国際学部国際社会学科3年 田中大地

まちづくり提案は取り組んでみるまでどのような活動になるのか全く予想がつかなかった。しかし終わってみて、とても大変な活動ではあったが、とても得るものの多いものであったと感じている。

 調査段階で感じたことは、『生の声』の重要さである。インターネットに落ちている意見や情報と、アンケートで得る意見、実際に聞き取り調査で得る意見は思ったよりも違いがある。そして、『生の声』は自分たちの考え・提案の裏付けに非常に役立つ。将来の自分の卒業研究でもこれを大切にして調査を行っていくことが大切だと感じた。

 また、『生の声』に関して言うと、まちづくり提案当日のポスターセッションも非常にためになった。学生・教授・一般の方を問わず、自分たちでは気づくことのできなかった点や、こうした方がいいという点を指摘していただきとても参考になったし、視野が広がった。ポスターセッションをやりながら、ここはもっとこうできた、調査が甘かったと反省する点も出てきて悔しかった。

 結果こそいいとは言えなかったものの、研究において大切なことをこのまちづくり提案で学ぶことが出来たと思う。そして、この活動に取り組むにあたって様々なことに興味がわいてきたので、その思いが新鮮なうちに調査や研究を行っていければいいと思う。

 

宇都宮大学国際文化学科4年村上泰貴

ジョイント合宿を終えてからの一週間を利用し、なんとか乗り切ることができたと感じる。ジョイント合宿とは異なり、市内の大学生が宇都宮市という共通の地域について深く考えた提案には圧倒された。

私は、夏季休業期間のインターンシップを通じて得た課題を見出す能力を、ぜひまちづくり提案において利用することができないかを念頭において活動に取りかかってきた。そのため、課題意識の始まりから解決提案まで論理的な組み立てによって考えることができたと感じる。特に、グループ内で、実際に自分たちが宇都宮市で体験したことを出発点としたことは、その後のアンケート調査において課題意識の裏づけや具体的な意見を集めることへ良い影響を与えたと感じる。こうした背景もあり、当日のポスターセッションでは、市役所の方にも共感していただける内容となり、大きな達成感を得ることができた。

まちづくり提案を終えて、解決提案においてより具体的な運用の様子や実現可能性についてまで考えることができればより説得力を持つものになったと、ポスターセッションを通じていただいた意見から感じた。まちづくり提案を通じて関心を抱いた地域の課題について、今回の反省点を踏まえ、今後より深い調査を行うことができたらと良いと考える。

 

宇都宮大学国際社会学科3年 青木美緒

まちづくり提案から得たもの

 今年のまちづくり提案のテーマは「私たちが創るうつのみやの未来」であった。そこで私たちAグループは、私たち学生自身や市民が主体となって実行し、まちづくりを行うイベント民泊による観光振興事業を提案した。取り組みにおいて、当初は課題を一つに絞り切れずなかなか論点が定まらなかったり、上手くメンバー同士での意思疎通が図れなかったりとかなり行き詰ることが多かった。また、ジョイント合宿の作業も同時並行ですすめていたため、限られた時間の中での活動は厳しいものであった。正直、実際にイベント民泊を実施した上で体験者の感想を伺い、改善点や対策を提案できればよかったという後悔もある。しかしながら、私たちの活動において情報をくださった方々や先輩方の助言もあり、なんとか私たちなりの提案を仕上げることが出来た。このまちづくり提案は、決して一人で成し遂げられるものではなかったと思う。個人で取り組んでいたならば、知識量の不足や狭い視野での提案となっていただろう。しかしながらグループメンバーの豊富な知識や様々な視点、そして経験に富んだ先輩方からの助言は非常に貴重なものであり、多くのことを学んだ。取り組みを通し、活動を共にしてきたメンバーはもちろんのこと、熱心に情報提供や助言をしてくださった周囲の方々の存在の大きさを改めて実感した。

まちづくり提案を通して、様々な人と接することができたり、人前で堂々と話せるようになったりと自身の成長を感じることがあった。そしてまちづくり提案とジョイント合宿という二つの大きな活動を同時並行で取り組み、最後まで成し遂げたことは非常に大きな糧となり自信へとつながった。一方で当日における他大学の発表からは、実現可能性のある提案や工夫のなされた発表の仕方などの刺激を受けたことからまだまだ至らない点が多いことも痛感した。したがって今後のゼミ活動においては、さらに多くの方と接し、知識量を増やしたり広い視野を身に着けたりしながら「まちづくり」を学んでいきたい。

 

宇都宮大学 国際学部 国際社会学科 3年 織笠英里

忙しさの中で学んだもの 

 今回のまちづくり提案の印象はというと、「忙しかった」の一言に尽きるかもしれません。私たちのチームは2年生が3人、3年生が2人という構成だったため、全員で集まって直接意見を交換したり、実際に様々な場所に赴いて調査したりするといったことがなかなか出来ませんでした。そのため、調査や論文作成が思ったように進行できず、アイデアを生み出すことに頭を抱える日々が続きました。正直なところ、あの時もっとこうしていればよかったという後悔は尽きません。しかしながら、まちづくり提案を終えた今は、後悔よりも、とても清々しい気持ちです。それは、チームでひとつの提案をまとめ、発表するという過程の中で、非常に多くの学びがあったからです。私たちの提案に関する周辺の知識が持てたことはもちろんですが、そればかりではなく、チームでひとつのものをつくりあげること、さらに、チーム内だけでなく先生や先輩方からのたくさんの協力を頂いたこと、人に分かってもらう発表を作る難しさ、市民の方々や市役所職員の方々と対面で話したことによって見えてきたものなど、本当にここにすべてを書ききれないほどあります。今回、章は取れず、後悔が残ってしまった部分は確かにあります。それでも、こんなに多くのことを学べたのならば、それは賞をとることに匹敵するくらい価値のあることではないかと思います。最後に、今回のまちづくり提案にあたって、たくさんアドバイスをくださった先生や先輩方、調査にご協力していただいた方々には感謝の気持ちでいっぱいです。これらの方々がいなかったら、私たちの発表は形になっていなかったと思います。自分も来年は、後輩に協力してあげられるような先輩になっていたいです。

 

国際社会学科4年 飯塚瞳

3年目のまちづくり提案では、後輩の応援役ということで参加した。1年目は発表、2年目はインターンシップ中だったのでその取材、そして今年である。発表当日だけでなく、準備の段階から後輩に交じって発表のアドバイスなどをしていくこともあり、少し親目線的ななんとも言えない感覚であった。まず言いたいのは後輩たちにお疲れさまということ。調査、論文、発表準備、そして発表まで本当にお疲れさまでした。

次にまちづくり提案発表会を通じて感じたことは、すごく発表団体が多様化しているということです。発表する研究室も私たちのような行政、地方自治から、建築、そして法学系まで、また年齢層や外国人を交えた発表等。まちづくり提案の多様性というよりは、まちづくりの多様性?を改めて再認識させられました。

 

宇都宮大学 国際社会学科 4年 芹澤由佳

まちづくり提案発表会を聴いて

 まちづくり提案は毎年様々な大学から発表がなされるので、自分では思いつかない発想の提案がたくさんありました。去年は自身が参加しており、チームで篠井地区を採り上げて発表を行いました。今年も篠井地区について発表している方がいて、去年の達成感や苦労を思い出す時間にもなりました。後輩の発表は1チームしか聴くことができませんでしたが、この日のために準備してきたことを全てぶつけることができ、自分の成長や何かの収穫につなげることができていれば幸いです。お疲れ様でした。私は仕事となる職業柄、まちの在り方について追求していかなければなりません。今後も思考を柔軟に、まちの在り方を考えていきたいと思います。

 

宇都宮大学国際社会学科4年 小瀬理恵

「貴重な場」

今年は応援という立場でまちづくり提案発表会に参加したが、昨年よりも提案団体が増えており、学生の宇都宮市のまちづくりへの関心が高まっているのではないかと感じた。実際、研究室からも2年生が意欲的に参加してくれ、大変嬉しく思った。提案内容も、昨年自分が参加し、研究室で様々な経験をさせてもらったからこそ、より深く考えることができた。まちづくり提案発表会は宇都宮市のまちづくりに関心を持ってもらうことだけでなく、学生側にとってみれば、チームで取り組んだり、現地に赴いたりという、発表会に至るまでの過程の部分から様々なことを学ぶことができる場であると思うので、よりよい宇都宮市のまちづくりを実現していく一つの貴重な場として、今後も長く続いていってほしいと感じる。

後輩たちは、学年が違ったり、それぞれのスケジュールがあったりする中、よく取り組んだと思う。お疲れ様でした。

 

まちづくり提案感想 嶋田 望

 

学生の若々しい提言があり、学生の学習の場として価値があったと思います。このようなプレゼンの場があれば、やる気が増して更なる進化する提言が生まれると思います。理路整然とした発表に頼もしさを感じました。

課題として、何故このような提言をするのか、具体的に誰のために行うのか不明瞭なことが多かった。ネット社会の影響でほとんどネット情報からの情報をベースに捉えられていて現場の声を聴いて行っているのか疑問のある提案が散見された。

「宇都宮の明るい未来とLRT」でのLRT導入で賛成が多いことは、昨年参議院選挙での下野新聞の出口調査とは真逆の結果であった。目の前迄来てくれるスクールバス、企業バスは廃止するのかの調査スクールバス継続した場合のスクールバスとLRTとの比較、時間、料金比較を実施した場合の賛否アンケートがあれば、真実味が増したアンケート結果になったと思います。

主催側はこのイベントを何故実施しているのか、このイベントをどのように評価しているのかをお聞きしたい。

 

地域デザイン科学部 王衛澤

観衆としてまちづくり提案に参加もう第二回である。今回のバス駅の提案は面白いと思って、初めて宇都宮市にきった時、国際交流会館に行くのはタクシー以外方法を知らなっか。そして中国に帰る路線まずは国際交流から宇都宮駅に行くのであって、だから私にはバスしかなくて、帰る前に特に日本バス駅の時間表を調べたけど、会館前の立札でバスを待っていた。結果は予定の時間を五分遅くなった、日本人にはバス遅くなることが大事なことではないけど、初めて日本バスに乗る人には大変なことである。その時私は「まさかバス駅を間違ったか、それども時間を間違った、バスもう先にいくの」という考えていた。だから彼たちの提案が私には随分価値があると思う。そして私が皆にたくさんの人前に発表する勇気を感動された。皆の発表は素晴らしくて、その提案が全て学生達自分の考える結果、社会に貢献するものと思う。来年私も人前に自分の提案を発表するかもしれなくて、緊張だけど自分をチャレンジすることを期待している。

 

国際社会研究科1年 王志博

まちづくり提案について先週には初めて宇都宮市市役所にまちづくり提案に参加させてもらった。素晴らしい提案を聴かせてもらって、以下の感想をまとめたいと思う。1.毎年、行政と市民との連携でするま

ちづくり提案は非常に良い活動だと思う。学生に学校で学んできたことを使って、まちづくりに色々提案してもらって、知識を実践に変えることができて、社会貢献になっていると思う。2.各分野のまちづくり提案を聴かせてもらって、一番印象的なのは宇都宮共和大学のLGBT に関する提案だと思う。それは言論自由の日本の姿が現されていると思う。今後のまちづくり提

案で、人権問題に関わる社会課題をもっと見せてもらいたいと思う。3.毎年、まちづくり提案という活動を積極的にやってもらってとても感謝しているが、出している提案が本格的に実施されないと意味はないと思う。だから、現実的には実施される可能な提案を多く出してもらえば良いなあと思う。

 

地域デザイン科学部研究生 鄭斯g

今度は初めてまちどくり提案を参加いたしました。現役ではなくサポートとして参加させてもらった。みんなの提案はポスターで展示し、いろいろなグループとコミュニティーしました。緑の街や宇都宮のダイバーシティなど提案に興味を大変持っています、みんなの発想や研究段階の考え、そして、提出した課題やいろいろな話しました。珍しい経験を得ました、本当に嬉しかったです。これから、自分の研究も頑張ります。

 

地域デザイン科学部研究生 曹倩倩

皆さんの努力のおかけで、まちづくり提案が無事に終わりました。中国と日本の文化は確かに大きな違いがあります。中国では省の指示によって、市は政策を決まります。だいたい、市民達は政府の管理に携わらないです。外国人の私にとって、今回のまちづくり提案が市役所で行うのは実に意外なことだと思います。中国の場合では関係者ないの市民達が市役所に入れることのも難しいです。学生達が市役所で活動を行うことのは無理なことです。中国と比べて、日本はみんなのまちだから、みんなの力で、まちづくり、まち守りという政治文化です。ポスターセッションのときにまさか宇都宮市の市長さんもきて、学生さんのまちづくり提案について評価した。学生さんが自分の考えが大事にしてくれることはきっと嬉しいでしょう。もし自分が何か役に立ったら、やる気もあった。頑張り理由があったこそ、やることが続けます。日本の学生達は幸運ですね。

 

国際学部国際社会学科2年 竹中いろは

まちづくり提案で見えた「伸びしろ」

 今回まちづくり提案に参加するにあたって、数多くの経験と知識を得ることができたと思う。「このような大きな舞台で発表するという経験は自分の力になるだろう。また、視野を広げることでたくさんの知識も得られるはずだ。」と考えてはいたものの、実際に自分たちのテーマに沿って調査したり分析してみたりすると、経験や知識を得ると同時に現実的な課題にも直面し、苦しいこともあった。自分たちの言いたいことを上手く文字に起こせず、苦労もした。しかし終わった今考えてみると、そのような現実的な問題に対峙したことや、上手く主張が伝えられないもどかしさを経験したことも「視野を広げる」という点では、自分にとって非常に有意義なものであったと感じる。何事もプラスの面ばかりを注視し、マイナス面からは目を背けてしまいがちだが、今回積極的に課題と向き合うという点においては最も成長できたと思う。

 また、2年ということもあり至らない部分がたくさんあったため、かけてしまった迷惑も数えきれない。それでも無事に締めくくれたこと、そして協力してくださった全員に感謝したい。良かった点も改善点も多くあったが、それもこれからの学生生活や人生での伸びしろであると前向きに考え、精進していきたいと思う。

 

宇都宮大学国際学部国際社会学科2年 金澤芽以

まちづくり提案を終えて

大学生によるまちづくり提案を終えて、思うことは参加してよかったという一言に尽きる。準備段階としては、はじめに、わたしたちがつくる宇都宮の未来がなかなか想像できず、想像できたとしても明白なカタチが見えてこず、自分の中で苦労した部分がある。また、多くの情報やアイディアが混在し何を取り入れ、何を捨てるべきなのかにも悩まされた。その状況に陥るたびこの課題を避けたくなったが、二人の先輩方や他のメンバーのおかげで段々とわたしたちがつくる宇都宮の未来がはっきりが見えてきてモチベーションが上がった。そのため最後まで宇都宮の未来を考え、取り組めることができたのだと感じる。

 発表当日は、他大学のプレゼンをしっかりと見ることができ、とても充実した時間であった。多岐に渡る視点から宇都宮を見つめ、考えた結果が凝縮した空間であったため、私自身多様な視点からの知識を得ることができ、また発表方法などの人への伝え方、パワーポイントの見せ方など多く学ばせていただき、今後に生かしたいと思った。

 全体を通して、前期から研究室に参加させていただき、先生や、周りの先輩方から多くの刺激を受け、自分のまだ至らない部分や、そこを補うために自分自身がすべきことに気付けたことが最大の収穫物であったと思う。そして、後期がはじまってから本格的に準備がスタートし、時間に追われる中でこのまちづくり提案をやり遂げたということは、今後の大学生活や将来において大きな支えとなる自信になると確信している。今回の経験を存分に生かせるように、長いようで短いこれからの大学生活を着実に内容の濃いものにしていきたい。

 

宇都宮大学行政学研究室指導教授 中村祐司

―土壇場での結束力と決断力―

 今回のまちづくり提案では、つくづく学生にとってこのような機会のありがたさを痛感した。会場設定や情報提供など行政による支援なしに、自分たちだけで、年1回の大規模な提案発表会を企画・運営するとすれば、他大学との連絡調整だけで消耗(もちろんそれも貴重な経験だが)してしまい、論文作成、パワポファイルやポスターの作成、プレゼン準備にはなかなか手が回らないであろう。貴重な機会を提供し続けてくれる市に感謝したい。

 初回から参加して気がつけば早13回目となった。オリンピックは参加することに意義があるといわれ、まちづくり提案にももちろんそれは当てはまる。とはいうものの、提案内容が市の施策として実現する可能性があるという点で、3位以内を目指すインセンティブが毎年度働くことも事実である。

 だいぶ前から、前期の段階でゼミ生が固定しないカリキュラムについての言い訳はしないように心掛けている。というのは昨年あたりから、ゼミを履修していない2年生の参加が見られるようになったからである。こうした臨み方は、次回主役となるであろう、同じようなゼミのカリキュラムを取る地域デザイン科学部の学生についてもいえるであろう。

 論文提出締切や発表が迫った土壇場での二つのグループの結束力と決断力には目を見張るものがあった。提出論文締切が数日後に迫った段階では、教員の気持ちとすれば正直なところ、「とにかく何とか原稿を埋めてくれ!」という祈りにも似た切実感が強かった。ところが締切まであと2日、あと1日という段階での粘り腰には脱帽した。最後まで諦めないのである。ただ、ぎりぎりにならないとやらないという、教員の悪い気質がゼミ生に伝播・浸透している現象かもしれず、この点は真っ先に教員が反省しなければならない。

急な原稿チェックの依頼であってもここまで一生懸命なゼミ生の姿に接すると、時間を割いて読み込むことが苦ではないことに気づいた。ジョイントが終わり、本番まで残り数日の段階から発揮した両グループの詰めの作業には迫力があった。発表本番当日において、これまでのゼミ活動では見せなかったような活力溢れるプレゼンに接して、若者は短期間でこれほど力を付けるものだと感心した。また、会場の形状変更(舞台の撤去)に柔軟に対応し、プレゼンのスタイルを直前で変えた勇気も伝わってきた。

フィールドワークがなかった課題は残ったものの、両グループともにやり切った感はあったのではないか。今回得た知見や教訓をぜひ後輩に伝えてほしいし、今回の「チームプレー」で得た貴重な学びを、「個人プレー」である卒論作成に向け転換してほしい。