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<時代の風 見ましたか 47歳の歌声>(090426毎日)

「英北部スコットランドの小さな村に住む女性。もうすぐ48歳。現在求職中。・・・本人の弁によるとずっと独身で、キスをされたことも一度もないという。小太りでパーマをかけた「ごく普通のイギリスの気のいいおばさんだ。▽それが一晩で世界的有名人になった。・・・「スーザン・ボイル」を検索してみてほしい」「この動画が1週間で4300万回の視聴回数という大人気になり、優勝するかどうかなどどうでもよくなってしまった。すでにCDデビューの話から、アメリカの有名なインタビュー番組への出演、映画への出演オファーと、とんとん拍子」「今はその存在さえ知れば、いつでもそれにアクセスできる。そのアクセスがフィードバックされ感動の輪が幾何級数的に大きくなる。小規模から世界中の大ブームになっても同じ基盤で対応できるスケーラビリティ(拡張性)。速報であるとともに記録でもある両面性」

 

<「駅ナカ」ニギヤカ>(090425読売)

「駅構内の店舗というと、従来はキヨスクや立ち食いそばなど、小規模で単体の店が普通だった。しかし、鉄道会社の収入が頭打ちとなる中で、各社は新たな収益源として駅の集客力に目を付け、複数の店舗を集めた商業施設をオープンするところが増えてきた」「経済産業省の商業統計(07)によると、駅改札内にある店舗の売り場面積1平方bあたりの年間販売額は513万円で、小売業全体の平均(66万円)8倍近くにのぼる。一日中人の往来が絶えない駅構内は、元々、店を出すのに最適な場所だ」

 

<学生発 フリーペーパー 全国200以上 取材も配布も>

「フリーペーパー:広告収入を財源に、無料で定期的に発行される新聞や雑誌。日本生活情報紙協会の06年の調査では1200紙、計3億部が発行されているとされる」「岐阜県内で出されている情報誌「GIFT(ギフト)」は、岐阜や名古屋の大学に通う学生で作る団体「岐阜人」が0710月から発行している。年4回、1万部をキャンパスや駅前で配っている。・・・・「自分の足で歩いて探せば楽しい場所はいろいろあるし、魅力的な人もいる。もっと外に出よう、と提案したい」という」「今の学生はフリーペーパーづくりを通じてビジネスを学んだり社会とつながったりしたいと考えているのが特徴という。誌面づくりのソフトの値段が安くなり操作も簡単になったことも、フリーペーパーを身近にした」

 

<食中毒に気をつけろ 味・香りでは分からない>(090423朝日)

「食中毒の8割は細菌などの微生物が原因で起きる。食中毒防止というと、においや味が変になった食品に気をつきようと思いがちだが、「食中毒の菌は無色無臭、人の官能検査では分からない」・・・。風味をチェックするだけでは不十分なのだ」

 

<水中文化遺産 公海での保護 動かぬ日本>(090424読売)

「沈没船や海底遺跡などを保護する水中文化遺産保護条約の第1回締約国会議が今年3月、パリのユネスコ本部で開かれた。・・・・・世界の海には、4世紀のエジプト・アレクサンドリアの大地震で水没したクレオパトラの宮殿、チュニジアの古代都市カルタゴなどの遺跡のほか、中世の大航海時代の中米カリブ海や欧州アドリア海に沈没した船が約300万隻沈んでいるという。・・・1982年に採択された国連海洋法条約(94年発効)では具体的な法規制がなく、いわゆる「宝探し」に歯止めがかからなかった」「沈没した17世紀のスペインの軍艦から金貨や銀貨などの財宝(推定4億ユーロ以上に相当)をアメリカ企業が引き揚げて持ち帰った事件である。軍艦はポルトガル領海の外で発見されたと見られ、スペイン政府は財宝の所有権を巡ってアメリカ企業と係争中だ」「日本にも沖縄の海底遺跡や長崎県沖の元寇船をはじめ、領海の外にも多数の船が沈んでいる。しかし、領海内では埋蔵文化財と位置づける文化財保護法はあっても、公海における水中文化遺産の保護体制はなく、2007年に成立した海洋基本法にも言及がない」