041004gensei 講義メモ
米大統領選における第1回テレビ討論会(テーマは外交・国土安全保障)について以下、新聞各社の記事から:
第1回:2004年9月30日(アメリカ・フロリダ州)
全米で6000万人が視聴といわれる。
共和党候補ブッシュ大統領と民主党大統領候補ケリー上院議員
イラク戦争(ブッシュの「単独行動主義」、ケリーの「同盟国の再構築」)
同盟国との関係、
計2000億ドルに上るイラク関連予算、
テロ対策、
治安悪化のイラクの建て直し
北朝鮮とイランの核開発問題(米朝直接対話か六か国協議か)、
戦争の是非、再発防止策、核開発阻止の方法
*日本の安全保障の視点から(自衛隊のイラク派遣、417個の核兵器を保有する北朝鮮との関係)
(イラクに対する武力行使容認決議案に賛成しながら、イラク戦費を含む補正予算に反対したことについて、)、「ケリー氏は『私は戦争についての説明の仕方を間違えた』と認め『大統領は戦争を始める判断を間違えた。その方が罪は重い』と反論した。」(04年10月2日付日本経済新聞社説)
「巨額の選挙資金、相手を中傷するだけのCM、接戦の州に集中する選挙戦など、米国の大統領選挙には首をひねりたくなることもたくさんある。しかし、夜のゴールデンタイムに1時間半にわたり、候補者同士で国の針路をめぐって論を戦わす伝統はいい。」(04年10月2日付朝日新聞社説)
「新しい脅威に対峙するうえで国際的な行動基準を抜本的に見直すよう唱え、単独行動も辞さないブッシュ氏と、同盟国の説得や敵への圧力といった伝統手段を通じて状況を段階的に変えていこうとするケリー氏。討論会のやりとりに、世界へのアプローチをめぐる2人の違いが浮かび上がる。/////////ケリー氏にしても、自分が政権をとれば、欧州がイラク再建に人もカネも出してくるかのような明るい将来を語ってきた。だが、独仏などの欧州諸国やNATO(北大西洋条約機構)が負担増に応じてくる気配はない。/////この日は『全同盟国を招集したイラク・サミット』をぶちあげた程度で終わった。」(04年10月2日付朝日新聞朝刊)
第2回:10月8日にミズリー州で対話集会形式
第3回:10月13日にアリゾナ州で経済・内政をテーマに
*当選に必要な選挙人は270人以上