<授業の目標>
他大学行政学ゼミとの共通テーマをめぐるジョイント合宿(11月下旬か12月初旬の2泊3日程
度)と全国のゼミが政策立案を競い合うISFJ政策フォーラム(12月第1週の土日)に向
けた研究がこの演習における中心的な活動になる。また、卒論提出を間近に控えた4年生との付
き合い、さらには、就職や進路、ゼミ以外の学生生活、卒業生からのアドバイス、他のゼミとの
交流等、同期・学年間の「縦横の連携」を構築していきたい。
<授業内容>
ジョイント合宿と政策フォーラムに向けた論文の準備が中心になる。前期の行政学演習Aでの
統一テーマを両方の発表に生かすようにしたい。ジョイント合宿や政策フォーラムでは、このゼ
ミの成果が学内だけでなく外部から評価されることになる。いわば学問的な「他流試合」を経験
することで、大学内だけでは味わうことのできない緊張感と達成感を得ようとするものである。
2002年度を例にすると、10月の後期開始から集中的に論文の準備に取り掛かることになる。
具体的には、ジョイント合宿の場合、共通テーマが「民間委託」であり、このゼミでは「学校給
食」をテーマに研究した。また、分科会のテーマは「地方分権」「福祉・環境」「交通」「まち
づくり」「教育」であり、「RDFによるゴミ処理の評価分析」(福祉・環境)、「公教育の分
権化」(教育)についての発表を行った。
政策フォーラムの場合、「金融」「財政」「企業・産業」「社会保障」「都市・交通」「外
交・安全保障」「環境」といった分科会があり、ジョイントでの発表を生かす形で「RDF(ゴ
ミ固形化燃料)を利用したゴミ処理施設の評価分析」(環境)についての発表を行った。
今年度もテーマは異なるものの、ゼミ生自ら選んだテーマについて深く追求していくこととな
る。論文の作成と同時に説得力あるプレゼンテーション、質疑に対する的確な応答の仕方も学
ぶ。ゼミ生が互いに切磋琢磨することで、行政学研究室そのものの力量を高めていきたい。
<前提とする知識・経験>
学問や進路等について他大学の学生と交流し刺激し合うことに前向きな考えを持っているこ
と。ゼミ活動の成果を積極的に電子媒体上(研究室HP)に掲載する労を惜しまない者であるこ
と。
<成績評価法>
毎回の出席は大前提。ゼミ運営やHP作成、新規アイディアなどをめぐる意欲的な意見提示と
実務面での貢献(40%)、論文作成に対する貢献度(40%)、とくに行政学研究室の卒論生や
院生との積極的なコミュニケーションの達成(20%)。
<教員からのメッセージ>
行政学はそのイメージとは全く逆に、ある意味では最も「柔軟で生きた」学問ではないだろう
か。研究対象が人間諸活動のあらゆる領域に及んでいるからである。ジョイント合宿、ISFJ
政策フォーラム、その他研究室の活動内容については、
http://gyosei.mine.utsunomiya-u.ac.jp/
(Yahoo Japan!等の画面で「中村祐司」で検索するとアクセス可)を参照して欲しい。
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