石田奈津美
「建設廃棄物は減らせるか?」(仮)2006.6.19
(前回の続き)
新築戸建て住宅から排出される廃棄物
新築戸建て住宅から排出される廃棄物は、建設廃棄物のうちどれほどの割合を占めるのか。(これまで適当に「一般住宅」という言葉を使っていたが、今後は「新築戸建て住宅」ということで研究を進めていきたいと思う。)
産業廃棄物全体における新築戸建て住宅の建設現場から排出される廃棄物量の比較表
(平成12年度 国土交通省)
産業廃棄物 4万トン 建設廃棄物 8500万トントン
新築戸建て住宅から廃棄物が排出される量は、新築する場合、また解体する場合を合わせ、
3000万トン。これは建設廃棄物のうちの約35%を占める。
これを受けて感じたことは、
・ 新築戸建住宅から排出される廃棄物の割合が予想以上に高い。
・ 新築中に発生する廃棄物量が、解体時に発生する廃棄物量に対し予想以上に多い。解体時には家一軒がそのまま廃棄物になるのだと考えると、新築の際にどれだけの廃材が発生するのか疑問。
・ 産業廃棄物のうち、新築戸建住宅から排出される廃棄物は約7、5%に過ぎないが・・・小さな数字でも、それを減らすことに意義はあるはず!
・ 建設廃棄物を減らそうと言っても、一般の人は建設廃棄物にはほとんど縁がないと思う。その点、戸建住宅は一般の人にとって最も身近な存在ではないだろうか?人々の意識の変化があれば、削減しやすい部分ではないだろうか?
参考HP
経済産業省 3R政策
http://www.meti.go.jp/policy/recycle/main/data/research/model15-9.html
今後について
・ 新築戸建住宅から排出される廃棄物について、新しい資料を探す。
・ 新築の際と解体の際に排出される廃棄物について調べる。
まだ今後の方向性が定まっていないので、現状把握だけではなく、それを視野に入れて研究を進めていきたい。