<授業の目標及びねらい>
前期の国際学英書講読(選択)と内容は同じである。社会科学領域における英語文献
は、個々の文章に真正面から向き合えば必ず読みこなせる類のものである。散文とは異
なり、それは、A+B=Cといった単純な足し算に近いものがあるからである。
まずは一つ一つの文章の意味を正確に把握し、文章と文章の間の「つなぎ」を意識し
つつ、段落(パラグラフ)におけるポイントを押さえる。そしてさらに、段落と段落と
の間がどのような論理展開でつながっているのか理解できればしめたものである。いく
ら母国語ではないといっても、英語も人間が思考した表現形態の一つと考えれば、その
内容は必ず理解できるはずである。
したがって、この授業では、量よりも質を重視し、ひとまとまりの英文(社説や評
論)を丁寧に読むことに徹したい。
<前提とする知識・経験>
国内外の政治的社会的事象、すなわち、この世界の出来事に関心を有し、社会科学領
域の英語の文章を確実に読みこなしていきたいとという希望を持っていること。
<授業の具体的な進め方>
“The Japan Times Weekly”の中から、教員が特に国内外の現代政治に関わる興味深
い記事(社説や評論を含む)を教材として毎回一つ取り上げる。
授業の際に次の授業で用いる記事のコピーを配布するので、1週間の間に一つ一つのセ
ンテンスの意味を自分なりに把握してくる。量としてはタブロイド判(A 4判版ないしB4
判)の1/3から半分程度である。訳す際は、白紙の状態から、文章に向き合ってほしい。
<授業計画>
第1週 Asia’s health authorities said ready for SARS return
第2週 Bush talk of death penalty for Saddam stirs unease
第3週 Saddam footage offers rare image of broken dictator
第4週 Bin Laden, Omar won’t be taken alive: cleric
第5週 In New York, an empty ashtray is a smoking gun
第6週 Waiting for Gandhi: India’s Congress looks to heir apparent
第7週 Missile defense gets green light
第8週 DPJ’s Kan warns of casualties in Iraq
第9週 Magazine sold by homeless people
第10週 Invisible minority
第11週 Unlike South Korea, India’s credit boom won’t fade
第12週 Boeing to begin taking orders for new dream passenger jet
第13週 Gene-altered crops around the world
第14週 Sexual revolution in China
第15週 Different views on history
(*以上は、取り扱う記事タイトルの例示である。)
<成績評価法>
予習をともなった出席がなされていること(100%) |