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2008102日付朝日新聞社説「代表質問−対立軸が浮かんできた」>

「まるで政府側と野党側の立場が入れかわったかのようだ」

「あの手この手で国民の支持を得ようとする姿勢は歓迎したい」

「来年度からのガソリン暫定税率を廃止、11年度までに高速道路を無料化、12年度までに農家への戸別所得補償制度などの政策を順次実施。必要な20.5兆円の財源は、補助金や特別会計の廃止などで国の予算を全面的に組み替えて12年度までに段階的につくりだす」

「無駄ゼロ、地方分権、公務員制度改革、道路特定財源の一般財源化・・・・。やるやると言いながら遅々として進まない自民党政権の「改革」は枚挙にいとまがない」

「与党側は、経済運営や安全保障、外交など日本が今、直面する難局を民主党では乗り切れない、と主張する」

「総選挙に向けて、対立軸のようなものが見えてきたのではないか」

 

 

2008102日付日本経済新聞社説「党首討論で麻生・小沢論争を深めよ」>

「首相は民主党の国会対応を問いただす型破りの所信表明演説で先制攻撃を仕掛けていた。小沢氏は首相演説を「唯一、具体的なものは民主党に対する誹謗中傷」と酷評し、「質問」には答えなかった。このままでは消化不良であり、党首討論で議論を深める必要がある」

 

「(*小沢氏は)特別会計を含めた予算を全面的に組み替え、09年度には8.4兆円、1011年度は各14兆円、12年度は20.5兆円の新財源を生み出すと説明。第1段階の09年度にはガソリン税の暫定税率廃止による2.6兆円の減税を実施することなどを明らかにした」

「どのようなムダを削るのかは不透明で、より具体的な説明が求められる」

「民主党の鳩山由紀夫幹事長は定額減税や、2009年度からの基礎年金の国庫負担割合を2分の1に増やすための財源をただしたが、首相は「年末までに結論を得たい」などの答弁に終始した」

 

 

2008102日付読売新聞社説「国会代表質問 すれ違いに終わった党首対決」>

「小沢代表は、一般・特別会計の年間純支出計212兆円を抜本的に組み替え、その約1割の205兆円を財源にする、という。しかし、支出の8割以上は国債償還、社会保障給付などで、削減は困難だ。特別会計の「埋蔵金」も恒久的財源にはならない」

この日の党首対決は、全般的に“消化不良”に終わったが、まだ機会はある。来週は、補正予算案審議のため、一問一答方式の衆院予算委員会が開かれる予定だ」