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高橋明日香「ブッシュ政権への批判と賞賛」

 

きっかけ・・・

私がブッシュ政権について調べようと思い立ったきっかけは、同時多発テロである。

幾つも特集番組が制作され、人が空からボンボンと音を立てて落ちてくる音は信じられない世界だったのを覚えている。

そして最近、このテロには不審な点が多く、確かではないが、ブッシュ政権の安定のための自作自演といううわさを耳にした。まさか自国民をこんなにも犠牲してまで出来るものかと、2度目の衝撃を受けたのである。

ブッシュとはどんな人なのだろう。ブッシュ政権はどんな政権なのか。

知っていることといえば、ブッシュがテロ対策の後支持率を伸ばし、が、その後、有名な7分間スピーチに始まる対応のいい加減さが避難されているということである。同時多発テロを題材にし注目を浴びた華氏911も同様にブッシュの対応を批判している。

知っているといっても、いったいブッシュ政権の対策は、支持率に現れたように賞賛に値するものであったのか、それともスピーチに代表されるように滑稽で頼りないものなのか、それすらわからない。どちらが正しいのだろうとふと疑問に思い、頭から離れなくなった。

そこで私はブッシュ大統領が行った政策について興味を持ち、それにたいする批判や賞賛の意見や、実際の具体的政策について調べてみた。

 

 

景気の先行き不安を背景に前回の調査より大幅に低下しました。

不支持率も26%から41%に急上昇しています。

ブッシュ大統領の支持率は54%となり、前回5月に行った時の67%から大幅に低下しました。

支持しない理由として最も多かったのが経済政策で、  景気や雇用情勢に対し、52%が不満と答えました。

この経済問題は来年の大統領選挙でも大きな焦点となりそうです。 

200384日 ニュースモーニングサテライト

 

支持率はわずか28%。

ブッシュ不支持の理由を「イラク戦争政策のまちがいを認めない頑なな姿勢」と答えた人が62%。

     200755日 米誌ニューズウィーク

 

調べてみて・・・、自分なりの考え方でブッシュ政権を見つめることができてきた。はじめ間の抜けた印象が強かったが、賞賛できる点が数多くあることがわかってきた。

 

ブッシュと言えば、華氏911でもバッシングを受け、滑稽にえがかれていた。

確かに、間抜けというか、そんな一面は、発言、テロでの7分間スピーチ、また、支持率が歴代最低にまで達している点にも色濃くあらわれている。

しかし、いっぽうで、着々と政策を進め、いったん下がった支持率を元に戻したり、テロ対策の直後は歴代最高の支持率を記録するという力も示している。

 

テロ対策後、またイラク戦争の時期に日本のメディアでも、ブッシュ大統領の姿をよく目にするようになった。やはり目立っていたと言って良いだろう。戦争や争いは人々の注意を引く絶好のチャンスだ。

確かに批判される面もあったのかもしれないが、政策をしているのを人々が評価している状況にいること自体が、すでに彼の実力という見方もあるのではないだろうか。

イラク戦争時、国民に戦争をアピールし、協力しようと呼びかけた結果、再選にも成功している。

 

ほかにも数多くの政策を推し進め、勢力が衰えていても、なお数多くの政策を実現しているとの声もある。

 

ブッシュ大統領は戦争好きで知られ、イラク戦争の最中も戦争大統領として再選されている。

単にこれだけきくと、なんて安易で自己中心的かと思うかもしれない。

しかし、アメリカという他民族、異民族の国では、人々は自分が一番、個性を尊重しようという考えを持ち、一人ひとりが強い意志を持ち、意見をはっきり持っている。

バラバラの国民によって成り立っている。だから、人々が一致団結するには、どこかほかの国を相手にした戦争になってしまうのが当然とも言えるのかもしれない。

人々は自分たちの外に敵を前にして、初めて、国旗を見上げ忠誠を誓うのかもしれない。

そんなアメリカで支持率を上げるには、どこかの国と戦争をしているのが、一番良いわけである。

同時多発テロ後、実際は政策に対する数々の批判もあったにも関わらず、支持率の急上昇を成し遂げたのもうなずける。