参 照


授業科目名 行政学概論 科目コード K130343
科目区分 専門教育科目 開講時期 前期
学部・学科等 国際学部 国際社会学科 曜 日 月曜日
必修・選択区分 選択 時 限 3 〜 4 時限
標準対象年次 授業形態 講義
単位数 2 単位 教室名 1454(峰)
担当教員名
中村 祐司
e-mailアドレス(代表者) yujin@cc.utsunomiya-u.ac.jp
オフィスアワー 特に設けないが、e-mailか電話による事前連絡を受け、面会の日時調整を行う。
対象年度 2005 年度
授業の概要
<授業の目標及びねらい>
 教科書の理解に努める。行政の概念から始めて、現代行政学が成立するに至った現代
国家の特質、政治と行政との関係、行政サービスの範囲、政府間関係論、行政官僚制、
行政管理、行政計画、行政能率、行政裁量といった行政学の基礎概念を体系的に説明す
るまた、結果として国家公務員試験、地方公務員試験、就職試験にも対応する講義とな
る。ことを目標とする。

<前提とする知識・経験>
 国際組織にしろ、国家や地方の組織にしろ、政府活動に関心を持つ者であること。政
府が提供する特定のサービス領域において、NGOやNPOの活動や公共サービスに関
心がある者。

<授業の具体的な進め方>
 20章からなる教科書を丁寧に読み切ることに目的を置くため、1回の講義で2章分ずつ
進んでいくことになる。10章が終わった段階で中間試験を実施し、20章が終わった段階
で期末試験を行うことで理解の達成度を見極める。各章毎のポイントを指摘し、受講生
の理解の手助けとなる事例を挙げながら、また、板書や質問を通じて緊張感を保ちなが
ら進めていく。

<授業計画>
                               予習文献
(以下は進捗予定の教科書の章名) 
 第1週 授業計画の説明、行政サービスの範囲        教科書第1章
 第2週 官僚制と民主制                  教科書第2章
 第3週 アメリカ行政学の展開、行政学の構成        教科書第3章、第4章
 第4週 現代国家の政府体系、戦後日本の中央地方関係    教科書第5章、第6章
 第5週 議院内閣制と省庁制、現代公務員制の構成原理    教科書第7章、第8章
 第6週 官僚制分析の視座、官僚制組織の作動様式      教科書第9章、第10章
 第7週 中間試験
 第8週 官僚制組織職員の行動様式、第一線職員と対象集団  教科書第11章、第12章
     の相互作用
 第9週 官僚制批判の系譜、政策形成と政策立案       教科書第13章、第14章
 第10週 環境変動と政策立案、日本の中央省庁の意思決定方式 教科書第15章、第16章
 第11週 予算編成過程と会計検査              教科書第17章
 第12週 行政活動の能率                  教科書第18章
 第13週 行政管理と行政改革、行政統制と行政責任      教科書第19章、第20章
 第14週 期末試験
 第15週 総括講義

<教科書・参考書・教材と入手方法>
教科書: 西尾勝『新版 行政学』(有斐閣)。生協で入手。

<成績評価法>
 出席(30%)、講義中の質疑に対する真摯な応答(10%)、中間と期末に行う2回の
試験(60%)。

<教員からのメッセージ>
 行政活動の範囲は森羅万象に及んでいる。その意味で受講生に求められるのは社会事
象に対する知的好奇心である。意欲的・積極的な問題意識を持つ学生の受講を期待す
る。行政学は決して堅苦しい学問ではない。
授業の方法