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中国のオープンキャンパスの現状について

06M1412 楊敏

 

1.伝統的なキャンパス

伝統的なキャンパスのイメージといえば、学生が勉強したり、運動したりして、成長するところで、学生や教師以外の人が入ろうとしても入れない場所である。学生に対しても、ただ学校時間以内しか開放しない。キャンパスは、一つの純粋な社会だともいえるだろう。

 

2.オープンキャンパス(小、中学校)

ところが、近年、中国では、一部分の都市の一部分の小、中学校のキャンパスはいろいろなニーズに応じて、オープンキャンパスを挑戦してみた。

 

ここでいうオープンキャンパスというのは、日本で受験生にもっと学校のことを理解させるためにキャンパスを開放することではなく、市民に対して、キャンパスの施設などを利用することを許可したり、休みのとき、学生に対して学校を利用することができたりすることである。

 

たとえば、朝5時から6時半まで、学生が登校前の時間帯と、夜6時から8時まで、学生が下校後の時間帯、学校の近くに住んでいる住民に、キャンパスを開放する小、中学校がある。近所の住民らは学校の運動場などを利用して、朝と晩のエクササイズをすることができるという。また、2ヶ月ぐらいの夏休みに入ると、昔は、学校の正門に鍵をかけて、誰でも出入りすることができなかった。でも、最近、夏休みに入っても、正門が大きく開けて、学生の活発な姿がよく見られる。

 

3.事例分析

どうしてこんなに大きな変化が起こったか。それはやはり政府部門などがみんなの声をよく聞くようになって、しかも、それらの声に応じて、適切な政策を下したからだと思う。

 

市民に向けのオープンキャンパスの例といえば、町には、小中学校はたくさんあるけど、団地住民が利用できる運動施設がまだまだ足りないようだ。だから、市民の健康運動もなかなか遅れている。近年、世界の健康ブームに乗って、全国では、国民の健康運動も発展させようとすることになった。いろいろな事情に制限されて、無から運動施設を作ろうというわけには行かないが、あり合せの施設を効率よく利用できればという発想ができた。すると、政府は住宅団地の周りの小中学校の大きなキャンパスに注目した。住民に朝と夕方のエクササイズすることを励ますために、決まった時間帯で近所の住民にキャンパスを開放することになった。

 

 ところが、この開放の政策を実施してから三日も立てないのに、まもなく閉めはじめた学校も多少見られる。いったい何かあっただろう。話によると、黒竜江には611の学校が朝晩に市民に向けて開放し、すごく人気を呼んだけど、市民の素質の差によって、学校側には余りそれを管理する能力がないから、いろんな難関に当たった。市民が運動してから帰った後、キャンパスはごみだらけになる学校が多かった。それはすべて市民たちが散らかしたごみであるそうだ。キャンパスの中で、犬の散歩をしたりする市民もいた。また不審者によって学校の財産が盗まれたこともあった。

 

 実は、市民向けのオープンキャンパスの成功した例も上海にあった。上海のキャンパスは毎週の週末のみ市民に向け開放することになっている。市の政府が数百万元(約何千万円)を出して、学校の設備を購入したり、市民のために安全保険を買ってあげたりして、また市民のためにインストラクターやボランティアなどあてがう。

 

対策といえば、団地の管理者に頼んで、無料で、住民たちにキャンパス内でエクササイズするカードを配る。それで、そのカードによってキャンパスの出入りを管理すればというアドバイスもなかなかやりやすいと思う。また、団地の管理者の力を借りて、キャンパスの管理をしてもらう。また、定年した人、またはリストラされた人の力も借りられるのではないか。

 

次は夏休み、子供向けのオープンキャンパスの例を分析してみよう。

 

中国の小中学校は夏休みに入ると、キャンパスが閉められ、子供たちがキャンパスを利用することができなかったそうだ。でも、子供の活動施設が数限られ、子供に家で過ごさせたくないけど、不良の娯楽場所に入る恐れもあるから、親たちがすごく困っている。この現実の問題に対して、もしキャンパスが開放されれば、図書館や閲覧室、運動施設、またインタネット室などはすべて利用できるようなる。子供たちの夏休みの生活は豊富にできるのではないか。一方、夏休みのキャンパスを開放しないことは、資源上の大ロスであると思う。

 

 ところが、子供に向けの夏休みのキャンパスオープンにおいて、また問題がある。一番問題になるのはやはり子供の安全問題であるようだ。夏休みに入ると、子供だけじゃなくて、先生たちも休に入り、学校で子供の面倒を見てくれる人手が足りなくなる。万が一事故があったら、誰がその責任を負うか。また、施設や植物のいじめにも心配がある。 この問題に対しては、子供のおばあちゃんやおじいちゃんたちなどボランティアをこのプロジェクトの中に取り込めば、人手の問題が解決されるのではないか。また、キャンパスの中で学校側によるサマーキャンプや、英語キャンプなどの活動を行ったりすることも子供の夏生活をカラフルにさせることができると思う。

 

4.今後の課題

 小中学校のオープンキャンパスのプログラムが進んでいるけど、大学のオープンキャンパスはまだまだである。今後の課題として検討する価値があると思う。

 

 多くの人にとっては、大学キャンパスはあこがれるところだと思われ、特に歴史の長い名門校。たとえば、北京大学、清華大学、復旦大学などなど。これらの大学はすべて、エリートがそろって、文化深く、文化施設がよく、文化資料が豊富なところだと思われる。国民に対する文化影響力もすごく大きいに違いない。でも、大学のキャンパスは外の人に対して封鎖するから、その魅力は中の人が外に出ることによって、見られるほかはない。大学の影響力を大きく発揮するために、普通の国民もキャンパスの中へ招いたらという声があった。つまり、大学のキャンパスツアーというオープンプロジェクトである。大学のキャンパスツアーは、ずっとその学校をあこがれながら、受からなかった大人、子供の出生を願う子連れの親たちや、また、これからその大学を目指す受験生たちに対しては、きっといいニュースだろう。

 

 もちろんこのプロジェクトを実施するためにいろいろなことを考えなければならない。よりよい計画が必要だと思う。

 

参照(中国のホームページ):

校园开放后"很受伤" 开放校园不能想当然

http://www.hlj.xinhuanet.com/xw/2006-04/12/content_6725384.htm

暑期的呼唤:学校,开门!http://news.dahew.com/2004-07/30/content_17031.htm

“校园游”利弊http://www.jyb.com.cn/gb/2001/03/13/zy/7-ly/1.htm