040519shoki
田中宇「イラク虐待写真をめぐる権力闘争」(2004年5月11日)のキーワード
「兵士はおそらく虐待を悪いことだと認識しているだろうから、他の兵士と虐待写真を交換するつもりで撮るなら、イギリスの写真のように、虐待する側の顔が写らないように撮るのが普通」
「虐待の写真は、尋問担当者から要請されたとおりに虐待をやりましたという意味の、看守の兵士たちによる「業務報告」として撮影されたのではないか」
「キューバのグアンタナモ米軍基地」―「アブグレイブ刑務所」
「尋問にたずさわっていたのは、国防総省の諜報担当者、CIAの担当者、国防総省と契約した傭兵企業の尋問の専門家たち、イスラエルから派遣された諜報要員などだとされる」
国防総省の「国防政策委員会」(「ネオコン」が仕切っている国防長官の諮問機関)。「イラク侵攻の開戦事由となった『大量破壊兵器』などのウソ情報をねつ造し、『中東の強制民主化』政策を打ち出したのは、この委員会」
「一部の上院議員やネオコン系の人々は、虐待写真事件をテコにラムズフェルドを辞任に追い込み、後任の国防長官には徴兵制に賛成する人物を据えることで、兵力増派を実現しようと考えたのではないか」
「アブグレイブでの虐待を企画した疑いがある組織のメンバーに、虐待の真相究明をさせよというのである。真相の究明ではなく、真相の隠蔽がなされる可能性が高い」
「国際赤十字によると、米軍がこれまでに逮捕したイラク人の90%が、何の罪もない誤認逮捕だった可能性があるという」
「インド洋にある小島、ディエゴ・ガルシア島」
「米軍の航空母艦」
「各地域に共通する点は、アメリカの法律も、国際法も適用されにくいグレーゾーンの地域であるということ」
YAMAGATA Hiroo Official Japanese Page
http://www.post1.com/home/hiyori13/jindex.html
*評論家の山形浩生氏は、上記HPで、「リンク、コピーは黙ってどうぞ」「丸ごとコピーしたいときも、文章自体を変えないで(変える場合にも変えたところを明示すればオッケー)、もとのURLと版権と、転載自由だってのさえ明記すればなーんも文句はつけないので、これも黙ってやってくれ」と述べている。
http://www.post1.com/home/hiyori13/linkpolicy.html この姿勢に個人的には大賛成。
2004年5月15日付朝日新聞 ”be on Saturday”に掲載された山形氏の「自由には必ず責任伴う」(jpegファイル284KB)
*一方、齊藤美奈子氏は、雑誌「アエラ」(2004年5月17日号)の「ほんのご挨拶」で、高遠菜穂子さんの本『愛してるって、どう言うの?』(文芸社)を取り上げる中で、「こういう人は昔からいるし、いてくれないと困るのよ。自分探しはパリへの語学留学って女ばかりじゃ、逆に先が思いやられる」「高遠さんも、こんなことで潰されて欲しくない。将来万一彼女の伝記が書かれる日が来たら、人質事件は武勇伝、日本政府と国民は悪役扱い必至だろう。その前にこの本のイラク編を希望。おんなじ調子で書けばいいのだ。だれもお詫びなんか要求しないよ」と述べている。
グローバル・エクスプレス “Global Express”
http://gejapan.homedns.org/activity/
に「イラク人質問題を考える」があり→(神奈川県立麻生高校での授業 (4/23実施:4/26掲載)とアクティビティ資料のダウンロード (Adobe PDF形式 98KB)
以下のNPO法人の「開発教育協会」http://www.dear.or.jp/のメンバーが授業案を作成したとのこと(2004年5月16日付朝日新聞朝刊「『自己責任』授業で考えた」からの情報)