040414yoka 講義メモ(中村祐司)

 

<ソマリランド共和国の事例>

ソマリアの人口は約775万人

 

「『ソマリランド共和国』では政府と民衆が力を合わせ、自分たちの国をつくろうとしていた。

 彼らがまず取り組んだのが、銃のない社会をつくることだった。

 独立を宣言した91年、銃は『国』の隅々まであふれ、武力抗争が続いていた。

 それを終わらせたのは部族の長老たちだ。自発的に暴力停止の会議を開き、それぞれの部族の武装民兵に銃の放棄を説得した。」

(朝日新聞0448日付朝刊。松本仁一「カラシニコフ―銃・国家・ひとびと」)

 

「銃などで倒れない国家をつくらなければならない。それは国民と指導者が、安心して暮らせる社会をつくる決意を持つかどうかにかかっている。

 ソマリランドのゲイサには小さなサッカー場が多い。暑さがおさまる夕方になると、そこで地区対抗試合が始まる。大勢の子供たちが観戦に集まる。試合が終わると選手も観衆も歩いて家路につく

 夕日を浴びた子供たちがスター選手の後をぞろぞろついていく。ご飯だよ、と呼ぶ母親の声が遠くに聞こえる。銃がないだけで、町の表情はこんなに穏やかになるものなのだ。」(同)

 

 

<南アフリカ共和国の事例>

 

「ヨハネスブルグ郊外にある旧黒人居住区ソウェトのシャウェロ。ソウェト最大の墓地に隣接し、かつては強盗、強姦事件の頻発する地区だった。

そこが今、すっかり安全な場所に変わった。NGO『ソウェト希望の山』広報のレインボー・クオビレはいう。

『失業中の若者が集まると、昔はすぐ悪いことを考えた。今はすることがある。演劇、歌、コンピューター、サッカー教室・・・・。悪いことを考えるひまがなくなった』

『希望の山』では、常時160人の若者が活動している。///////

 地区に荒れた小さな丘がある。強盗や麻薬売買の巣だった。その丘に植林し、『希望の山』と名付けた。会員の家を借りて事務所にし、音楽や演劇のグループをつくる。地区清掃のグループもできた。

『希望の山』の緑はずいぶん増えた。山の各所で集会所づくりが進む。スタッフが子どもたちにサッカーを教えている。犯罪は影をほそめた。/////

夢は『希望の山』を緑で埋め、アフリカ料理のレストランをつくることだ。」(朝日新聞04325日付朝刊。松本仁一「カラシニコフ―銃・国家・ひとびと」)

 

 

<インターネット情報の利用について>

 

///インターネットの情報は、量こそ膨大だが、その中身は玉石混交。有用な情報もあれば、ゴミのような情報もある。そこで必要になるのが、『情報限の評価』だ。/////

 『自分が見るためのホームページを作って、仕事や研究に役立てることです。自分がよく利用するホームページのブックマーク(お気に入り)を集めただけのリンク集のホームページから始めるのもいい。自分が見るだけなら体裁を気にすることなく、気軽に始められます』

 ブックマークだと、それが記録されているパソコンでしか利用できない。それがホームページのリンク集なら、インターネットに接続できれば、オフィスでも自宅でも利用できる。

 『リンクだけでなく、過去に書いた文書や統計データ、地図など頻繁に使うデータを自作のホームページに載せていけば、どこでもほぼ同じ情報環境で仕事ができる』

 『私は、インターネット情報源を開いたままで原稿を書いています。自分のホームページを介して、日本にいるのと同じように雑誌連載などの仕事をすることができる。インターネットに感謝するところ大です』

(朝日新聞04410日付”be on Saturday”「デジまん 野口悠紀雄さん」)