北の今年の食料事情はどうなるのか?
「国際社会の支援と北朝鮮内部の生産を通じて、北朝鮮住民に対する一日の食糧配給量は
215gで、昨年の200gに比べて好転したものの、北朝鮮当局は配給量を150gに縮める計画を建てた」戸いった事が伝えられていたが、配給制そのものが一時的に廃止されたそうである。勤労者の月平均賃金(100ウォン)で2キロのコメしか買えない現実を見ると 今年末から来年にかけての北朝鮮における食糧事情は絶望的と思われる。しかし一方で
FAOとWFPは、「昨年以来、農業生産の回復が続いており、今年の作物生産量は、一昨年よりかなり生産量の多かった昨年をやや上回った。」とも伝えている。生産の回復の要因は、良好な降雨があったこと、国際協力によって肥料と農薬が供給されたこと、必要な時期に種子が供給されたこと、政府が農業分野に重点を置いた資金等の投入を行ったことにあるかと思われる。
しかし
2001及び2002年の生産の回復にもかかわらず、国内生産量は、最低の必要量をなお大幅に下回っており、かつ、商業輸入が可能な量が限られていることから、同国は、外部からの大幅な食糧援助に再び依存せざるをえないと思われる。2002/2003年度の穀物不足量は、108万4千トンと見積もられており、商業輸入が10万トン、借入れによる輸入が30万トン、誓約された食糧援助が12万6千トンと見積もられるので、埋め合わせのできない不足量は55万8千トンと推計され、この量は、追加的な食糧援助と借入れによる輸入で埋め合わせる必要がある。
参考
・Join’s.com
http://japanese.joins.com/html/2002/0722/20020722143833500.html・「ソウル連合ニュース」
http://www.infovlad.net/underground/asia/nkorea/july2001/0728200101.html