Kanazawae011112 「地方自治論」レポート
「東京都杉並区の“すぎなみ環境目的税”と消費者生活」
K000114 金澤絵梨
今日、国内外を問わずあらゆる所で環境問題が深刻化している。日本においても、欧米諸国に遅れながらも国民がこの問題に眼を向けるようになり、市民レベルで話し合い、積極的に環境の改善に取り組むようになった。環境問題の中でも、「ごみ問題」は市民にとって
最も身近な問題だと言える。ごみの多様化と大量化でその処理に行政は頭を悩ませているのが現状だ。しかし、行政側がこれまでに具体的な対策の導入を積極的に行ってきた例はほとんど無い。ごみの分別を徹底させるということはあっても、そのごみの減量化に関しては積極的な態度をあまり取らなかった。だが今年になって、東京都杉並区がごみの減量化を目的とする条例案を打ち出した。それは「すぎなみ環境目的税」という法定外目的税である。区内の店で買い物をした際にもらうレジ袋1枚につき5円を課税するというものである。この画期的な条例はまだ議会で可決されておらず審議中の段階ではあるが、もし実際に導入されれば、レジ袋の削減だけでなく他の地方公共団体のごみ対策にもさまざまな形で影響を与える可能性もあり得る。導入以前の現在でも、世間の注目を集めマスメディアにも取り上げられている。そこで、このいわゆる“レジ袋税”を行政側や市民(区民)生活などからの観点で見ていきたいと考える。
<参照サイト>
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/top.asp 東京都杉並区のホームページ。立案、議会提出、議会審議等のこれまでの経緯や、
具体的な条例の概要を見ることができる。
http://member.nifty.ne.jp/horibe/
杉並区議会議員、堀部やすし氏のホームページ。堀部氏自身の見解だけでなく、市民からの“ごみ袋税”に対する投稿をも見ることができ、両者の意見をうかがえる。
http://www.city.sayama.saitama.jp/
埼玉県狭山市のホームページ。杉並区よりも早く、レジ袋税の導入を検討していた。
別な方法でレジ袋削減を目指している。