031006jichi 講義メモ
下野新聞(インターネット)の企画・特集記事「続ふるさと再編―急変・県内市町村合併」や「地方から訴える―解散目前「小泉改革」と問う」を読む限りでも、地方自治体や地域社会の政治・経済・社会的な生活環境の変容が実感を持って迫ってくる→
http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/kikaku03/koizumi/index.html
http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/kikaku03/zokusaihen/index.html
<小泉改革の地方への影響>
02年の県内企業倒産件数(負債総額1,000万円以上)は163件、負債総額1025億円。全国における自殺者は1998年から5年連続で3万人超。県内上半期で292人。
公共工事の減少。金融政策(貸し渋り。不良債権処理における企業の格付けの厳格化)。県の公共事業費(1998年度約1,500億円→02年度1012億円)
金融機関の淘汰(県内では一信用金庫五信用組合が破たん)
製造業を中心とした生産拠点の海外移転、空洞化、県内雇用保険受給者数は約1万6,000人。人件費のコスト削減。アルバイト、パート、派遣社員の採用、業務の外部委託。職安に寄せられる求人の約4割が業務請負会社のもの。「即戦力」「買い手市場」フリーターの急増
北関東道と政府の道路関係四公団民営化推進委員会。福田屋百貨店(インターパーク店)。郊外型大型店の出店。「宇都宮の南の玄関口」日産自動車栃木工場。
「三位一体の改革」:「国から地方への税源移譲」「補助金削減」「地方交付税見直し」→「補助金は公共事業を含めて約4兆円削減し、同時に削減する補助金の8割を目安に国から地方へ税源を移譲」
栗山村:01年度から毎年、税収が数千万円、地方交付税が1億5,000万円前後の減少が継続。02年度6億円の税収に対して持ち出しは10億円。人件費など支出に占める固定費の割合は95%。自由に使える金は5%。
足尾町の人口かつては5万人。現在は3,500人余り
改正特定疾患患者対策事業:月2000円だった外来での患者負担限度額が、最高1万1550円まで段階的に引き上げ。入院の場合は最高で月1万4,000円だったのが2万3100円に。日本における医療費総額(国民医療費)は01年度31兆円超。
「宇都宮市は今春、心身障害者福祉手当と特定症患患者福祉手当に所得制限を導入。真岡市も重度心身障害者らの福祉手当を減額」
簡易保険や雇用保険、公的年金などを原資とした県内施設:「かんぽの宿」(喜連川町、塩原町)、「栃木厚生年金休暇センター」(鹿沼市)、「国民年金健康保養センター」(喜連川町)=特殊法人の施設
中心市街地の空洞化。宇都宮市中心部の空き店舗数は180超。上野百貨店の倒産。西武百貨店、ロビンソン百貨店の撤退。一方で、六本木や汐留の再開発など
JR宇都宮駅東口の周辺整備案
<合併問題>
日光広域5市町村(今市、日光、藤原、足尾、栗山)
高根沢町を除く塩谷広域行政圏(矢板、氏家、喜連川、塩谷)
石橋地区4町(南河内町、石橋町、国分寺町、壬生町)
那須広域7市町村(大田原、黒磯、西那須野、塩原、黒羽、湯津上、那須、)