080604yoka


<資料1>

「万引きの被害はコンビニにとって死活問題だ。3カ月ごとに棚卸しをすると、5万〜6万円分の商品が見あたらない。・・・・02年に開店して以来、自分で捕まえた万引き犯は30人はいる。男性の万引きの翌日にも1人捕まえた。今度は中年女性。おにりぎ1個。反省しているのを見て、警察に届けなかった。・・・・男性が盗んだのは、126円の「フランクツイストドッグ」だった。通報していれば自分は被害者のままだったろう。一瞬の判断の誤りが、被害者と加害者を逆転させた

「男性は4人家族。生活は苦しく、男性はふだんは居酒屋の残り物などをもらって近くの公園で食べていた。が、この日はたまたまもらえず、空腹に耐えかねたらしい。せっぱ詰まった末の万引きだった。」「下されたのは懲役3年執行猶予5年の判決だった。」「『暴力だけはだめだと思った』」

「『加害者になるくらいなら見逃した方がいい。加害者と被害者は紙一重なのです』」

080523朝日「『軽い戒め』・・・死の結末」)


<資料2>

「もう3年もこうして旅をしている。本が入った木製の『水車型本棚』を自転車で引っ張り、北海道から南下して今ようやく関西にやってきたところ。沖縄で折り返して四国を回り、出発地の愛知に戻るにはまだ2年ばかりかかるだろう。▽僕は『じてんしゃ図書館』の館長だ。本棚の本を旅先で出会った人に貸し出している。」「静岡では『セールスに来たのか』と邪険に門前払いされた。地域住民でもない人間がいきなり訪ねていって、はいそうですかとなるはずがない。人が心に壁を作るときの表情をやがて僕は学んだ。」「連戦連敗にへこんで伊豆半島の海岸を歩いていたときのことだ。干物を売っていたおばあちゃんがアドバイスをしてくれた。『自分がやっていることを見た目でアピールしたらどうだい』」「声をかけてくる人に本を貸した。返してもらう必要はない。借りた人が誰かに『また貸し』してくれればいい。本の見返し紙に木の絵を描き、葉っぱを一枚描き添えた。『読み終えたら、あなたも一枚葉っぱを描いて、次の人に渡してください』」「▽・・・蕎麦屋にあった模型の水車をデッサンし、図書館で構造を調べ、1人でこしらえた」「自分がやっていることに共感してくれる人に出会えたとき、独りじゃないと思える」「これまでに貸し出した本は千冊を超えた。僕が旅をするように、貸し出した本たちも旅をしているのだ。」

080521日経「僕は旅する図書館長 土居一洋(どい・かずひろ)」)


<資料3>

「東京・市ヶ谷の法政大。4枚のルーズリーフが入ったポリ袋が次々に学生たちの手に渡っていく。『ちょっと得した』。学生たちの表情はそんな印象だ。▽このルーズリーフは『ルーズフリー』という。・・・ノートの最下段に4行相当の企業広告をカラーで載せることで無料化を実現した。昨年末から首都圏の9大学で、すでに計4万部を配布した。」「『ルーズフリー』は月に3万部配布する計画で、広告費は1社あたり月額40万円。延べ8社分得られれば印刷費や配布アルバイトの人件費を差し引いても利益率は2〜3割になるという。ほぼ飛び込みの営業で、断られることがほとんどだったそうだが、『広告がピンポイントで学生に届く』『ノートは試験が終わるまで捨てられない』とうたい、これまでに12社のスポンサーを得て事業を軌道に乗せた」

「首都圏の学生の間で『タダコピ』で知られる『オーシャナイズ』も、もともとは学生ベンチャーだ。・・・

コピー用紙の裏にカラー広告を掲載し、コピー利用料をタダにしたところ大反響があり、・・・」「▽広告主からは『ダイレクトに学生に広告が届く』、学生からは『無料でコピーが使える』と評判になり、現在首都圏を中心に47大学に計67台のコピー機を設置。1年間で約1000万枚が学生の手元に渡るという」「▽やはり学生ベンチャー発のイクスは名刺の『マイカード』を無料で作製する。裏面に大手企業の広告を載せ、学生が無料で携帯電話番号やメールアドレスなどを書いた名刺を持てるようにした。利用者は年間10万人に上る」(080517産経「企業も注目!学生ベンチャー)