参 照


授業科目名 現代政治の理論と実際 科目コード G411713
科目区分 教養教育科目 開講時期 後期
学部・学科等 共通教育  曜 日 月曜日
必修・選択区分 選択 時 限 1 〜 2 時限
標準対象年次 授業形態 講義
単位数 2 単位 教室名 イメージラボ(峰)
担当教員名
中村 祐司
e-mailアドレス(代表者) yujin@cc.utsunomiya-u.ac.jp
オフィスアワー 特に設けないが、e-mailか電話による事前連絡を受け、面会の日時調整を行う。
対象年度 2006 年度
授業の概要
<授業の目標及びねらい>
 冷戦終結後の現代世界は、民族間摩擦や地域紛争、グローバリゼーションに対抗する
ナショナリズムの顕在化に象徴されるように、まさに先の読めない混沌とした状況とな
っている。この講義では考察の対象を世界に向け、国家間関係の変容や国家戦略を把握
し、国際組織の在り方や国際的なNGO組織の可能性を探ることとする。
<前提とする知識・経験>
 「現代政治」という語に触れて何かしらの興味と関心を持つ者であること。ただし、
高校時代における政治経済関係科目に対する得手不得手は一切問わない。
<授業の具体的な進め方>
 現代世界における「政治」の側面に注目し、国際政治をめぐるいくつかの分析枠組み
を提示する。旧ソビエトの崩壊によって唯一の超大国となったアメリカ、経済面を軸と
して新たな統合を模索するEU諸国、台頭著しい中国、そして政治・経済の停滞からな
かなか抜け出すことのできない日本など、いわゆる先進諸国における国家戦略の変容を
理解する。本年はとくに中国と北朝鮮の政治に注目したいと考えている。
<授業計画>
予習文献は各回毎に適宜提示する。
 第1週 現代社会における国家(中央政府)の役割と課題
 第2週 現代政治へのアプローチ方法と分析の視角
 第3週 現代政治における権力、イデオロギー、利害
 第4週 国家構造の変動と政治・経済・社会の変容
 第5週 中米関係と中台、日中関係の変容
 第6週 戦後の中国政治の変化
 第7週 国際政治における中国
 第8週 日本の対北朝鮮政策の特質と拉致問題
 第9週 北朝鮮問題をめぐる国際組織の役割と課題
 第10週 朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)をめぐる国家間関係
 第11週 国際NGO組織による北朝鮮支援の特質
 第12週 ロシア・中国の対北朝鮮政策をめぐる同質性と差異
 第13週 北朝鮮問題をめぐる中国の対応
 第14週 北朝鮮の食糧難をめぐる国際支援の実際
 第15週 中国をめぐる政治的安定の可能性と諸国家の関わり
<教科書・参考書・教材と入手方法>
教科書等: 特になし。教材は適宜インターネット情報等を提示する。
<成績評価法>
 出席(30%)、期末に提出するレポート内容(40%)、講義やレポートをめぐるディ
スカッションの際の積極的発言と発言内容(30%)という3つの側面から成績評価を行
う。
<教員からのメッセージ>
 現在の「政治」に何らかの関心がある学生には、得るところの多い授業にしたい。こ
の講義の成果(レポート)を積極的にインターネット上に公開していきたい。なお、履
修を検討するにあたって受講生には「宇都宮大学国際学部行政学(中村祐司)研究室」
のホームページ http://gyosei.mine.utsunomiya-u.ac.jp/を参照願いたい(Yahoo 
Japan!等の画面で「中村祐司」で検索するとアクセス可)。
授業の方法