(10月1日発表分)
『宇都宮市の国際交流活動の現状と展望』
980138H 松浦 愛
動機
私が宇都宮に来て早3年以上が過ぎ、最近ではちょっとずつではありますが、国際交流活動にも参加するようになりました。国際交流のあり方について興味を持ったのはだいぶ前からで、真剣に考え始めたきっかけは、ある試験を受けたときに「栃木県の国際交流活動は積極的である」という話を聞いたことからです。私のイメージでは国際交流活動は一般にあまり知られていなく、本当に一部の人のためにあるのではないか、というものでした。私の地元では国際交流活動は通訳などの能力のある一部の人に限られたものであり、PR活動もあまり積極的ではなく、地味な活動に感じられていました。宇都宮では市の方針から国際交流協会は広くボランティアの手に委ねられているということを聞きました。多くの人が参加できる環境を作ることこそが真の国際交流の掛け橋になり、相互理解のために必要なのではないでしょうか。
しかし、財政的な問題や人手の点からはこの問題を考えたことがありませんでした。今回は今までの自分の関心をもっている範囲意外にも、財政的にはどのような流れになっているのか、人材はどのように確保しているのかなど現実的な問題にも言及しつつ、行政と民間の連携ということに中心を置きながら、宇都宮市国際交流協会(UCIA)と栃木県国際交流協会(TIA)の行政サイドとしての地域社会における役割、相互協力がどう行われているかといった協力体制について考えていきたいと思っています。また(財)自治体国際化協会(CLAIR)との関係について見ていき、相互関係についての問題点や可能性を考えていきたいと思っています。また、宇都宮市と民間の関係として昔から活動をしている人に行政に望むことや活動の展望について話を聞くことにより、民間レベルでの活動の現状把握と今後の可能性を見出していきたいと思っています。
そして行政が関わらずに、独自の活動を進めている団体の国際交流に関する事業の経過と今後の活動についてのあり方を、参加した立場から考えていきたいと思っています。さらには相互交流に関わる「派遣」と「受け入れ」という両者を体験することにより、交流活動を行うにあたっての問題点を問い掛けていたいとも考えています。
高校のときに参加した海外派遣事業では、事後活動が積極的には行われず、大変疑問に感じるものでした。県の税金が投入されているわりには観光旅行化しているその活動に関して私は何もすることができずに悔しい思いをした経験があります。参加するからには後に続く活動をしたいものです。私はこの点から宇都宮の活動がどう行なわれているのかが気になりました。事後研修を通して活動は実りあるものになっていくと思います。栃木が「国際交流が盛んだ」といわれる理由はここにあるのではないでしょうか。さらにはこのような活動が長年行われることによって、自然と世代間交流ができているのではないでしょうか。今回は国際交流について考察していくわけだが、このことを通して私のこれからの活動の手助けとしていきたいと考えています。
(10月22日発表分)
980138H 松浦 愛
前回の流れから簡単に目次立てしてみた。
目次
はじめに
第1章 国際交流活動の現状
⇒ここでは、国の方針についてまとめていき、現状把握をする。
第2章 栃木県における国際交流活動の現状
⇒TIA、UCIAについてまとめ、それぞれの活動の特徴を見出していく。
第3章 民間における国際交流活動
⇒民間団体の国際交流活動について行政との比較をすることによって特徴をつかんでいく。
第4章 これからのあるべき姿とは
⇒以上を踏まえ、私なりのこれからどうあるべきかを考え提案していく。
おわりに
あとがき
宇都宮市国際交流協会(UCIA)について
人数構成について
8つの部会・・・日本語部会(130)・地域交流部会(120)・学生部会(43)・海外支援部会(26)・通訳部会(83)・ホームステイ部会(88)・日本文化紹介部会(77)・
広報部会(17)
UCIA全体の登録者数は360名ほどで、内外国人登録者数は30人である。(2001年9月現在)
姉妹都市交流については、以下の5都市と行っており、他の都市などとの新たな交流提携は希望しておらず、現状維持をしていく予定である。
ニュージーランド・マヌカウ市
中国・チチハル市
フランス・オルレアン市
アメリカ・タルサ市
イタリア・ピエトラサンタ市
(現在までの経過については次回に発表)