060510yoka 講義メモ

 

―スポーツと平和―

「ひと 紛争地のスポーツを研究する 竹下千あきさん」(060429朝日)

コソボでの光景がきっかけだ。空爆停止直後の997月、援助に携わるNGOの一員として現地入り。地雷マップを手に入れるため訪れた体育館で見たのは、懐中電灯の明かりを頼りに、バスケットに興じる人々の姿だった。▽窓は壊れ、電気も通っていない。街は荒れ放題だ」

「(ボスニアでは)市街戦の最中も、軍隊の警備の中で子供のサッカー大会が開かれていた」「紛争地でのスポーツは、民族融和や保健教育の手段でもある」

 

―サッカーW杯ドイツ大会―

100万人の来独を期待 交流イベントも目白押し」(060507朝日)

首都ベルリンには20カ所の大型画面に加え、連邦議事堂前に決勝戦会場とほぼ同じ外観の1万人収容可能なミニ競技場が設けられる。市の北東ベルナウには、02年日韓W杯を観戦して、日本人、韓国人の親切さに感激したという地元ドイツ人のグループが、両国のサポーターのために特別に800人までがテントなどに泊まれるキャンプ村を設営する」

 

 

―公営ギャンブル―060508朝日)

「公営ギャンブル、どうする?」

競輪では経済産業省が学生でも券を買えるようにする策を検討中だが、生き残りを図れるか」

相川宗一(さいたま市長)「競輪は、売上金のうち、車券が当たった人に75%が払い戻され、選手の賞金や開催経費などを差し引いた額が、開催した自治体の収益になる仕組み」「99年度からは赤字が続き、累積赤字は04年度までに16000万円に膨らんだ。自治体が競輪事業を行う目的は、自転車競技法で『地方財政の健全化を図る』と規定されている。赤字のままでは大義名分が立たず、市民のコンセンサスを得るのは困難」

「売り上げのピークは、90年度の156億円。それが04年度には28億円まで減った。経済の長期低迷があったが、レジャーの多様化も大きな原因だろう。『見る』より、ゴルフなど自分で『やる』方が主流になった」

「不合理なシステムがいまも残っている。売上金から日本自転車振興会に納める交付金だ。売上金の3%余を占め、赤字でも払わなければならない

伊集院静(作家)「ラスベガスを今日の隆盛に導いたのは民間のプロフェッショナルたちだ。スロットマシーンなど大衆が楽しめる機種を増やし、劇場やショッピングセンター、ゴルフ場を建設し、家族で楽しめる街を作り上げた」

「公営ギャンブルは、数年で異動する素人の役人が仕切り、省庁や関係団体が権利を奪い合ってきた。サッカーくじの現状を見れば、官が作るギャンブルがなぜダメなのかは明らかだ」「役に立つことばかり追求する安易な人生なんて、つまらないではないか」

 

 

―韓国SNS

「人間データベース化する韓国SNS」(Asahi Shimbun Weekly AERA 2006.1.30

「サイワールド」:SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の一つ。

「サイワールド」登録者は0511月現在で1600万人。

韓国の人口は4800万人。

20代女性の9割、20代男性の7割がメンバー。

「韓国の若者文化を動かす大きな原動力」

「若者社会が、サイワールドを見ていることを前提に動いている」

「写真上の整形」

「住民登録番号」

「巨大な人名簿を社会の誰もが手にしたような状況」

「巨大な『人間交流マップ』が刻々と築かれている」

     「ミニホムピイ」:個人ホームページ(経歴などのプロフィール、写真、日記、見た人がコメント記載可)

「友達」登録、「家族」登録、「会社」登録、「その他」登録

「相手にはどのレベルに設定されているかわからないが、同時に自分も相手からランキングされている」

ハローキティの壁紙は120円、画面の隅を走る小さな犬は70円、BGMは1曲470円。

会員ごとの「親切度」「人気度」→「人間ランキング」

SNS:「友人関係、家族関係などすべての人間関係を蓄積していく」

「自分が普段会うことのない人との交流にかかる手間や時間が大幅に削減された。これまで考えられないほど、多様な人々との出会いをもたらした」

0512月、サイワールドの日本版が正式にオープン。中国、台湾でサービスが既に開始。アメリカとヨーロッパでもまもなく開始。

「地球規模の『人間データベース』と『人間ランキング』の完成」

日本:232万人の会員(061月現在)の「ミクシイ」(mixi)。個人が公表している日記、映画評、書評などをもとに、同じ価値観の人びとが集う。「あいづちコミュニケーション」。

@     地域系A趣味系B勉強系C同世代系Dイベント系

「日本、韓国には『和』を重視する文化的土壌があり、SNSも同じ思考、性格の人が集まりやすい。逆に議論型社会の米国は、SNS内でも異質な人や考え方との出会いを歓迎するのだろう」

 

SNSで『人間検索』し転職に」(Asahi Shimbun Weekly AERA 2006.1.30

「グーグルは『人間の外側にある情報』を検索するシステムを確立した。一方、SNSは個人の嗜好、学歴、経歴、思考パターンなど『人間の内側にある情報』を検索するシステムになりつつある」

「現在のSNSには、人間関係、読んだ本、聞いた音楽など自分のすべてを公表しないと仲間に入れないぞ、という暗黙のプレッシャーがある」

「米国では、ネット情報について、合衆国憲法修正第4条(プライバシー権)をめぐって諸説があり確定していない。ただ、主流のひとつに、『第三者に記録を保管させた時点で、その記録が政府を含め他者に渡るリスクを認識していたはず』との判例がある」

SNSの仕組みは実社会の縮図。実社会にリスクがあるように、ネットにもリスクは当然ある。ただ、未発達なだけだ」

SNSの登場で、インターネットは新しい可能性を持った世界にグレードアップした。瞬時の知性の交換、瞬時の知性へのコンタクトである。いままで深い淵に隠されてきた内面で、人びとが結びつき始めた。知人でなくとも、心の奥底で繋がることができる」

 

http://jp.cyworld.com/

「サイワールド」

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