。くそっ!
>「オールナイト」にはまた格別の魅力がある。なんか、浮き世離れしてる感じとか、遠いとこでも宿泊施設の心配をせんでいいところとか。ロック・フェスは往々にして「非日常の空間」を造り出す(これに関してはまあ様々な異論があるとおもうが、ここでは避ける)。この場合、夜通しずっと音楽がかかっている環境にいる、ということは「非日常」の演出にかなり大きな役割を買っているのではないだろうか。
朝日が昇るまで飲み会をしていたことは多分誰でもあるはず。(それが日常だって人はもはや社会的な生活を送ってないのではないか?)この朝日を見たときのなんとも言えない「やっちゃった」感、これが僕のいいたい「非日常」感である。
■関連サイト■
・SUMMER
SONIC:http://www.creativeman.co.jp/
・ゴリラズ:http://www.gorillaz.com/index_N_mie45.html(英国の公式サイト)
・東芝EMI
international HP:http://www.toshiba-emi.co.jp/emi/international/(ゴリラズ所属)
・RISING
SUN ROCK FESTIVAL 2001 in EZO:http://rsr.wess.co.jp/
>サイト若干おもい。
■概要■(公式サイトより)
・日程:2001年8月4日(土)
OPEN9:30 (フェスティバル会場への入場開始時間)
END21:00
※当日のタイムテーブルは後日発表予定
・会 場:仙台港(夢メッセみやぎ/accel)
・料 金:\6,500(税込/全会場共通)
※整理番号無し/当日会場にてチケットとリストバンドを交換
・主 催:TBC東北放送/仙台放送/ミヤギテレビ/東日本放送/Date fm
せんだいタウン情報/UPPER/ノースロードミュージック/ジー・アイ・ピー
・後 援:宮城県/仙台市/CFN仙台(ラジオ3/FMじょんぱ/FM魔法の泉)
エフエム青森/エフエム岩手/エフエム山形/エフエム秋田/ふくしまエフエム
・企 画:ARABAKI
PROJECT
・制 作:ジー・アイ・ピー
・問合せ:ARABAKI
PROJECT(ジー・アイ・ピー内)TEL022-212-9415
■出演者■
・<夢メッセみやぎ 展示棟>(収容人数8,000人):
Grapevine、THE HIG-LOWS、POTSHOT、GOING STEDYエレファントカシマシ、鬼束ちひろ
Jitterin'
Jinn、TOKYO
SKA PARADISE ORCHESTRA、THEE
MICHELLE GUN ELEPHANT
・<acccel>(収容人数2,000人):
In The
Soup、THEATRE
BROOK、斉藤和義、MONGOL
800、the
pillows、
LOVE
PSYCHEDELICO、RIZE、THE BACK HORN、ロリータ18号
・<夢メッセみやぎ 会議棟>(収容人数800人):
Sao
Paulo、DJ
Yoshizawa. DYNAMITE. JP (from THEATRE BROOK)、DJ Really? (from anoyo)、他
・<屋外ステージ>(入場無料):
坂本サトル、ふれあい、他
■コメント■
東北地方(多分)を主に受け持つプロモーター、「G.I.P.」が中心となって企画・制作された仙台で開催されるフェス。資金は東北地方のマスメディアが主に出資しているようだ。つまりプロモーターの情熱(「仙台でロックフェスをやりたい!」)が企業側の採算ラインにのると判断されたと解釈できる。後援には自治体もからんでおり、やはり地域振興の面がうかがえる。また、同時にフリーマーケットやフリーコンサートも行われるらしく、言うなれば規模のでかい町内会の夏祭り、といったところか。
会場となる「夢メッセみやぎ」はJR仙台駅から約40分の距離で、普段は展示場や会議場として用いられていることからも分かる通り前述の「SUMMER SONIC」と同様の「都市型ロック・フェス」と言えるだろう。
開催日の8/4は雑誌「ROCKIN'
ON JAPAN」が企画制作の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2001」の中日にあたり、それでいてこのラインナップを揃えたということは企画者の情熱は相当熱かったと思う。がんばったね、G.I.P.!以下、スタッフの言葉を全文引用。ほんとに熱いです。
もうすぐ夏です。
個人的にですが、時間の流れをとてもはやく感じています。
ARABAKI
ROCK FESTIVALへの具体的な準備がはじまったのは、たしか去年の9月頃からだったと思います。
気持ちの上では、もっと前から準備をはじめていたのかもしれません。
タイトルも決まっていなかったころ、駄目を承知で、
フェスティバルに参加してほしいアーティストの所属プロダクションの方々や
信頼する東北の音楽仲間に相談を持ち掛けました。
「大好きな音楽に囲まれて暮らしたい。」
「架空の音楽都市を一日だけでも実現させたい。」
私の子供のような夢話に、真剣に応えようとして下さっていたと思います。
ARABAKI
ROCK FESTIVAL は僕を含む、ARABAKI PROJECTスタッフが、
今まで体感してきた様々な出来事や、これまで出会った様々な方々との会話から、東
北でのフェスティバル開催を実行せずにはいられないほど膨らんでしまいました。
4年前にアメリカのルイジアナ州、ニューオリンズへ一人旅をし、目の当たりにした、
ジャズやブルースに包まれた街の感じと、その旅で知り合った方々との会話。
3年前、仕事に便乗して廻ったイギリスで、景色の素晴らしさやビールがとてもうまかったこと。
去年、今年と2年参加した、アメリカ、テキサス州オースティンのSXSW。
北海道RSRFES.に参加した時に感じた、日本のロックと北海道の自然の素晴らしさ。
東北ではじめて開催した、夢メッセみやぎでのTMGE、4000名スタンディングライブ。
(公演延期の際には多くの方々に大変ご迷惑をお掛けいたしました。)
例をあげれば限りなく、このフェスティバルに関わるすべての人々の思いを詰め込んで、
やっと現在に至っています。
準備中、とても不安になっている頃、あるバンドのゼネラルマネージャーが僕にメールをくれました。
「云いたいことがあれば云えばいい、やりたいことがあればやればいい。
順調に話が進むこともまずありえないと思って、何が起こってもぶつかりながらも突き進んでください。
その時に最低限言いたいことは言って後悔しないようにしてください。それが、ぼくが思うロックンロールです。」
メールを読みながら感動して泣きました。
主張と責任が対であることを忘れず、今後の準備をすすめていきたいと思いました。
フェスティバル参加にあたり、皆様にお願いしたいことがたくさんありますが、
一言に要約するとすれば、「モラルを忘れないでほしい」ということです。
注意事項をもう一度読んでください。
自己管理、他人への思いやり、そして自分なりの楽しみ方をみつけてほしいと思います。
最後に、今回のフェスティバル参加にあたり、趣旨をご理解の上、
出演してくださるアーティストの方々とプロダクション、レコードメーカーの方々、
主催、後援についてくださった放送局、雑誌社の方々、
ノースロードミュージック伊勢さん、キョードー東北今野さんをはじめとする皆さん、
UPPERの方々、このフェスティバルに「ARABAKI」のタイトルをつけてくれたUPPER
高橋氏、
そして今回のフェスティバル開催を寛大に認めてくれたGIPに感謝いたします。
ご協力頂いた全ての方々がARABAKI PROJECTだと思っています。
開催が迫ってきました。東北の未来と自分自身の為に必ず成功させます。
2001.6.1 ARABAKI
PROJECT 菅 真良(GIP)
あ、ひとつ訂正。前回のノートにおいて、「アラバキ」を漢字で書くと「荒生」と表記してしまいましたが、正しくは「荒吐」です。あしからず。しかも「あやしさ満開」とかいってます。充分RIJの対抗馬になり得ているのに、これは失礼しました。
■関連サイト■
・ARABAKI
ROCK FESTIVAL in SENDAI BAY:http://www.gip-web.co.jp/arabaki/
・GIP-WEB:http://www.gip-web.co.jp/(G.I.P.の公式サイト)
・夢メッセみやぎ:http://www.yumemesse.or.jp/html/framepage3.htm
・ROCK IN
JAPAN FESTIVAL 2001:http://www.rijfes.co.jp/index2.html
・SUMMER
SONIC:http://www.creativeman.co.jp/
・rockin'
on オフィシャルHP:http://www.rock-net.co.jp/
(雑誌「ROCKIN'
ON JAPAN」を刊行している出版社「ロッキング・オン」のサイト)
*ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2001について
■概要■
・開催日:8月3(金)〜5(土)
・会場:茨城県国営ひたち海浜公園
・料金:1日券¥9,500、2日券¥18,000(ただし8.3,8.5の組み合わせは無し)、3日間通し券¥24,000
・主催:ニッポン放送
・企画制作:ロッキング・オン
・後援:ひたちなか市、国営ひたち海浜公園
・協力:JAPAN
COUNT DOWN/茨城放送
・運営:ディスクガレージ
・お問い合わせ:ROCK IN
JAPAN FESTIVAL事務局/0180-993-611(24時間テープ対応、携帯・PHSは不可)
>ちなみに「JAPAN
COUNT DOWN」は当フェスを企画制作している出版社「ロッキング・オン」の子会社が製作しているテレビ番組(だったはず、多分)。毎週土曜日午後24:20〜、テレビ東京にて放映中。テレ東のサイトには公式ページがなかった。よって詳細は不明。
■出演者■
・3日(金):
GRASS
STAGE:AIR/Dragon Ash/BUMP OF CHICKEN/bird/RIZE
LAKE
STAGE:スーパーバタードッグ/ズボンズ/ソウル・フラワー・ユニオン/fra-foa
ブラッドサースティ・ブッチャーズ/真心ブラザーズ
・4日(土):
GRASS
STAGE:奥田民生/JJ72/トライセラトップス/バック・ドロップ・ボム/ Mr.Children
LAKE
STAGE:ACO/オーディオアクティブ/ピールアウト/プリ・スクール/ ブンブンサテライツ/山嵐
・5日(日):
GRASS
STAGE:エレファントカシマシ/グレイプバイン/佐野元春&THE HOBO
KING BAND/sugar
soul
中村一義/山崎まさよし/ラブ サイケデリコ
LAKE
STAGE:In the
Soup/キングブラザーズ/ギターウルフ/GO!GO!7188/PENPALS/ポリシックス
>ジャパンの公式の発表ではないが、4日にゆずの出演が決定したらしい。しかも情報源はゆずの公式サイト(確認は出来なかった)。これがいろんな意味で混乱を巻き起こしております。フェスのサイトのBBSなんかみてると、いまだに「思想としてのロック」ってやつにみんな縛られてんだなーって思う。「ロッキン・オン」読者だからなおさらか。「−−はロックじゃない」「いや、ここのへんがロックだ」「テクノもヒップホップも、その姿勢がロックじゃん」「ロック・フェスになってない」「−−はロック・フェスに似つかわしくない」etc.。肯定意見も否定意見も、それぞれがそれぞれの「ロックの定義」ってやつに従ってる。「思想としてのロック」が根強いことは、例えば「ミッシェル(・ガン・エレファント)こそ本物のロックだ」「ゆずはロックじゃねえ」と言ったときにほとんど違和感を感じないにも関わらず、「浜崎あゆみはある意味ロックだ」と言う論を説かれたときに感じる納得や達成感みたいなものを想像して頂ければある程度分かるのではないでしょうか。(音楽的な差異は明らかで、しかしだからこそ「あゆがロックだ」と逆説的に言えてしまうのはロックがある種の「思想」として捉えられていることの証明になっているように思う。)あ、あとBBS読んでて気になるのは、ゆず、ミスチル、民生、スピッツ、イエモンらのファンを「マナーが悪い」と言ってるやつらがさも「自分は正当なロック・リスナーだ」と言っているふうに聞こえること。「自分らは正しいロックの思想に乗っ取って、このフェスを成功させることを誓います!」みたいな。「ダイヴは盛り上がってるって証しだし、自分もロック・ミュージシャンみたいに目立ちたいからダイヴなんかしちゃいまーす。普段のたまったうっぷんの憂さ晴らしに暴れて、ついでにどさくさに紛れて痴漢行為でも働いちゃいまーす」みたいな(注:恐ろしく私的な意見です。でも幾らかは当たってると思う)。これ以上書くと長くなりそうなので、ここまで!(でもこれこのままBBSに書き込んで、荒らしたくなるときがアリマス。)
■コメント■
前回も書いたけど、やっぱ権威って恐い。
上にだらだらと書いてしまったのであまり書くことがない気がする。まあ音楽やロック・フェスに興味のある方で、ロックが好きでも嫌いでも上に書いたアーティストの名前がだいたい分かる人は「ROCK IN
JAPAN FESTIVAL 2001」サイト内のBBSでも覗いてみて下さい。「MESSAGE
BOARD」という名称です。
レポートとはかなり離れてしまったので、ついでに私見。今回の件に限らず、例えば音楽と言うものと深く関わっていったり、様々なサイトのBBSを覗いていると、僕らが当たり前のように前提としていた(と感じていた/勘違いしていた)ものがいかに不安定なものだったか、ってのを強く感じる。いわゆるものごとの「定義」ってやつの個人の中での差異が、恐ろしく際立ってしまう。そーゆーことって、ないすかね?
■関連サイト■
・ROCK IN
JAPAN FESTIVAL 2001:http://www.rijfes.co.jp/index2.html
・rockin'
on オフィシャルHP:http://www.rock-net.co.jp/
(雑誌「ROCKIN'
ON JAPAN」を刊行している出版社「ロッキング・オン」のサイト)
・http://www2.plala.or.jp/WHOOSH/u-jcd.html(TV番組「JAPAN COUNT DOWN」についてのコメント)
・テレビ東京:http://www.tv-tokyo.co.jp/index.htm
・ユズネット:http://yohito.com/yuzu.html
(ゆずのプロデューサー、寺岡呼人のサイト内にある多分公式HP)
・ROCK IN
JAPAN FESTIVAL 2001/MESSAGE
BOARD:http://www.rijfes.co.jp/cgi-bin/fes/rockbbs.cgi?fname=fesbbs
*MONSTER baSH 2001について
■概要■
・日程:2001年8月1日(水)、2日(木)
OPEN/4:00pm START/5:00pm CLOSE/10:00pm(予定)
・企画・制作(多分):DUKE
・出資(多分):J-PHONE(「J-PHONE presents」となっていたので)
・会場:アスティとくしま
・料金:1日券¥5,200(with TAX)、2日通し券¥10,000(with TAX)
※1日券,2日通し券共に,特製リストバンド付
■出演者■
・8/1[wed]/Day 1 (RED baSH):AIR/Hi-5/真心ブラザーズ/POLYSICS/POTSHOT/pre-school
TRICERATOPS/ガンジンルー [opening act]
・8/2[Thu]/Day 2 (WHITE baSH):GOING STEADY/Jitterin' Jinn/MONGOL 800/PENPALS
SNAIL
RAMP/YOUNG
PUNCH/STORM
[opening act]
※両日とも7バンドを予定。
■コメント■
「屋内での四国初、スタンディング・イベント」だそうだ。ちなみに去年はレオマコロシアム(香川県綾歌郡綾歌町レオマワールド内)なる会場で行われた、「四国初の本格野外ロックフェス」だった。主催者であるDUKEの意気込みは並々ならぬものがある。以下に、昨年開催された「MONSTER baSH 2001」に関するコメントの一部を引用しておく。いやあ、あついです。ARABAKIも同様に熱いですが。特に2行目なんか、泣かせますねぇ。「地域振興」の面ばかりが目立っていたけど、これは恐らく「地方分権」「地方自治」の流れと考えたほうがよさそうだ。
ますますROCK'N'ROLLが大好きになった。
FUJI ROCKに憧れていた。RSRFESが羨ましかった。どうしても四国でやりたかった。
とてつもなく自由で、PEACEFULな瞬間を感じたかった。
そして、最強のROCK
BANDがレオマコロシアムに集結した。
『MONSTER
baSH 2000』四国発ROCKイベントの扉は開いた。
(中略)
ROCKは自由だ。改めてそれが大きくなった。
しかし、全てが自由じゃない。問題は山積みだ。もっともっと楽しめるはずだ。
Going to MONSTER baSH 2001。
来年、また会おう。さらに最強の舞台で。
四国にも少しだけ風は吹いた…。
四国初の本格野外ロックフェスとして開催前から注目を集めていた『MONSTER
baSH2000』。
緊張と不安…、スタッフの心配をよそに会場全体が大きく揺れ、一つになった歴史的一日。
あ、ちなみにレオマワールド、「平成12年8月31日から休園中」らしいです。再開したんでしょうか?宮崎シーガイアと言い、理念と経営との両輪がしっかり廻っているところでない限り、どんどん淘汰されていくだろう。ようやくバブルのつけがやってきた感じ。地方分権を叫ぶのもいいが、果たしてどこまで採算のとれる活動をしっかりとした理念を持ってやっていけるのか、経営者や自治体執行部、そしてもちろんそのコミュニティの住人の力量が問われそうだ。
■関連サイト■
・MONSTER
baSH 2001:http://www.duke.co.jp/monsterbash2001.htm
・DUKE:http://www.duke.co.jp/(MONSTER baSH 2001を運営するプロモーター)
・アスティとくしま:http://www.city.tokushima.tokushima.jp/sande/sseeing/koenb/koenb05.html
(徳島市HP内、「観光施設案内」→「後援・施設案内」中のリンク)
・徳島市HP:http://www.city.tokushima.tokushima.jp/
・FUJI
ROCK FESTIVAL '01:http://smash-jpn.com/frf.html/
・RISING
SUN ROCK FESTIVAL 2001 in EZO:http://rsr.wess.co.jp/
*KOIWAI ROCK FARM 01について
■概要■
・日時:8月11日(土)
農場オープン 8:00/会場オープン 10:00
オープニングアクト 12:00/メインアクト 13:00/終演予定 20:30
・会場:小岩井農場(岩手県雫石町)
・料金:6,500円(ブロック指定・税込)
・主催:イーハトーブ小岩井野外コンサート実行委員会、めんこいテレビ
・協賛:JR東日本盛岡支社
・企画協力:ジェイアール東日本企画
・後援:岩手県、雫石町、岩手山南麓エリア協議会、岩手日報社、ニッポン放送、仙台放送、秋田テレビ
青森朝日放送、エフエム岩手、エフエム青森、エフエム秋田、Date fm、エフエム802
・運営と企画制作:ノースロードミュージック
・制作協力:ステップワイズ
・運営協力:キョードー東北
>はい、「後援」に注目!なぜに「エフエム802」?関西のFM局やぞ、おい。その他は大半が東北の企業やメディア。疑問です。
■出演者■
・In the
Soup/SAKURA/The Kaleidoscope/THE BOOM/スガ シカオ/スターダスト☆レビュー
CHAGE&ASKA
・OPENING
ACT:元ちとせ/NEWTON
CIRCUS
■コメント■
ハッキリ言いましょう、微妙です。明らかにヤバそうです。恐らく最も参考にしたのはFM 802の主催する「MEET THE WORLD BEAT」であろうが、まずラインナップが微妙。一言で言えば、牧歌的。もちろん主催者側も意識してるとは思うが、にしてもチャゲアスって。素晴らしいですね。コメントしづらい。このフェスの謎を解く鍵は、どうやら「イーハトーブ小岩井野外コンサート」にありそうだ。しかし、サイト内のリンクは「イーハトブコンサートの歩み」は「ただいま準備中」だった。
でも、ブームは最高!
■関連サイト■
・KOIWAI
ROCK FARM 01:http://www.koiwairock.com/
・FM 802:http://www.funky802.com/
・MEET THE
WORLD BEAT 2001:http://www.funky802.com/mtwb/
*KIT POP HILL 2001について
■概要■
・日程:8月12日(日)
・会場:石川県森林公園 緑化の広場
・料金:未定
>その他の詳細は、6/6にHPに掲載とのこと。
■出演者■
・不明
■コメント■
できねぇっつうの。
■関連サイト■
・KIT POP
HILL 2001:http://www.ISHIKAWA-tv.com/
*RISING SUN ROCK FESTIVAL 2001 in EZOについて
■概要■
・日時:8月17日(金)、18(土)(オールナイト/終了予定時刻5:00)
・会場:石狩湾新港樽川ふ頭 野外特設ステージ(北海道札幌市)
・料金:17日全自由¥4,000、18日全自由¥8,000、通し券¥11,000
>出資元などに関する記載は無し。確か去年は「TOWER RECORDS」や北海道のFM曲「northwave」などがブースを出していた。
■出演者■
・8/17:
<EARTH
TENT>ギターウルフ/くるり/SHEENA
& THE ROKKETS/ズボンズsmorgas/PENPALS
・8/18:
<SUN
STAGE>eastern
youth/鬼束ちひろ/KEMURI/THEATRE BROOK/THE SHERBETS
NUMBER
GIRL/SPITZ/THE HIGH-LOWS/Boom Boom Satellites
THEE
MICHELLE GUN ELEPHANT/THE MODS/LA-PPISCH
<EARTH
TENT>Keison/小島麻由美/GONTITI/THE 3 PEACE/怒髪天/THE BACK HORN
POTSHOT/MOGA THE \5/Little Tempo
<LOOPA
NIGHT>TAKKYU
ISHINO/DJ
TASAKA/TOBY/KAGAMI
■コメント■
えー。あついっす。今年も行きます!
一昨年より開催されている、恐らく日本初にして唯一のオールナイト野外フェス。どうやら世界でもこのタイプのフェスは珍しいらしい。下に引用したフェス・スタッフの言葉を参照のこと。
1999年夏、それはとても自然な流れの中で躍動感に満ちた産声を上げました。
九州から中学生の弟を連れて車で2週間かけて来た7〜8人の若者たちがいました。東京からヒッチハイクで一人でやってきたサラリーマンもいました。一人で来るのは心配だからと普段はめったに会わない友達を強引に誘って、テントを張っていた女の子たちもいました。
そして、ようやくたどり着いた我々を朝日がとても優しく迎えてくれました。その感動的な朝日は今でもそこにいた日本のロックを愛する全ての人々の記憶に焼きついていることでしょう。
”RISING
SUN ROCK FESTIVAL IN EZO”(以下RSRFES)は多くの困難を乗り越えて、誰もが雄大な朝日を待ちわびていたかのようにとても自然に誕生しました。
どうして日本に本格的なロック・フェスがないのだろうということと、野外でオールナイト・イベントをやろうということから”RSRFES”は動き出しました。ちょうど30周年のWOODSTOCKが開催された年であり、イギリスのグラストンベリー・ロック・フェスに強く影響を受けたFUJI
ROCK FESが3回目の開催を苗場で行い、日本でもロック・フェスに対する関心と認識が高まっていた時でした。
どうして人はロック・フェスに夢を見るのかと考えたこともありましたが、その夢はもはや現実であり、改めて問うことも語ることもありません。もっと踊って楽しもう、もっと泣いて感動しよう、そしてもっと笑って幸せになりましょう。このRSRFESは日本とはいえ、北海道の石狩という決して楽に誰もが行けるとこ
ろではありません。何もかもが便利になっていく時代に逆行しているかのような錯覚も受けますが、しかし最低限の不便利さをも享受することによって計り知れない自由な時間と空間を我々は手にすることができます。
夏のほんの一日くらい、世間の喧騒から遠く離れ、仕事の猥雑な人間関係も忘れ、大音量のロックにまみれながら、大自然の空気を吸って寝転がって空を見て・・・・、
そんな一日があってもいいと思います。
そんな一日があったらいいと思います。
昨今日本でも様々なロック・フェスが開催されるようになり、特に今年はその乱立さえ囁かれるようになりました。その口火を切ったのは言うまでもなくFUJI
ROCK FESであり、RSRFESです。
現在世界中にオールナイトで開催されるロック・フェスがいくつあるでしょうか。会場の敷地内にテントが張れるロック・フェスがあるでしょうか。日本中から数万人のロック・ファンが集まってくるのですから、数時間ではなくてせめて一日くらいは思う存分遊んでいってほしいと思います。そして、今ロックに熱狂ている若者たちばかりではなく、かつてそういう時代を過ごしたにも関わらず、社会に出て働き始め家庭を持って子育てに追われている方でも、伸びやかに語らい合うことのできるRSRFESでありたいと考えています。
ロックでもテクノでもヒップホップでもソウルでもレゲエでもジャズでも、その垣根を越えてリアルタイムで転がっている全てのロックンロールを、世代を超えてジャンルを超えて、誰もが平等に様々な形で夏の一日を謳歌できれば、そんな素晴らしいことはないと信じています。
今年で3回目を迎えるRSRFESはさらに新しい挑戦を続けていきたいと考えています。
そこには進化し続けなければならないというロック・フェスの宿命もありますが、それはあの石狩の大地が自然に呼ぶものでもあります。何もなく広大な大地は何もないからこそ可能なことがいっぱい転がっています。
発想次第では成しえることのできるその挑戦を、石狩の大地は全て受け入れてくれるはずです。その一つとしてRSRFESは今年2日間の開催に挑戦してみたいと考えています。道外からも多くのロック・ファンが時間とお金をかけて集まってくるフェスですから、1日だけではなくもっと楽しんでいってほしいと思っています。何もない大地で2日間を過ごすという不便さももちろんありますが、それだけにRSRFES自体はさらに様々なラインナップによるライブやDJたちと、ステージ以外での多種多様なイベントによって鳴り止まないロックを満喫できるフェスにしていきたいと考えています。若者も大人も子供も、みんなが自由に笑顔で楽しめて幸せになれるロックな夏の特別な1日に、RSRFESはさらに近づいていきたいのです。
さあ、今年も”RISING SUN”を目指して、旅を始めましょう。
21世紀のピカピカの”LOVE&PEACE”を抱えて、その旅が始まります。
第一回のラインナップは蒼々たるもので、当時の日本の音楽界を背負っていた/これから背負っていくであろう面子がひしめいていた。多分伝説になるんじゃないでしょうか。ちなみにその時には前述の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2001」を企画制作している雑誌、「ROCKIN' ON JAPAN」が全面的にバックアップしていたが、翌年自らの企画による「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2000」を立ち上げた。
こうしてみてみると、ここ数年のフェス乱立の背景にはあるフェスに対するカウンターパートとして成立したものが多いのではないか。例えば外国人アーティストが多数集まる「FUJI ROCK FESTIVAL」に対して日本人アーティストを集結させて開催した「RISING SUN ROCK FESTIVAL」。あるいは、フジロックの「野外」「自然」と言ったキーワードに対抗しうる「都市型」フェスとしての「SUMMER SONIC」(両者は大物外国人アーティストがそろうという点で似ている)。エゾロックの経験と教訓をいかし、野外でのフェスでありながら茨城県という都心からもある程度近い地域での日本人アーティストによるフェスを目指す「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」。例えばジャパンのような権威に頼らなくても、地方でもロック・フェスが成り立つことを証明しようとするかの様な「ARABAKI ROCK FESTIVAL」や「MONSTER baSH」。そしてだからこそ、イギリスのグラストンベリー・ロック・フェスティヴァルに憧れ97年の日本に突如「ロックフェス」の概念を持ち込んだフジロックと、初開催年を除き10年間も「野外でのフリー・コンサート」という姿勢を守り通して来た(そして毎年のように台風での被害に見舞われながら逆にそれを「恒例」とし継続して来た)「MEET THE WORLD BEAT」の両者の特異さが目立つ。称賛に値することは、もはや僕が言うまでもないだろう。
確か一昨年は、「フジの他にもエゾロックなんてモノができた!」と言っていた。去年は、「7月末から毎週末になにかしらのフェスがあるなぁ。これ全部いっとったら金もたんわ」だった。今年は、「同じ日に開催されてるからどっちかを捨てなあかん」だ。ほんとうにほんとうに、嬉しい悩みだ。
■告知■
えー。今年はフェリーで行こうと思っとりますが、エゾロックに興味をもたれた方、行ってみたいと言う方、ただ今北海道ツアーを企画しておりますので遠慮なく僕に声をかけて下さい。詳しく説明します。一緒に楽しみましょう!!
■関連サイト■
・RISING
SUN ROCK FESTIVAL 2001 in EZO:http://rsr.wess.co.jp/
・TOWER
RECORDS:http://www.towerrecords.co.jp/
・northwave:http://fmnorth.systemk.net/
・ROCK IN
JAPAN FESTIVAL 2001:http://www.rijfes.co.jp/index2.html
・rockin'
on オフィシャルHP:http://www.rock-net.co.jp/
(雑誌「ROCKIN'
ON JAPAN」を刊行している出版社「ロッキング・オン」のサイト)
・FUJI
ROCK FESTIVAL '01:http://smash-jpn.com/
・SUMMER
SONIC:http://www.creativeman.co.jp/
・ARABAKI
ROCK FESTIVAL in SENDAI BAY:http://www.gip-web.co.jp/arabaki/
・MONSTER
baSH 2001:http://www.duke.co.jp/monsterbash2001.htm
・グラストンベリー・ロック・フェスティヴァル 公式HP:http://www.glastonburyfestivals.co.uk/
・MEET THE
WORLD BEAT 2001:http://www.funky802.com/mtwb/