031006gensei 講義メモ
<衆議院議員選挙について>
「小選挙区・比例代表並立制」
小選挙区300人
比例代表180人(11ブロック):(1)各政党の得票数に応じて議席を比例配分(2)名簿順位に従って当選者を決定
小選挙区と比例の重複立候補者は小選挙区で有効投票総数の10分の1に達しない重複立候補者は、比例代表でも当選できない。小選挙区で落選した候補者の復活当選あり。
衆議院議員の任期は4年だが、ほとんど任期前に解散させられて、衆議院の任期満了はめったにない。
1996年(第41回)の衆議院議員選挙の投票率は59.65%で史上最低。前回の2000年(第42回)は62.49%で史上2番目に低い投票率
http://www.tt.rim.or.jp/~ishato/tiri/senkyo00/kuwari02.htm
には、「2002年改正公職選挙法による新小選挙区区割り一覧表」と題して、比例ブロック(北海道、東北、北関東、南関東、東京、北陸信越、東海、近畿、中国、四国、九州)と選挙区の所属市郡区が掲載されている。例えば、栃木県の場合、1区(宇都宮市、河内郡上三川町・南河内町)、2区(鹿沼市、日光市、今市市、河内郡上河内町・河内町、上都賀郡、塩谷郡)、3区(大田原市、矢板市、黒磯市、那須郡)、4区(小山市、真岡市、芳賀郡、下都賀郡)、5区(足利市、栃木市、佐野市、安蘇郡)
さらに、
http://www.tt.rim.or.jp/~ishato/tiri/senkyo00/taisyo/taisyo.htm
には、
「旧中選挙区/現行小選挙区 市区町村別対照表」があり、さらに詳しく知ることができる。また、以下のような各比例区ブロックにおける都道府県が一目で分かる地図もある。
上記図は、http://www.tt.rim.or.jp/~ishato/tiri/senkyo00/taisyo/taisyo.htm
「小選挙区に立候補している人も比例代表の名簿に載ることができる「重複立候補」というシステムがあり、その場合小選挙区で当選した候補者は、必然的に比例区の名簿から抜けます。ちなみに重複立候補者は、比例名簿で同じ順位に並んでもよいことになっています。つまり2位や3位が何人もいてもイイということ。
では実際に同じ順位のふたりが(A候補、B候補とします)どちらも小選挙区で落っこちたらどうするのでしょう? そのときに登場するのが「惜敗率」(せきはいりつ)という考え方。これは、当選した人にどれだけ迫ったか、ということ。
つまり、A候補の得票が5,000票、当選したライバル候補が10,000票だったら、惜敗率は5,000/10,000=0.5で50%。一方、B候補の得票が3,000票、当選したライバル候補が4,000票だったら、惜敗率は3、000/4,000=0.75で75%。つまり、Bさんのほうが当選したライバルに、より迫ったわけですから、Bさんが当選するのです。」
「なぜこの考え方がでてきたのでしょう? 従来の中選挙区制を思い出してみましょう。選挙区から何人もの当選者が出ていました。すると(特に自民党ですが)、同じ政党からの候補者が争うことが多くありました。そうなると「政策で競う」というよりも、「地元へのサービス合戦や金権選挙」になりがちでは? ということで、小選挙区制が考えられたのです。しかし、小選挙区ではひとりしか当選者が出ないことから「死票(当選者以外に投じられた票)」が多くなり、小政党に不利になります。
小政党を無くし、2大政党にしていこうという考えもありました。ただ、その欠点も補おうと、今の比例代表との並立制が考えられたのです。1回選挙をやってみてどうだったのでしょう? サービス合戦は前よりも激しくなったようです。
なぜかというと、選挙区の範囲が狭い分できるだけ地元に奉仕して票をもらおう、と考える人が多くなったから。政策本位の選挙になっているかというと……どうもそういう感じではありません。そして、小政党には確かに不利になりました。では2大政党になったかというと、それも違います。」
http://www.cafeglobe.com/news/politics/po20000608.html「小選挙区比例代表並立制ってナニ?」から抜粋(下線部は中村)
<衆議院の会派別所属議員数>(03年9月25日現在)
自民244 公明31 保守新党10 無所属12
民主138 社民18 共産20 フロンティア2
欠員5
合計480