minamif001119 地方自治論レポート

「小学校におけるへき地教育と地域住民との関わり」

1、はじめに

 みなさんは「へき地教育」という言葉を聞いたことがありますか?へき地教育とは、へき地にある小学校、小規模校、複式学級を有する小学校がその特性を活かし、その地でなければできない学習を行うことです。私がこの言葉を知っていたのは、自分がその教育を受けたひとりであるからです。私が育った小学校は、過疎化と少子化による、生徒数の減少によって、平成10年、廃校となりましたが、そこで学んだことは、私の心の中に今でも大きく残っています。小さな学校だからこそ、学べたことが数多くありました。だから私は、みなさんにもっとへき地教育について知って欲しい、そして、何より私自身ももう一度知りたい、と思い、このテーマを取り上げることにしました。へき地教育の利点、欠点、すばらしさについて、もう一度考えてみたいと思います。

 

2、駒帰小学校の場合

 @駒帰小学校の紹介

  私が育った、金沢市立駒帰小学校は、県庁所在地である金沢市にありながら、とても山奥の、自然に囲まれた環境の中にありました。小学校から15分以内にある5つの町から、そこに住む小学生が通っていました。私が6年生のとき、全校生徒は、14名、先生が6名の小さな学校です。少ない中で、学年関係なく、生徒同士、そして、生徒と先生は密接な関わりを持ち、学校全体がとても仲の良い学校でした。生徒も先生も自分たちの小学校が大好きだったし、ずっと小学校はそこにあり続けると思っていました。しかし、平成103月、生徒数の減少にはどうすることもできず、50年余りの歴史に終止符を打つこととなりました。

A駒帰小学校におけるへき地教育

  T、完全複式学級

   複式学級とは、12年生を低学年、34年生を中学年、56年生を高学年とし、2学年の生徒が一緒の教室で学ぶというものです。生徒数の少ない学校では、普通に行われていることで、これによって、他の生徒との関わりを持ち、生徒数の少なさや、生徒の受ける寂しさを補おうとするものです。先生は、前と後ろの黒板で、学年ごとの授業を行います。ただ、学年で別の授業を受けるのは、算数、国語ぐらいで、社会や、理科は2学年が同じ授業を受けるし、体育に至っては、4年生から6年生が一緒に授業を受けます。体育は特に、人数が少ないと、スポーツなどできませんから。

  U、交流学習

   へき地教育の大きな特徴のひとつと言えるのが、交流学習です。小さな学校では、他地域との交流や、大勢の生徒と関われないのが大きな問題点です。そこで、市内にある同じような、へき地にある小規模小学校と交流学習を行って、生徒の経験を増やす、という試みが行われていました。私たち駒帰小学校の生徒は、3つの学校と交流を行っていました。俵小学校、朝日小学校、上平小学校の3つです。特に、俵小学校とは、1ヶ月に1度の割合で、交流していました。図工、体育、音楽を主体とした学習でした。音楽では、金沢市で行われている、連合音楽会という演奏会に2校合同で出場するのが、毎年の行事でした。また、連合体育大会には、4校で1チームとなって出場し、リレー等、一緒にがんばりました。それだけでなく、交流合宿や、相手校を訪問するなど、様々なことを一緒に行いました。この交流学習は、私たちにとって、大きな思い出の一つであり、経験の一つであったと思います。現在は、駒帰小学校と上平小学校の閉校により、俵小学校と上平小学校が交流を続けています。(この模様は以下に記載します。)

  V、地域住民とのかかわり

     連合社会体育大会

     親子キャンプ

     青空教室

  W、校外学習

     1、2ヶ月に一度の遠足

     写生大会

     スキー合宿

 

 3、様々な小学校でのへき地教育  

  T、俵小学校と朝日小学校の交流学習

    http://www.ishikawa-c.ed.jp/~asahie/

  U、都城市立吉之元小学校

    http://www.bonchi.jp/yoshinomoto/

 

4、へき地教育に関わる団体

  全国へき地教育連盟

  http://www4.ocn.ne.jp/~x59y91/