01.6.22
佐賀県嬉野町の介護保健制度
宇都宮大学国際学部国際社会学科4年 980135z 野村 綾
1、嬉野町で実施されている介護サービス
・「あったかおとどけくん」
<目的>食事の調理が困難な高齢者に対して定期的に居宅を訪問して栄養のバランスのとれた食事を提供すると共にサービス利用 者の安否を確認する。
<対象者>嬉野町に住所を有し、おおむね65歳以上の困難な人
(ひとり暮らしの高齢者世帯、高齢者のみの世帯などであり老衰、心身の障害及び傷病などの理由により蝶理が困難な 人)
<利用回数>一人当り週6回(月〜土)で一日1度程度
<利用料>1食350円
・「しあわせおてつだい」
<目的>社会適応が困難な高齢者に対して生活指導員(1級ヘルパー,保健婦等)を派遣し、日常生活に対する支援、指導を行い要介
護状態への進行を予防する。
<対象者>要介護認定で「自立」と認定された高齢者で社会適応が困難でおおむね65歳以上のひとり暮らし高齢者世帯であって日常 生活の支援、指導を必要とする人、若しくは社会適応が困難な 高齢者でおおむね65歳以上の高齢者夫婦世帯であって、日常 生活の支援指導を必要とする人。
<サービス内要>
・家事に関する支援や指導
・日常生活に関する支援や指導
・対人関係構築のための支援、指導
・関係機関との連絡調査
<利用料>一時間 150円
・「とまって安心」
<目的>社会的適応が困難な高齢者に対して養護老人ホームなどを活用し一時的に宿泊させ、生活習慣の指導を行うと共に体調調整をは かる。
<対象者>要介護認定で「自立」と認定された高齢者で社会適応が困難でおおむね65歳以上のひとり暮らし高齢者世帯であって日常生活を営むのに 支障がある、若しくは社会適応が困難な高齢者でおおむね65歳以上の高 齢者夫婦世帯であって、日常生活を営むのに支障がある人。
<利用施設>養護老人ホーム済昭園
<宿泊期間>原則として1週間
<利用料>一日1000円
・デイサービスセンター「湯っつらーと」
<目的>自宅に閉じこもりがちな高齢者が「湯っくらーと」を利用することで頭と身体を活性化させコミュニケーションやレクリエーションな
どを通じて心身機能低下、痴呆、寝たきりなどを予防する。
<対象者>要介護認定で「自立」と認定された高齢者で嬉野町に住所を有し、比較的元気なおおむね65歳以上の高齢者など(ただし、老人福
祉センターを利用していない人)
<利用実施日>月曜〜土曜(祝祭日、年末年始は除く)
<利用時間>午前9時30分〜午後3時30分
<サービス内容>給食サービス/入浴サービス/送迎サービス/日常動作訓練/健康指導/その他介護予防活動
<利用定員>1日おおむね12名程度、1人1週間に1回利用
<利用料金>1日600円
・「自立応援」
<目的>軽易な日常生活上の援助を行うことにより、在宅のひとり暮らし高齢者の自立した生活の継続を可能にすると共に、要介護状態への進
行を予防する。ヘルパー養成研修で3級へルパーの資格を取得したかた及びシルバー人材センターとのネットワークにより自立支援をおこなう
<対象者>おおむね65歳以上の一人暮らし世帯及び高齢者のみの世帯等であって日常生活上の援助が必要な人。
<サービス内容>
・外出時の援助(外出、散歩の付き添い)
・食事、食材の確保(買い物等)
・軽微な修繕(家の軽微な修理、電気修理等)
・視力が低下している人へのサービス(朗読、代筆等)
・家周りの手入れ(庭、生け垣、庭木等)
・寝具類等大物の洗濯、日干し、クリーニングの洗濯物搬出入
<利用料>1時間80円
・その他のサービス
・福祉生活用具の貸与(無料)
・ひとり暮らし高齢者緊急通報システム(無償貸与)
・紙おむつ支給(無料)
・在宅高齢者住宅改良事業(補助基準額20万円、助成額16万円以内
・在宅高齢者介護手当て支給事業(重度の在宅高齢者を常時介護している人に対して在宅介護手当て月額16000円を支給。
・寝具等洗濯乾燥消毒サービス事業(平成13年実施予定)
・外出支援サービス(平成13年度実施予定)
(参考資料)「こんなに充実、嬉野町の高齢者福祉」
2、今後の方針
今回知ったサービス施設の訪問と各サービスの利用状況を実際に訪問、インタビューを交えて調査していく。更に、嬉野町との比較対象として宇都宮市のサービス内容についての調査も行う。(夏休みの現地調査までに)