授業科目名

行政学

Public Administration

開講時期

前期

曜日・時限

:3-4

時間割コード

K130343

学部・学科等

国際学部

標準対象年次

2

必修・選択区分

選択

科目区分

専門教育科目

単位数

2

授業形態

講義

担当教員名

*中村 祐司

電話番号

028-649-5181

電子メール

yujincc.utsunomiya-u.ac.jp

オフィスアワー

(月)1300-1400 中村祐司研究室 

科目等履修生の受入

受入可 

【授業の内容】
 現代行政学の基礎的な考え方と体系的な知識について、日本における事例を紹介しつつ、制度論、管理論、政策論を分かりやすく説明する。現在進行形で生じている行政課題・公共政策・政治的課題についても取り上げて毎回の授業で紹介する。

【授業の到達目標】
 行政の概念から始めて、現代行政学が成立するに至った現代国家の特質、政治と行政との関係、行政サービスの範囲、政府間関係論、行政官僚制、行政管理、行政計画、行政能率、行政裁量といった行政学の基礎概念を理解し、具体的事例と紹介することで、現代政府の諸活動についての興味関心を持たせる。

【学習・教育目標との関連】
知識・理解:国境を越えた社会の諸問題を、分野横断的に理解し、関連する基本的な知識を身につけ、それを土台にしてさらに自ら選択した専門的テーマに関する、地域的または分野横断的に特化・深化した知識・認識を有する。


【前提とする知識,関連する科目等】
 国際組織にしろ、国家や地方の組織にしろ、政府活動に関心を持つ者であること。政府が提供する特定のサービス領域において、NGOやNPOの活動や公共サービスに何らかの関心があること。

【授業の具体的な進め方】
 行政学の基礎知識と受講生なりの考え方を問う論述式の中間試験と期末試験を実施し、学習の達成度を見極める。受講生の理解の手助けとなる事例を挙げながら、また、板書や質問を通じて現代行政活動のダイナミズムについての受講生の興味・関心を維持しつつ進めていく。

【授業計画】
 第1週 授業計画の説明、行政サービスの範囲   
 第2週 官僚制と民主制            
 第3週 アメリカ行政学の展開、行政学の構成   
 第4週 現代国家の政府体系、戦後日本の中央地方関係    
 第5週 議院内閣制と省庁制、現代公務員制の構成原理    
 第6週 官僚制分析の視座、官僚制組織の作動様式
 第7週 中間試験
 第8週 官僚制組織職員の行動様式、第一線職員と対象集団の相互作用
 第9週 官僚制批判の系譜、政策形成と政策立案  
 第10週 環境変動と政策立案、日本の中央省庁の意思決定方式 
 第11週 予算編成過程と会計検査         
 第12週 行政活動の能率             
 第13週 行政管理と行政改革、行政統制と行政責任 
 第14週 これらの行政活動
 第15週 総括講義

【教科書・参考書・教材等】
教材等:資料を適宜電子媒体で提示する。

【成績評価】
中間(授業内)と期末(定期試験)に行う2回の試験80%)。授業時間中における質疑・応答(20%)。秀は上記各評価において極めて優秀な結果(例えば授業における的を射た質問や意見の提示、試験において満点近くの解答など)を出した受講生に与える。

【学習上の助言】
行政活動の範囲は森羅万象に及んでいる。その意味で受講生に求められるのは社会事象に対する知的好奇心である。意欲的・積極的な問題意識を持つ学生の受講を望む。行政学は決して堅苦しい学問ではない。

 

授業科目名

地方自治論

Local Autonomy

開講時期

後期

曜日・時限

:3-4

時間割コード

K130351

学部・学科等

国際学部

標準対象年次

2

必修・選択区分

選択

科目区分

専門教育科目

単位数

2

授業形態

講義

担当教員名

*中村 祐司

電話番号

028-649-5181

電子メール

yujincc.utsunomiya-u.ac.jp

オフィスアワー

(月)1300-1400 中村祐司研究室 

科目等履修生の受入

受入可 

【授業の内容】
 身近な地域社会の諸課題を取り上げ、かつ担当教員のこれまでの地方自治をめぐる実践活動を紹介しつつ、住民、企業、行政、NPOといった諸アクター間の連携・協働のあり方を探る。授業の前半では教員が作成した地方自治関連の報告書や論文等を用いる。

【授業の到達目標】
 地方分権や市町村合併をめぐる論議、予算や財源・権限の行使、さらに意思決定過程等について考察する。受講生自身が地方自治に関するテーマを設定し、そのテーマに関するレポートの作成に取り組む。


【学習・教育目標との関連】
知識・理解:国境を越えた社会の諸問題を、分野横断的に理解し、関連する基本的な知識を身につけ、それを土台にしてさらに自ら選択した専門的テーマに関する、地域的または分野横断的に特化・深化した知識・認識を有する。


【前提とする知識,関連する科目等】
 国内外を問わず、地方自治体が提供するサービスに何らかの関心を持つこと。

【授業の具体的な進め方】
 地域社会における身近な素材や、担当教員自身がこれまでに経験した地方自治活動の経験にもとづき、とくに1993年以降の日本における地方分権の流れを把握する。国会における地方分権推進決議、地方分権推進委員会の諸勧告、地方分権一括法の成立と施行、その後の地方分権改革推進会議の中間報告や最終報告、さらには近年の市町村合併をめぐる国の誘導政策と地方の対応、地方主権時代の到来など、国全体の動態も包括的に把握する。


【授業計画】
第1週 地方分権とは
第2週 地方分権の事例
第3週 地方分権の流れ
第4週 これからの地方分権の課題(地域主権へ) 
第5週 市町村合併の現況            
第6週 市町村合併の流れ             
第7週 栃木県内市町村合併事情         
第8週 市町村合併をめぐる今後の課題(中間論述試験の実施)         
第9週 レポート作成にあたって          
10週 市民・地方政府・中央政府(受講生によるレポート中間報告) 
11週 地方行政活動の実際(受講生によるレポート中間報告) 
12週 地方自治と政策 
13週 自治体における文化行政 
14週 自治体の国際政策(提出レポートをめぐる議論) 
15週 市民活動の成熟とは(提出レポートをめぐる議論)


【教科書・参考書・教材等】
教材等:適宜資料を配付


【成績評価】
中間に実施する試験(20%)と期末試験(定期試験)(20%)、レポート内容(40%)、講義やレポートをめぐるディスカッションの際の積極的発言と発言内容(20%)。秀は上記各評価において極めて優秀な結果(的を射た質問や意見の提示、卓越したレポート内容や論述内容)を出した受講生に与える。


【学習上の助言】
この講義の成果であるレポートをインターネット上に公開する。履修を検討するにあたって「宇都宮大学国際学部行政学(中村祐司)研究室」のホームページhttp://gyosei.mine.utsunomiya-u.ac.jp/を事前に参照しておいてほしい(検索用語は「中村祐司」)。

 

業科目名

余暇政策論

Leisure Administration

開講時期

前期

曜日・時限

:3-4

時間割コード

K130360

学部・学科等

国際学部

標準対象年次

3

必修・選択区分

選択

科目区分

専門教育科目

単位数

2

授業形態

講義

担当教員名

*中村 祐司

電話番号

028-649-5181

電子メール

yujincc.utsunomiya-u.ac.jp

オフィスアワー

(月)1300-1400 中村祐司研究室 

科目等履修生の受入

受入可 

【授業の内容】
 レジャーや趣味、くつろぎ空間といった余暇領域を対象に、政策を公共サービスの多様な担い手が生み出す活動や方針と広く捉え、興味深い素材を新聞報道から紹介しつつ、受講生自らが関心のあるテーマを設定し考察を行う上での助言・指導を行う。

【授業の到達目標】
 日本における不況の長期化や企業業績の悪化に伴うリストラの激化、地方税収入の減少や負債の増大に伴う公共サービスの低下といった国民負担の増大は、人々の生活基盤そのものを直撃しつつある。一方で、人々は特定のレジャー領域においては支出を惜しまない傾向も続いている。こうした余暇環境をどう捉えるかを考察していく。


【学習・教育目標との関連】
関心・意欲・態度:自分たちとは異なる世界各地の社会問題に広く関心を持ちながら、自己の文化との相違を尊重して、社会の諸問題を解決するために、大学で培った知識や技能を用いて実践的に行動することができる。


【前提とする知識,関連する科目等】
 余暇政策領域に関する何らかの関心を持っていること。余暇活動を人々の生きがいの側面から考察すること対する関心があること。



【授業の具体的な進め方】
 余暇をめぐる政府政策、市場メカニズム、消費者選好と、それら相互の作用・依存関係について論じ合う。レポート作成作業を通じて、余暇政策領域の深みとメカニズムを把握できるようにする。様々な余暇領域において、国や地方がどのような政策を立案し、実施に移しているかを具体的なデータを提供しつつ論じる。各自が関心のあるテーマを設定し、レポートを作成する。


【授業計画】
第1回 余暇とは何か
第2回 余暇活動の諸領域
第3回 余暇政策の歴史
第4回 政府と余暇行政週
第5回 余暇政策の構成領域
第6回 余暇産業と余暇市場
第7回 スポーツ・文化産業のメカニズム
第8回 国際交流と余暇活動
第9回 国際交流とスポーツ・文化政策 *レポート提出・作成要領の提示
10回 余暇をめぐる行政と産業のパートナーシップのあり方 
11回 リゾート開発と環境行政 *レポート中間報告
12回 地方におけるテーマパーク運営の課題 *レポート中間報告
13回 レジャー行動の変容と今後の方向性
14回 提出レポートをめぐる議論(受講生の半数)
15回提出レポートをめぐる議論(受講生の半数)


【教科書・参考書・教材等】
教材等:適宜資料を配付する(主に新聞報道を紹介したもの)

【成績評価】
中間に実施する論述試験(10%。授業内試験)と期末試験(20%。定期試験)、提出するレポート内容(50%)、講義やレポートをめぐるディスカッションの際の積極的発言とその内容(20%)。秀は上記各
評価において極めて優秀な結果(的を射た質問や意見の提示、卓越したレポート内容など)を出した受講生に与える。


【学習上の助言】
余暇活動の世界は人間社会の縮図を体現している。「たかが余暇。されど余暇」の「されど...」に共感する学生の受講を望む。この講義の成果であるレポートをインターネット上に公開する。なお、履修を検討するにあたって事前に「宇都宮大学国際学部行政学(中村祐司)研究室」のホームページ
http://gyosei.mine.utsunomiya-u.ac.jp/
を参照してほしい(検索用語は「中村祐司」)。

 

授業科目名

行政学演習

Seminar in Public Administration

開講時期

前期

曜日・時限

:7-8

時間割コード

K160100

学部・学科等

国際学部

標準対象年次

3

必修・選択区分

選択

科目区分

専門教育科目

単位数

2

授業形態

演習

担当教員名

*中村 祐司

電話番号

028-649-5181

電子メール

yujincc.utsunomiya-u.ac.jp

オフィスアワー

(月)1300-1400 中村祐司研究室 

科目等履修生の受入

受入不可 

【授業の内容】
 ゼミ生各自の興味・関心にもとづき、実際の行政・政策領域を対象とした実証的な調査活動を行う。たとえば、各省庁や自治体が抱えている政策課題について、政府刊行物や面接取材によって一次資料や最新の情報の収集に努め、変動する社会状況への政策のあり方について考察する。


【授業の到達目標】
 現地調査の実践を通じて、取材先へのアポイントメントの取り方やインタビュ内容の事前整理、一次資料の把握や分析の方法、終了後の謝辞の提供など、公共サービスが展開される実際の現場に身を置くことで、後期以降、本格的な研究に取り組む素地を身につける。

【学習・教育目標との関連】
技能・表現:講義、講演の聴講、また専門研究書等の講読および読書において、その要点を正確に理解、把握し、全体的にまとめることができる。専門的な文献の読解や実地調査によって得られた知識や情報を主体的かつ批判的に分析・総合し、論理的な考察を加えてこれを文章化することができる。またその内容を口頭で発表し、かつ生産的な議論を行うことができる。上記の事柄に必要な外国語や情報科学に習熟する。


【前提とする知識,関連する科目等】
 政策について現地取材を行いつつ真剣に学ぼうとする意欲。

【授業の具体的な進め方】
 書籍文献やインターネット情報を利用すると同時に、実際の行政サービスの現場に足を運び、いわゆる「足でかせいだ」資料収集活動に従事する。論文作成にあたっても章立てから執筆担当までゼミ生同士で話し合い、共通理解を維持しつつ、論文の完成を目指していく。毎回の演習ではレジメを作成し、これをもとに調べた事項の報告と質疑応答を行う。これらの成果は研究室HPに掲載する。


【授業計画】
 第1週 行政活動の範囲と性格
 第2週 法律による行政の限界
 第3週 各種行政活動について−その1
 第4週 各種行政活動について−その2。論文テーマの決定
 第5週 中央省庁における政策課題
 第6週 地方自治体における政策課題。レジメ報告の開始(以後第13週まで毎回)
 第7週 分権改革の行方 
 第8週 市民意識調査の手法
 第9週 政府刊行物の読み方
 第10週 政府関係資料の収集方法
 第11週 行政活動をめぐる分析の視点
 第12週 政策の立案過程
 第13週 政策の実施過程
 第14週 行政施策立案の試み。論文の提出、研究室HP掲載作業
 第15週 行政活動の評価。論文をめぐる意見交換


【教科書・参考書・教材等】
 教材を適宜提示するが、演習生によるインタビュや一次資料の収集が中心。

【成績評価】
ゼミ運営やHP作成、新規アイディアなどをめぐる意欲的な意見提示と研究室運営上の実務面での貢献(40%)、論文作成(40%)、行政学研究室の卒論生や院生との積極的なコミュニケーションの達成(20%)。秀は上記各評価において卓越した結果(的を射た積極的な質問や意見の提示、卓越した論文や発表)を出した受講生に与える。


【学習上の助言】
本演習を通じて文献の講読力、資料の収集や面接取材といった調査活動における積極性や分析の力量、施策立案をめぐる構想力などをぜひ身に付けてほしい。同時に大学生活における貴重な人間関係の構築や交流を達成してほしい。

 

授業科目名

国際学英書講読

English Reading of International Studies

開講時期

前期

曜日・時限

:1-2

時間割コード

K160361

学部・学科等

国際学部

標準対象年次

2

必修・選択区分

選択

科目区分

専門教育科目

単位数

2

授業形態

講義

担当教員名

*中村 祐司

電話番号

028-649-5181

電子メール

yujincc.utsunomiya-u.ac.jp

オフィスアワー

(月)1300-1400 中村祐司研究室 

科目等履修生の受入

受入可 

【授業の内容】
 社会科学領域における英語文献は、個々の文章に真正面から向き合えば必ず読みこなせる類のものである。この授業では、量よりも質を重視し、ひとまとまりの英文(社説や評論)を丁寧に読むことに徹する。

【授業の到達目標】
 散文とは異なり、社会科学領域の英文はA+B=Cといった単純な足し算に近いものがある。まずは一つ一つの文章の意味を正確に把握し、文章と文章の間の「つなぎ」を意識しつつ、段落(パラグラフ)におけるポイントを押さえる。そしてさらに、段落と段落の間がどのような論理展開でつながっているのか理解できるようにする。母国語でなくても英語も人間が思考した表現形態の一つと考えれば、その内容は必ず理解できる。

【学習・教育目標との関連】
思考・判断:異なる時代・地域の社会の諸問題を比較し、実証的かつ合理的に考察することができる。


【前提とする知識,関連する科目等】
 国内外の政治的社会的事象、すなわち、この世界の出来事に関心を有し、社会科学領域における英語の社説(論説)を確実に読みこなしていきたいという希望を持っていること。

【授業の具体的な進め方】
“The Japan Times Weekly”
の中から、教員が特に国内外の現代政治に関わる興味深い記事(社説や評論を含む)を教材として毎回一つ取り上げる。授業の際に次の授業で用いる記事のコピーを配布するので、1週間の間に一つ一つのセンテンスの意味を自分なりに把握してくる。量としてはタブロイド判(A4判ないしB4判)の半分程度である。訳す際は、白紙の状態から、文章に向き合ってほしい。


【授業計画】
(以下は取り扱う記事タイトルの例示)
 第1週 Asia’s health authorities said ready for SARS return
 第2週 Bush talk of death penalty for Saddam stirs unease
 第3週 Saddam footage offers rare image of broken dictator
 第4週 Bin Laden Omar won’t be taken alive: cleric
 第5週 In New York an empty ashtray is a smoking gun
 第6週 Waiting for Gandhi: India’s Congress looks to heir apparent
 第7週 Missile defense gets green light
 第8週 DPJ’s Kan warns of casualties in Iraq
 第9週 Magazine sold by homeless people
 第10週 Invisible minority
 第11週 Unlike South Korea India’s credit boom won’t fade
 第12週 Boeing to begin taking orders for new dream passenger jet
 第13週 Gene-altered crops around the world
 第14週 Sexual revolution in China
 第15週 Different views on history



【教科書・参考書・教材等】
毎回、教材(英文社説)を配布。

【成績評価】
予習の度合(70)。定期試験(30%)。秀は毎回の授業で英文解釈に積極的に取り組み、また、英文内容の卓越した把握を継続した受講生に与える。



【学習上の助言】
この授業の質は、受講生が1週間の間に3〜4時間程度、どれだけ集中して予習をしてくるかにかかっている。一つ一つのセンテンスと「格闘する」ぐらいの気持ちが求められる。

 

業科目名

卒業研究準備演習(中村祐司)

Preparatory Seminar for Thesis Research

開講時期

後期

曜日・時限

:7-8

時間割コード

K199507

学部・学科等

国際学部

標準対象年次

3

必修・選択区分

選択

科目区分

専門教育科目

単位数

2

授業形態

演習

担当教員名

*中村 祐司

電話番号

028-649-5181

電子メール

yujincc.utsunomiya-u.ac.jp

オフィスアワー

(月)1300-1400 

科目等履修生の受入

受入不可 

【授業の内容】
 前期の行政学演習で実践した現地調査にもとづく研究小論文作成の経験を踏まえ、グループ単位で政策をめぐる事例研究に取り組む。

【授業の到達目標】
 他大学行政学ゼミとの共通テーマをめぐるジョイント合宿(11月下旬か12月初旬頃の23日程度)に参加し、全国レベルのゼミ学生が政策立案を競い合うISFJ政策フォーラム(12月第1週頃の土日)の参加も目指す。上記で対象とした政策研究と連動させる形で、地元自治体のまちづくり提案の発表に向けた準備も行うことで、政策をめぐる知見と提言力を身につけることが目標である。

【学習・教育目標との関連】
技能・表現:講義、講演の聴講、また専門研究書等の講読および読書において、その要点を正確に理解、把握し、全体的にまとめることができる。専門的な文献の読解や実地調査によって得られた知識や情報を主体的かつ批判的に分析・総合し、論理的な考察を加えてこれを文章化することができる。またその内容を口頭で発表し、かつ生産的な議論を行うことができる。上記の事柄に必要な外国語や情報科学に習熟する。



【前提とする知識,関連する科目等】
 学問や進路等について他大学の学生と交流し刺激し合うことに前向きな考えを持っていること。ゼミ活動の成果を積極的に電子媒体上(研究室HP)に掲載することに関心を持つこと。


【授業の具体的な進め方】
 ジョイント合宿と(参加が決まった場合は)政策フォーラム、そしてまちづくり提案に向けた論文作成や発表準備が中心になる。前期の行政学演習での経験をこれらの発表に生かすようにしたい。成果は学内だけでなく外部から評価されることになる。いわば学問的な「他流試合」を経験することで、大学内だけでは味わうことのできない緊張感と達成感を得ようとするものである。
 ジョイント合宿におけるこれまでの経験では、たとえば、共通テーマ「民間委託」の場合、「学校給食」について研究した。また、分科会テーマ「地方分権」「福祉・環境」「交通」「まちづくり」「教育」の場合、「RDFによるゴミ処理の評価分析」(福祉・環境)、「公教育の分権化」(教育)についての発表を行った。
 同じく過去の政策フォーラムでは、「金融」「財政」「企業・産業」「社会保障」「都市・交通」「外交・安全保障」「環境」といった分科会があり、ジョイントでの発表を生かす形で、「RDF(ゴミ固形化燃料)を利用したゴミ処理施設の評価分析」(環境)についての
発表を行った。

【授業計画】
第1週 共通テーマの設定
第2週 分科会テーマの設定
第3週 資料収集・インタビュ活動の開始
第4週 収集資料・文献の検証作業
第5週 レジメ作成作業1
第6週 レジメ作成作業2
第7週 模擬発表1
第8週 模擬発表2
第9週 論文草稿の完成
10週 論文の完成
11週 発表レジメの完成とプレゼンテーションの練習
12週 ジョイント、政策フォーラムをめぐる反省会
13週 論文、レジメ等の研究室HP掲載作業
14週 研究室卒論発表会の運営準備
15週 次年度以降の発表予定をめぐる日程調整

【教科書・参考書・教材等】
教材を適宜提示するが、演習生によるインタビュや一次資料の収集が中心。

【成績評価】
ゼミ運営やHP作成、新規アイディアなどをめぐる意欲的な意見提示と研究室運営など実務面での貢献(40%)、論文作成(40%)、行政学研究室の卒論生や院生との積極的なコミュニケーションの達成(20%)。秀は上記各評価において極めて優秀な結果(的を射た質問や意見の提示、卒論計画内容の卓越性など)を出した受講生に与える。


【学習上の助言】
他律ではなくあくまでも自律を重んじるので、このゼミをステップに、4年次の卒論作成と進路決定に向けて自ら飛躍してほしい。

 

授業科目名

現代政治の理論と実際

Theory and Practice in Modern Politics

開講時期

後期

曜日・時限

:1-2

時間割コード

G411713

学部・学科等

基盤教育

標準対象年次

1,2,3,4

必修・選択区分

選択

科目区分

教養科目

単位数

2

授業形態

講義

担当教員名

*中村 祐司

電話番号

028-649-5181

電子メール

yujincc.utsunomiya-u.ac.jp

オフィスアワー

(月)1300-1400 中村祐司研究室 

科目等履修生の受入

受入可 

【授業の内容】
 現代政治はまさに生きものであり、刻々と変化する。 この授業では、紙媒体の新聞報道やインターネット情報をもとに、その時々のタイムリーな課題に注目しつつ、日本および世界における政治のダイナミズムを論じる。現在進行形で生じている政治・政策課題や社会的課題について取り上げこれを前半の授業では中心に進める。

【授業の到達目標】
 考察の対象を国内外に向け、国家間関係の変容や国家戦略を把握し、国際組織からコミュニティ組織まで様々な諸アクターの相互動態を探る。

【学習・教育目標との関連】
現代政治に関する基礎知識を身につけ、現在の重要な諸課題も取り上げることで、国内外の政府活動や政策課題に関する鋭敏な視点が持てるようにし、社会科学領域において政治活動のメカニズムについて理解する。

【前提とする知識,関連する科目等】
「現代政治」という語に触れて何かしらの興味と関心を持つ者であること。

【授業の具体的な進め方】
 例えば、旧ソビエトの崩壊によって唯一の超大国となったアメリカ、経済面を軸として新たな統合を模索するEU諸国、台頭著しい中国やインド、そして政治・経済の停滞からなかなか抜け出すことのできない日本など、先進諸国における国家戦略の変容を理解する。

【授業計画】
(*その時々の政治・政策課題を取り上げるので、以下は例示)
第1週 現代社会における国家(中央政府)の役割と課題
第2週 現代政治へのアプローチ方法と分析の視角
第3週 現代政治における権力、イデオロギー、利害
第4週 国家構造の変動と政治・経済・社会の変容
第5週 中米関係と中台、日中関係の変容
第6週 戦後の中国政治の変化
第7週 国際政治における中国
第8週 日本の対北朝鮮政策の特質と拉致問題
第9週 北朝鮮問題をめぐる国際組織の役割と課題
10週 朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)をめぐる国家間関係
11週 国際NGO組織による北朝鮮支援の特質
12週 ロシア・中国の対北朝鮮政策をめぐる同質性と差異
13週 北朝鮮問題をめぐる中国の対応
14週 北朝鮮の食糧難をめぐる国際支援の実際
15週 中国をめぐる政治的安定の可能性と諸国家の関わり

【教科書・参考書・教材等】
教材等:適宜資料を配付

【成績評価】
期末に提出するレポート内容(60%)、講義やレポートをめぐるディスカッションの際の積極的発言とその内容(10%)。定期試験(30%)。秀は上記各評価において極めて優秀な結果(的を射た質問や意見の提示、卓越したレポート内容、試験での論述内容)を出した受講生に与える。

【学習上の助言】
現在の「政治」に何らかの関心がある学生には、得るところの多い授業にしたい。この講義の成果(レポート)をインターネット上に公開する。履修を検討するにあたって受講生には「宇都宮大学国際学部行政学(中村祐司)研究室」のホームページhttp://gyosei.mine.utsunomiya-u.ac.jp/
を事前に参照しておいてほしい(検索用語は「中村祐司」)。

 

授業科目名

比較政策研究

Study of Comparative Policies

開講時期

後期

曜日・時限

:3-6

時間割コード

K310011

学部・学科等

国際学研究科博士前期課程

標準対象年次

M1,M2

必修・選択区分

選択

科目区分

専門教育科目

単位数

4

授業形態

講義

担当教員名

*中村 祐司

電話番号

028-649-5181

電子メール

yujincc.utsunomiya-u.ac.jp

オフィスアワー

(月)1300-1400 中村祐司研究室 

科目等履修生の受入

受入不可 

【授業の内容】
 担当教員からの一方的な講義形式ではなく、受講生による参加型の授業内容となる。すなわち、教員からは政策の立案・実施過程における関係諸アクター間の相互作用によって形成される政策ネットワークの構造と機能についての理論枠組み(理論研究)をめぐる説明が毎回なされる。こうした研究視点が受講生各々の講義受講段階で構想している修士の論文構成や部分的執筆に生かされるように指導する。

【授業の到達目標】
 中央政府や地方政府の提供する公共サービスが、国内社会のみならず、グローバルな形で国境を越え、既存の制度やシステムの大幅な変容・転換をもたらす時代に入っている。NGOやNPO、企業、市民セクターといった多様な諸アクター間の調整や協力を実現する政府のガバナンス(統治)能力が問われているのである。政府を含む諸アクター間の個別政策過程における資源(リソース)をめぐる競合の動態を、比較研究の視点から身につける。

【学習・教育目標との関連】
大学院レベルの比較政策研究の力を身に付け、現在の重要な諸課題も取り上げることで、国内外の政府活動や政策課題に関する鋭敏な視点が持てるようにし、社会科学領域において政府等をめぐる活動のメカニズムについて理解する。

【前提とする知識,関連する科目等】
 特定あるいはミクロレベルの一政策領域に何かしらの関心を有すること。2年次の修士論文作成において政策面における記述が挿入されると予想可能な知識を有すること。

【授業の具体的な進め方】
 1回あたり2名ないしは3名の報告者を予め決めておき、各受講生が最も関心を有するテーマ(修士論文のテーマと関連するもの)についての小論を提出し、これをとくに関係諸機関が有する資源と組織間関係の動態をめぐる視点(=ネットワーク・ガバナンス)から議論する。

【授業計画】
(以下は過去の授業内容の例示である)
<第1週〜第2週>
 ドイツにおける戦後補償の経緯
 中国環境問題における日本企業の役割大連市における日本企業の取組み
<第3週〜第4週>
 コスタリカ共和国における義務教育の政策決定過程(現状と課題)―その1―
 国際人権保障における国内人権機関の意義
<第5週〜第6週>
 2008年北京オリンピック大会の研究着手にあたって
 まちづくりにおける住民参加
<第7週〜第8週>
 データから見る外国人犯罪
 中国環境問題における日本企業の役割大連市での取組みを例に
<第9週〜第10週>
 コスタリカ共和国における義務教育の政策決定過程(現状と課題)―その2―
 家庭における子どもに対する暴力への取り組み
<第11週〜第12週>
 これからの日中関係への展望
 少子高齢・人口減少社会の活性化に向けて大量退職する団塊世代の動向と変革
<第13週〜第14週>  
北京オリンピック大会に関わるインターネット情報から見えてくるもの
 元気な自治体職員の資質と条件
<第15週>:今後の研究論文作成に向けた目次(案)の提出。


【教科書・参考書・教材等】
教材として担当教員執筆の論文等を適宜配布。

【成績評価】
発表担当週(一人あたり3,4回の報告を想定)に提出する小論文(80%)と毎回の議論における問題意識の提示(20%)を対象に評価。

【学習上の助言】
各自の関心テーマをめぐる政策領域の関係諸機関の相互行動・作用についての知見を求める受講生の参加を望む。

 

授業科目名

国際社会特別研究(中村 祐司)

Special Research in International Social Studies

開講時期

通年

曜日・時限

不定時

時間割コード

K320007

学部・学科等

国際学研究科博士前期課程

標準対象年次

M1,M2

必修・選択区分

必修

科目区分

専門教育科目

単位数

6

授業形態

講義・演習

担当教員名

*中村 祐司

電話番号

028-649-5181

電子メール

yujincc.utsunomiya-u.ac.jp

オフィスアワー

(月)1300-1400 中村祐司研究室 

科目等履修生の受入

受入可 

【授業の内容】
 修士論文作成に向けた指導となる。個々のテーマに応じて、記述内容はもとより、論文構成、参考文献の取り扱い、研究視角などについて、論文の質向上を目指した丁寧な指導を行う。

【授業の到達目標】
 本研究科における社会科学領域の論文として、内外の評価に耐え得る内容の論文の作成を目標とする。

【学習・教育目標との関連】
 大学院レベルにふさわしい、高度な考察力と分析力、さらには論文作成力を身に付けさせることで、広い視野と多角的な視点を持った思考を養う。

【前提とする知識,関連する科目等】
 論文作成に要する研究意欲と関係の基本的知識を前提とする。

【授業の具体的な進め方】
 毎回の研究指導を通じて、修論生による口頭報告ではなく、実際に文章として記述したものを提出させる。校正に加えて内容の修正指導を行うやり方で、修士論文の完成に導く。


【授業計画】
(以下は過去の指導計画の例示である)
 
 修論生Aの場合:修士論文提出年度であることを念頭に、目次構成の確認と各章各節ごとに盛り込むべき調査分析およびそこから得られた知見についての論文作成を確実に行っていく。具体的には、前期において第1章「平成の大合併に伴う地域自治組織制度の制定」と第2章「地域自治組織の概要」についてはほぼ書き上げることとする。第3章の事例研究については、遅くとも前期中には現地調査を終了させ、後期はそこから得られた資料データの整理・把握と分析に集中させる(現地調査先は福島県相馬市、群馬県沼田市、千葉県香取市、福島県南会津町、浜松市、上越市、新潟市)。また、栃木県内における地域自治制度については、昨年度以降、河内自治会議に焦点を当てて会議を傍聴するなど、研究を継続しており、今年度もこれからの地域自治制度の展望という視点から、研究活動を継続させ、指導を行っていく次第である。

 修論生Bの場合:財源縮小の中で地方自治体職員を取り巻く環境は厳しさを増していることを認識した上で、修士論文を完成させるべく、あるべき自治体職員像を追求させていきたい。 具体的には分権改革、平成の大合併、三位一体改革とその後の歳入・歳出改革の流れを把握させ、こうした中で、地方行財政のスリム化が国主導のもとで進められた結果、公共サービスを支える自治体職員が置かれている状況を、職場環境の変容も含めて多角的に把握させる。 そして、職員採用試験をめぐるこれまでの変遷と新しい採用基準の導入など、とくに県内の複数市を中心に検討させ、その特徴を明らかにさせる。また、職員研修の中身の工夫や、市場メカニズム重視の中での窓口対応や対応時間延長など、対住民サービスの関係で、インタビュ調査も含めた資料の分析と考察を行わせていきたい。 さらに、理念面のみならず実務面でのモデルとなり得る自治体職員像についての提案およびそのための施策事業案を、指導を通じて追求していくこととする次第である。






【教科書・参考書・教材等】
教材として担当教員執筆の論文等を適宜配布。

【成績評価】
指導の過程における修士論文作成への取り組み意欲等(30%)、修士論文の内容(60%)、口頭試問・最終発表会の内容(10%)

【学習上の助言】
指導における他律と自律のバランスを取りつつも、執筆時期の後半以降は後者に比重を移した指導を行う。

 

授業科目名

国際学臨地研究(中村 祐司)

開講時期

通年

曜日・時限

不定時

時間割コード

K351030

学部・学科等

国際学研究科博士前期課程

標準対象年次

M1,M2

必修・選択区分

必修

科目区分

専門教育科目

単位数

8

授業形態

実習

担当教員名

*中村 祐司

電話番号

028-649-5181

電子メール

yujincc.utsunomiya-u.ac.jp

オフィスアワー

(月)1300-1400  

科目等履修生の受入

受入不可 

【授業の内容】
必修科目。実施機関(交流協定締結校、NGO・NPO、公的機関)等を選定し、事前・事後指導及び電子メールや電子ラーニングによる遠隔指導を行う。

【授業の到達目標】
日本発信型の実践的国際交流・貢献能力を養成する。

【学習・教育目標との関連】
国際人としての専門性と包括性を身に付けることを目標とする。

【前提とする知識,関連する科目等】
国内外の社会文化現象に高い関心を持っていること。

【授業の具体的な進め方】
学生は、受入を承諾した機関等で研究時間120時間(現地滞在15日〜20日間相当)の臨地研究を行い、修了証明書と成果報告書を提出する。

【授業計画】
第1回〜第5回分:臨地研究先の選定と受入等をめぐる調整、事前調査を行った上での実施。
第6回〜第10回分:本格調査研究の実施。
第11回〜第15回:補足調査の実施と調査研究報告書の作成。

【教科書・参考書・教材等】
適宜必要に応じて紹介・配布する。

【成績評価】
調査実施に至る事前準備、受入先との調整、調査実施活動の中身、調査研究報告書の中身を総合的に勘案して評価する。

【学習上の助言】
現場主義を貫いてほしい。

 

授業科目名

国際学基礎演習(中村 祐司)

Basic Seminar in International Studies

開講時期

前期

曜日・時限

不定時

時間割コード

K700021

学部・学科等

国際学研究科博士後期課程

標準対象年次

D1,D2,D3

必修・選択区分

必修

科目区分

専門教育科目

単位数

2

授業形態

演習

担当教員名

*中村 祐司

電話番号

028-649-5181

電子メール

yujincc.utsunomiya-u.ac.jp

オフィスアワー

 (月)1300-1400  

科目等履修生の受入

受入不可 

【授業の内容】
受講生が修士論文または報告書などに基づき、テーマ・方法・参考文献等について発表し、それに関して受講生と参加教員が討論し、博士論文の具体的構想につなげる。

【授業の到達目標】
異なる研究分野の教員が参加することにより、幅広い基礎知識、多様な観点や分析方法の習得など、学際的研究力を身に付けること。

【学習・教育目標との関連】
博士論文構想を明確化する上で、学問としての一つの到達点としての博士号獲得に向けたインセンティブを与え、国際学のめざすところの専門的職業人としての資質を身に付ける。

【前提とする知識,関連する科目等】
社会科学・人文科学領域に限らず、幅広く同時に専門的に深化させる向上心と知的好奇心を持っていること。

【授業の具体的な進め方】
1年次全受講生、指導教員、副指導教員全員が参加し、コーディネーター教員は時間・内容・発表者を調整し、授業計画の効率的運営を図る。

【授業計画】
第1回〜第5回 修士論文報告、博士論文構想、博士論文目次の提示など。
第6回〜第10回 調査研究報告、論文試論の部分的な提示、今後の研究の方向性の提示
第11回〜第15回 博士論文テーマの確定と作成進捗状況の報告

【教科書・参考書・教材等】
適宜提示する。

【成績評価】
報告内容、発表時の小論文の質、質疑応答の中身などを対象に評価。

【学習上の助言】
一定期限内に博士論文を書き上げるという強い意思を持つことが大切。

 

授業科目名

特別研究T(中村 祐司)

開講時期

後期

曜日・時限

不定時

時間割コード

K701021

学部・学科等

国際学研究科博士後期課程

標準対象年次

D1

必修・選択区分

必修

科目区分

専門教育科目

単位数

1

授業形態

講義・演習

担当教員名

*中村 祐司

電話番号

028-649-5181

電子メール

yujincc.utsunomiya-u.ac.jp

オフィスアワー

 (月)1300-1400  

科目等履修生の受入

受入不可 

【授業の内容】
国際学基礎演習の成果に基づいて、博士論文の構想を具体化させる。

【授業の到達目標】
論文題目、章別構成、必要資料等の基礎条件を備えた学位論文計画書を作成させる。

【学習・教育目標との関連】
学位論文計画書の作成プロセスを通じて、高度専門職業人の資質獲得に向けた力を身に付けさせる。

【前提とする知識,関連する科目等】
学位論文計画書を作成することで、学問としての一つの到達点としての博士号獲得に向けたインセンティブを与え、国際学のめざすところの専門的職業人としての資質を身に付ける。


【授業の具体的な進め方】
学位論文計画書の提出は1年次12月であり、それに向けた4月以降の段階的作成作業が中心となる。

【授業計画】
第1回〜第5回 修士論文を参考にした計画書の概要検討。計画書の構想や目次の提示など。
第6回〜第10回 計画書試論の部分的な提示と計画書の内容構成の最終的な詰め。
第11回〜第15回 計画書の提出と内容概要の提示。


【教科書・参考書・教材等】
適宜提示・配布する。



【成績評価】
報告内容、発表時の計画書の質、質疑応答の中身と作成プロセスの充実度などを対象に評価。


【学習上の助言】
一定期限内に博士論文を書き上げるという強い意思を持つことが大切。

 

授業科目名

特別研究U(中村 祐司)

開講時期

通年

曜日・時限

不定時

時間割コード

K702040

学部・学科等

国際学研究科博士後期課程

標準対象年次

D2

必修・選択区分

必修

科目区分

専門教育科目

単位数

2

授業形態

講義・演習

担当教員名

*中村 祐司

電話番号

028-649-5181

電子メール

yujincc.utsunomiya-u.ac.jp

オフィスアワー

 (月)1300-1400  

科目等履修生の受入

受入不可 

【授業の内容】
博士論文計画書にもとづき、博士論文の作成指導を行う。

【授業の到達目標】
博士論文の一部を構成する論文について、関連学会誌への掲載を達成すること。

【学習・教育目標との関連】
博士論文の一部を構成する論文の作成プロセスを通じて、高度専門職業人の資質獲得に向けた力を身に付けさせる。



【前提とする知識,関連する科目等】
博士論文の一部を構成する論文を作成するための、学問としての一つの到達点としての博士号獲得に向けたインセンティブを持っていること。


【授業の具体的な進め方】
投稿論文を含む博士論文の作成指導を継続して行う。

【授業計画】
第1回〜第5回 上記一部論文の概要検討。論文の構想や目次の提示など。
第6回〜第10回 論文の部分的な提示と論文内容構成の最終的な詰め。
第11回〜第15回 2年次10月に第一次発表。作成指導した論文を2年次3月までに素読付き学会誌に投稿。



【教科書・参考書・教材等】
適宜提示・配布する。


【成績評価】
論文内容、発表時の論文の質、質疑応答の中身と作成プロセスの充実度などを対象に評価。



【学習上の助言】
一定期限内に論文を書き上げるという強い意思を持つことが大切。

 

授業科目名

ネットワーク・ガバナンス分析論

International Protection of Human Rights

開講時期

後期

曜日・時限

不定時

時間割コード

K705004

学部・学科等

国際学研究科博士後期課程

標準対象年次

D1,D2,D3

必修・選択区分

選択必修

科目区分

専門教育科目

単位数

2

授業形態

講義

担当教員名

*中村 祐司

電話番号

028-649-5181

電子メール

yujincc.utsunomiya-u.ac.jp

オフィスアワー

(月)1300-1400 中村祐司研究室 

科目等履修生の受入

受入不可 

【授業の内容】
 政策ネットワーク論をめぐる従来の理論研究を提示した上で、諸アクター間関係(組織間関係)に注目する。そして、各アクターの保有するリソース(資源)の活用から生じるネットワークをめぐるガバナンスの動態に焦点を当てたスポーツ政策領域等を対象とした実証研究から得られた知見を提示する。

【授業の到達目標】
 本授業の受講生にとって、自らの博士論文作成の一助となる性格を有するものとなること。 

【学習・教育目標との関連】
 博士後期課程レベルにふさわしい文献読解・分析力や論理構成力、論文作成力を身に付けさせ、国内外に広い視野と多角的な見方ができるようにする。

【前提とする知識,関連する科目等】
 政策過程研究におけるネットワーク論やガバナンス論に何らかの関心を有し、受講生がこれから書こうとする博士論文のテーマ・内容が、関係諸アクター間の相互作用の動態と部分的にせよ関連性を有していること。

【授業の具体的な進め方】
 博士課程に在籍する大学院生にとって、どのような博士論文のテーマであっても政策を抜きにしては考えられない。論文テーマに関わる諸政策はその立案、決定、実施、評価といった一連のあらゆる政策ライフサイクルにおいて、関連の諸アクターが織りなすネットワーク形成と、これを制御・統御するという意味での適切なガバナンスを追求する必要性について説明する。そして、各テーマに関わる諸アクターをピックアップさせ、各々の有する財源、専門知識、法的正当性、権限、スタッフ、組織構造といった資源を把握させ、相互の組織間関係についての分析を行う。

【授業計画】
(各自がこれから作成する博士論文の内容や構造について指導する。以下、日本およびイギリスを中心とするスポーツ行政をめぐる政策ネットワークの動態と特質を分析・考察した担当教員の博士論文目次を例示)

「スポーツ行政をめぐる政策ネットワークの研究」の構成: はじめに/第1章政策過程研究の理論課題/第2章政策ネットワーク研究の射程とネットワーク波及モデル/第3章イギリス文化行政をめぐる政策ネットワークの構造と作動博物館・図書館・スポーツ行政をめぐる政策,制度,管理―/第4章イギリススポーツ行政をめぐるネットワーク戦略の態様と作動/第5章スポーツのサブ政策領域におけるネットワークの形成イギリスサッカーフーリガン対策をめぐる諸アクター間の関係変容―/第6章日本戦時期体育行政における集権統治型ネットワークの原型/第7章現代日本スポーツ行政をめぐる政策ネットワークの特性と作動/第8章地方自治体におけるスポーツ行政の展開とネットワーク変容/第9章大規模国際スポーツイベントをめぐる諸アクター間のパートナーシップ形成の課題/10章スポーツ事業における諸アクター間のネットワーク形成をめぐる新潮流。


【教科書・参考書・教材等】
適宜担当教員が選定した文献や資料を提示。

【成績評価】
指導の過程における修士論文作成への取り組み意欲等(20%)、博士論文計画の内容(60%)、授業における質疑応答の的確性(20%)

【学習上の助言】
指導における他律と自律のバランスを取りつつも、授業の後半以降は後者に比重を移した助言・指導を行う。

 

授業科目名

国際学臨地研究(中村 祐司)

開講時期

通年

曜日・時限

不定時

時間割コード

K706020

学部・学科等

国際学研究科博士後期課程

標準対象年次

D2

必修・選択区分

必修

科目区分

専門教育科目

単位数

4

授業形態

実習

担当教員名

*中村 祐司

電話番号

028-649-5181

電子メール

yujincc.utsunomiya-u.ac.jp

オフィスアワー

(月)1300-1400  

科目等履修生の受入

受入不可 

【授業の内容】
国際学リサーチ演習において、受講生が提出した調査実施計画書にもとづき、120時間以上のインターンシップ、フィールド・リサーチ等を実施させる。

【授業の到達目標】
多文化環境における臨地研究の基本を理解・習得すると同時に、研究プロセスにおける具体的適用の可能性や条件を理解させること。



【学習・教育目標との関連】
臨地研究の手法の習得、実施プロセスを通じて、高度専門職業人の資質獲得に向けた力を身に付けさせる。



【前提とする知識,関連する科目等】
臨地研究の手法の習得と現場での調査活動が博士論文作成に不可欠であることを理解し、積極的に取り組むインセンティブを持っていること。



【授業の具体的な進め方】
臨地研究の際の注意事項等十分な指導を行う。収集した一次資料を分析・整理させ、それにもとづくワーキング・ペーパーを提出させる。

【授業計画】
第1回〜第5回 臨地研究の先行事例の検討と研究スケジュールの設置。実施機関の選定など。
第6回〜第10回 臨地研究の実施。海外における調査ビザの取得など。
第11回〜第15回 ワーキング・ペーパーの作成・提出。博士論文における成果の盛り込みを検討。



【教科書・参考書・教材等】
適宜提示・配布し使用する。


【成績評価】
調査研究をめぐる方法論の内容や質、質疑応答の中身と作成プロセスの充実、調査の成果などを対象に評価。



【学習上の助言】
積極的に取り組み、臨地研究の成果を博士論文に連結させることが大切。

 

 

授業科目名

国際学リサーチ演習(中村 祐司)

開講時期

前期

曜日・時限

不定時

時間割コード

K707059

学部・学科等

国際学研究科博士後期課程

標準対象年次

D2

必修・選択区分

必修

科目区分

専門教育科目

単位数

2

授業形態

講義・演習

担当教員名

*中村 祐司

電話番号

028-649-5181

電子メール

yujincc.utsunomiya-u.ac.jp

オフィスアワー

 (月)1300-1400  

科目等履修生の受入

受入不可 

【授業の内容】
博士論文研究テーマに応じて、社会調査法、地域調査法、言語調査法、言説分析、統計学など、一次資料収集とその分析に関する方法論について指導する。

【授業の到達目標】
多文化環境における調査研究の基本を理解・習得すると同時に、調査研究法の具体的適用の可能性や条件を理解させること。

【学習・教育目標との関連】
上記方法論の習得プロセスを通じて、高度専門職業人の資質獲得に向けた力を身に付けさせる。




【前提とする知識,関連する科目等】
上記方法論の習得が博士論文作成に不可欠であることを理解し、積極的に取り組むインセンティブを持っていること。



【授業の具体的な進め方】
の作成指導を受講生の指導教員1名と副指導教員2名の演習を通じ継続して行う。



【授業計画】
第1回〜第5回 複数の調査研究の事例を検討。
第6回〜第10回 博士論文研究テーマにそくした、複数の調査研究方法と特定し実践させる。
第11回〜第15回 調査方法をめぐる再検証と実施計画書の作成。



【教科書・参考書・教材等】
適宜提示・配布し使用する。



【成績評価】
調査研究をめぐる方法論の内容や質、質疑応答の中身と作成プロセスの充実度などを対象に評価。



【学習上の助言】
一定期限内に書き上げるという強い意思を持つことが大切。