馬塚睦美(k980543M)

アニマルセラピー

  1. はじめに−これを書くにあたって

最近人々が余暇の時間に求めているのは日頃の疲れを癒すものではないかと思う。テレビを見ながらゴロゴロしたり、買い物に行ってストレス発散したり、過ごし方は様々だと思うが、動物と過ごす時間も余暇のひとつと思い調べてみたいと思った。そして動物にはまだまだ私たちが知らない部分がたくさんあると思う。最近人の傷ついた心を、動物と接する事で癒すアニマルセラピーが、様々な場所で注目されている。その活動などを調べていくとともに、動物と人間社会との間の問題点にも目をむけてみたい。今まであまりにも自分は動物に興味がなかったので、思っている以上に不思議な発見がありそうだと思う。

  1. アニマルセラピーとは
  2. 正式にはAATanimal assisted therapy 動物介在療法)と呼ばれ欧米ではすでに一般的な治療として普及しており、ほとんどが馬を利用したセラピーが行われている。日本でも最近その活動が盛んに行われてきていてその効果は多いに評価されている。アメリカやカナダでは、痴呆症などで入院している高齢者や、身体障害者、エイズ患者やその子供、心身に悩みを持つ人たちに使われている。訓練された犬や猫が使われる。人間のように偏見を持ったりしないで、真っ直ぐに見つめてくれる動物達に触れているうちに、患者たちの気分がハッキリしてきたり、気持ちが良くなったり、生きる勇気が湧いてきたりする。

  3. その種類と効果−実際の活動記録など

効果

 

いろいろな活動記録

ホースセラピー…馬に乗るという特別な体験、自分より大きな動物をコントロールし、大人も子どもも同じ目線の高さを獲得することは、自信や自立心を育てる。知的、身体的に障害をもつ人や、また健常者もセラピーの対象となって多くの施設や乗馬クラブで活躍している。

http://sapporo.cool.ne.jp/sapporo/3102/ridel.html

(http://member.nifty.ne.jp/MARU/rda/rda.html)

イルカセラピー…イルカは健常児と自閉症児とを見分け、対応を変化させ、イルカ自ら自閉症児と接触しよう

とする。人とのコミュニケーションを取るのが難しい自閉症児に対して行われた。効果として、問題行動(自傷

行為、奇声)が減るなどさまざまな効果があった。

(http://www.lecture.anes.saga-med.ac.jp)

馬、ヤギ、ひつじ、ブタなど400匹近い動物たちと共に生活し動物との触れ合いを通して、心の回復を図るプログラムを米国で実践。友好的な手段として普及を進めるように叫ばれている。

http://www.sankei.co.jp/databox/paper/9905/11/html/0511side006.html

犬や猫などの動物が、福祉施設(老人福祉施設や心身障害施設など)を訪問して、精神的な潤いとリハビリの

手助けをする。

(http://www.amris.co.jp/capp/capp.html)

http://enjoy.infoweb.ne.jp/pet/daisuki/board2/199907/908.html

http://www.sankei.co.jp/databox/paper/9701/html/0108side40.html

 

4.社会との関わり−余暇行政とつなげて自分のコメント

日本のアニマルセラピーは、欧米に比べるとまだまだ遅れている。医療の面でもまだ確立されるにいたっていない。しかしアニマルセラピーは医療面に限らずもっと幅広い側面から捉えらるべきではないだろうか。なぜなら21世紀にかけて高齢者社会は確実に進んでいる。また、高度情報化社会における人々の社会的ストレスは増える一方である。そうした中でそんな日頃いろいろな問題や悩みを抱えている人間達を、ペットとして飼われている動物たちが支えになってくれる場面は少なくないはずである。今まで見てきたアニマルセラピーの効果、実際の記録などをみると、医療の面だけに限らず、余暇の時間に積極的に取り入れられるよう検討するべきだとおもった。ただ動物と触れているだけでもこころが癒され、気力が湧いてきたり、健康面でも血圧が下がったりなど、動物との触れ合いはとてもいい効果をもたらす。普段から気軽に動物と触れ合えるような環境を余暇行政の一部として作っていくことは、病気を事前に防ぐことにもなるし、それによって人々が積極的に社会生活を営んでいくことを促がすとおもう。