宇都宮市のおける高齢者の地域活動

                                             平成13年7月2日

                                           国際文化4年 辻 裕介

宇都宮市民活動サポートセンター内、案内書にて〈NPO法人〉NALCに入会

NALCとは】

正式名称は『特定非営利活動法人ニッポン・アクティブライフ・クラブ(NALC)』といい、高齢者の“自立・奉仕・助け合い”を支援する誰もが参加することのできる高齢者のためのボランティア団体である。

NALCの特徴】

自分がボランティア活動をした時間は1時間1点として預託され、そして蓄えられた点数分だけ、自分やその家族が必

要とするときに、サービスが受けられる仕組みを持つ時間預託のボランティア団体。また、預託時間が無くとも会員であ

れば、1時間につき500円の寄付(活動拠点運営費として)によりサービスを受けることができる。

【6月24日にNALCの活動に参加】

今回の活動内容は囲碁や将棋、生け花など様々な遊びに対する高齢者の相手をした。私は最初におじいさんと将棋をす

ることとなった。最初はお互い無言のまま将棋を打っていたが、しだいに会話をするようになり今回のボランティアのこ

とや日常のことなどを話しながら将棋を行なった。生け花の時はおばあさんと一緒に花をいけることになり、二人での共

同作業だったのでお互いに生ける位置や花の選択に試行錯誤しながら楽しく生け花をすることができた。休憩時間には参

加している高齢者の方に話し掛け、自分のことや日常の出来事、趣味についてたくさんのことを語り合った。

【参加しての感想】

 まずは今回の催し物に参加してきた高齢者の数に驚いた。軽く見渡すだけでも何十人もの高齢者が来ており、ほんの数

人で行なうと思っていた私はとまどいを感じたのと同時に自分の老後を自ら楽しいものにしていこうとする高齢者の積極

的な活動意欲にとても感心した。私は高齢者の方とのお話を通じて、自分たちとは違いこのような行事に参加しようとは

せず家に閉じこもっている高齢者がいることも知った。今回はNALCがふれあいの場を提供し、高齢者がその場に訪れる

システムであったが、そうした場合、車椅子や足の不自由な方にとってはどうしても参加意欲が沸かないと思う。家に塞

ぎ込みがちな高齢者も含め、今後このような高齢者に対しても楽しい老後を送ってもらえるよう、NALCがどのような事

を考えているのか、また一般のボランティアの人に何ができるのかを見出していきたいと思う。