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国際学部国際社会学科 前田佑介

 

[第4回卒論レジュメ]

夏季休業中の調査内容概略(詳細は次回レジュメ)

〜前期レジュメで説明した用語など〜

PFIと第三セクター→第三セクターは行政が経営する民間事業だが、PFIは民間事業者が経営する公共事業

・特定目的会社→企業はPFI事業を進めるにあたり同じ目的を持ったもの同士として企業連合(コンソーシアム)を組む。

 

T〈PFIとプロジェクトファイナンス〉

@プロジェクトファイナンスとは何か→資金調達をする場合、従来のように事業者自身が借り入れを行うのではなく、プロジェクトを遂行する特別目的会社SPC(第二回レジュメ参照)が独立して借り入れを行う資金調達。企業の信用力⇔プロジェクトの事業性。

AなぜPFIにプロジェクトファイナンスかPFI事業は官、民、事業参加する企業間のリスク分担、権利義務関係の契約による規定が不可欠だった(第2回レジュメ)。プロジェクトファイナンスは事業参加者や金融側のリスク分担の適正さを融資前に判断することからはじまる。

B苫前風力発電事業→この事例を用いてプロジェクトファイナンスの内容を具体化します。

 

U〈PFI着目事例とその進捗状況〉

@苫小牧法務総合庁舎整備→まだPFI手法によることが妥当かどうかを検討している段階。北海道開発局への問い合わせによると、来月中に結果がでるとのこと。

A彩の国資源循環工場整備事業→PFI対象となる施設は、事業基盤施設、公園・緑地施設、サーマルリサイクル施設の3つ。昨年3月に事業者選定。11月に運営協定締結。今月から順次、建設期間、供用開始を迎える。旬な事例

B宇都宮市斎場再整備→検討段階。

 

〜これからの研究〜

・まず今月中頃までには事例を正式決定し本格的な情報収集に当たる。近県にPFIの研究者などがいれば話を聞いてみたい。

 とにかくPFIに関しては、あらゆる段階の解説に対して事例を提示し、具体化していく作業が重要だと考えている。