卒論「
国際社会学科4年 斉藤久恵
@環境ボランティア学校 in Mashiko
第一回 5月20日(土)・21日(日)
@ ごみダイエット作戦
地域の紙ごみを資源として回収するごみ減量プロジェクト
A 益子の里山モデル地区づくり
大平地区での棚田周辺整備、ため池つくり作業
第二回 7月1日(土)・2日(日)
ふるさと川委員会・環境学習のネットワークづくり
第三回 11月
益子の里山モデル地区づくり等のプロジェクトの中から主催団体で話し合いながら、適宜決定。
前回、リーディングプロジェクトは名前だけであって活動はなされていないのではないかという疑問があったが、この環境ボランティア学校の設立によってほぼ解消されることになりそうかもしれない。
Aごみダイエット作戦=紙の分別リサイクル
16年度
四人家族だと年間約1トンのごみを排出していることになる。
ごみの総量のうち4,325トンが可燃ごみ この可燃ごみの中でも特に紙類に目をつけたのが『ごみダイエット作戦』である。
<内容>
可燃ごみの中の資源になる紙を徹底分別することで可燃ごみを減らし、資源物化する。
*平成15年度の秋ごろ施策を一部の地域で試みをスタート。平成16年度の7月ごろ本格的に始動し始める。
<ビジョン目標>
@ごみの減量化、資源化、処理の効率化を目指す。特に資源ごみとしての紙の有効性に注目し、分別の創意工夫、資源循環意識の浸透を図る。
A生ごみの減量化、不燃ごみの区分けの徹底による効率的処理など、環境へ負荷のかからない生活を目指す。
<ごみダイエット作戦の流れ>
可燃ごみの中から分別した紙類を家庭が自治会の実施する資源回収に出す。
⇒自治会は資源物を回収し、資源回収業者に直接売却する。
⇒自治会は資源回収業者から資源1kgあたり3円〜4円を得ることができる。
⇒資源回収業者がどの自治会から何kgの資源を買い取ったということを町に報告。
⇒町は資源回収に協力した自治会へ奨励金として1kgあたり5円を支払う。
☆ 自治会が得た資金は自治会が自由に使うことができる。
ごみダイエット作戦はすでに全町的に広がっている。
(全世帯数6,425世帯のうち5,449世帯が実施=実施率84.8%)
しかし、私の住む
<実施結果>
資源物回収量→ごみダイエット作戦実施以前の平成14年と比較すると、平成17年度では約530tの回収量の増加が見られた。(*矢印部分)
平成17年度3月から平成18年3月までの一年間では自治会のみの回収 でも576,510kg(約577t)に至った。
「資源物回収・奨励金の推移」
「益子町年度別ごみ量の推移」
年度 可燃ごみ 不燃ごみ 資源ごみ(紙類) 合計 (単位kg) 5 3,573,780 1,126,690 120,370 4,820,840 6 3,680,470 1,249,900 184,790 5,115,160 7 3,562,820 1,211,850 309,100 5,083,770 8 3,413,720 1,212,440 365,680 4,991,840 9 3,467,530 272,740 450,200 4,903,330 10 3,816,490 279,940 531,870 5,418,690 11 3,985,510 308,180 640,640 5,729,210 12 4,146,150 286,910 585,980 5,964,970 13 4,227,060 246,070 707,250 5,935,170 14 4,398,970 279,950 723,370 6,230,140 17 4,292,520 310,540 444,130 5,871,150 14年増減 ▲106,450 30,590 ▲279,240 ▲358,990
ごみダイエット作戦の効果として、総ごみ量の減少、可燃ごみ量の減少、資源ごみ(紙類)の減少が見られる。特に、資源ごみ(紙類)の大幅減少は紙ごみをごみとして出さず、各家庭で資源として区分することが定着した結果であるといえよう。
平成13年度との比較では約9.7%の総ごみ量の減少となり、これは約2900万円ものごみ処理にかかる負担金を軽減できたということになる。
今後は・・
7月1、2日に実施される環境ボランティア学校の活動に参加し、実際の経験を積みたいと思う。また、一緒に活動するボランティアの方々、早稲田大学の方々からも益子町についての意見、ボランティアに参加してみて、などインタビューしてこようと考えている。
そして実際に参加して見えてくるだろう問題点、課題点等を指摘し、今後につなげたい。