就職日誌
公務員
私が公務員になろうと思っていたのは、1に安定、2に安定といった感じで、はっきり言って、真剣な理由は直前までなかったように思う。そのせいか、試験勉強にもなかなか身が入らず、ずるずるといってしまった。今振り返ってみると、本当に公務員試験を甘く見てしまったと後悔する一方である。実際、第一希望だったT県庁に向けての試験勉強は全くと言っていいほど進んでおらず、試験当日になってこりゃ駄目だなと本人が思ってしまったくらいである。地上の試験は、本当に厳しい。後悔しないためにも早めの対策をお勧めする。
さて、第一希望には当然のごとく落ちた私であったが、やけくそなのか、試験慣れのためか、かなりの職種の試験を受けてみた。が、当然対策も出来ているわけではないので、やはりことごとく不合格であった。(受けた自治体は後述することにする。)いよいよ、焦ってきたため、公務員ジャーナルを片っ端から読んでいった。今から間に合う自治体を探すためである。栃木県を考えている人のために書いておこうと思うが、栃木県庁と宇都宮市役所の試験日は毎年同じである。なので、どちらかを取捨選択しなくてはならないことは覚えておいてほしい。ちなみに前述の2つは、A日程である。更に注意しなくてはならないのが、足利市である。足利市は他の市町村と比べて締切日が早い、B日程と呼ばれる日程で試験が行われる。平成16年度の情報ではあるが、申し込み時に簡単な面接がされる。準備が早めに必要な特殊な市だったので注意しなくてはならない。全国的に見ても、都道府県の試験日と、県庁所在地の市の試験日は同一日であることが多い。気をつけて日程を見てほしい。また、B日程は、締め切りが早いので、あらかじめ願書を取り寄せておく日数を計算する必要があるだろう。
私の場合、B日程は準備も間に合わず、受ける気もなかったためC日程の市町村を選んでいくことにした。C日程は9月に試験が行われる事が多い、基本的に市町村を受けられる最後のチャンスである。そのため不合格の場合、フリーターを覚悟しなければならない。もちろん、そこから一般企業を受けることも可能だが、私の場合、一般企業がもはや選択肢に入っていなかったため、背水の陣で試験を受けることとなった。一般企業が選択肢から外れたのにも訳がある。私の場合はそれがジョイントとISFJだった。ISFJに出たことで、何のご縁か県の交通政策課の人たちと関わるようになり、それが知人の市民グループの方々、市の交通政策課へと広まっていった。そういった関わりの中で、自治体の仕事の大切さと交通行政に関わりたいという気持ちを持つに至り、公務員への完全な志望動機が出来ていたというわけである。志望動機が固まったので、一般企業を考えなくなっていったという訳である。
C日程を選んでいく際に気をつけたことは、募集人数である。なるべく通えるとことで、募集人数の多いところを選んでいった。そして、U市と都市機能的にはあまり変わらないO市を選択したのである。
O市を選択してからは、願書も書き、しかりと勉強をしていった。
私が使用したのは、公務員試験 過去問500である。とにかくこれを解きまくった。
内容もほぼ暗記するまで覚えていったと思う。とにかく反復する事、O市は一般教養しか試験がないので、教養は何度も何度も解いた。
一般教養の中でも、公務員試験にしか出ない独自の問題や、理系の問題は要注意。苦手な場合は、本当に何度も解こう。
<試験当日 2004年9月19日>
とにかく時間に余裕を持って出かける事が大切。試験会場付近は思わぬ混雑が待ち受けているかも
一次試験の時の服装は普段着でOK。スーツだと堅苦しくなってしまって、力が出し切れないかもしれない
(一次試験の時普段着で良いとおっしゃっていたのは、T県の採用担当の方。心配な場合は説明会で聞くのが一番)
時間には敏感に。一般教養のみの場合は、あっという間に時間が過ぎてしまいます。配分を間違えないように。
* 試験直後の感想としては、今まで受けた試験の中では一番解けたかなというくらいだった。
一応、出題された問題には勘も含めてですが全問解答しておいた。
結果は10月18日にHP上で発表された。
当日学校があったため、試験結果発表日である事を忘れていたが、ふと思い出しPCで確認した。
合格者には、一般的に郵送物で再度合格の確認書が送られてくる。二次試験の詳細も書かれてあるので、郵便物はチェックしておこう。
私の場合、なかなか郵送物が届かなかったため、O市に直接問い合わせをした。そうすることで、確認も取れるし郵送物の確認も取れるので、心配だったら電話してしまっても良いと思う。
<二次試験に必要だったもの>
所定の事項が記載されている健康診断書。(宇大の保健センターで受診可、ただし結果に日数がかかることも。X線は4年次に必ず受診しておこう)
卒業見込み証明書
成績証明書(2日くらいかかる。早めにもらっておこう。私はギリギリで焦りました。)
[本籍地の自治体に出す採用資格調査票。これは、試験を行った自治体が行ってくれる場合もありますが、O市の場合は自分で依頼しに行かされました。]
<二次試験当日2004年10月21日>
まず、最初に内田クレペリン性格検査をした。
この検査は、長い紙に書かれた数字を左から右へと次々に足していくもので、相当疲れる。腕がしびれた。
次に、時間をとって一人一人面接会場に呼ばれていった。
* 面接前に準備した事
・ 志望動機
・ 市長の名前
・ 市のどんなところに惹かれたか
・ 何をしたいか
・ 長所・短所
私は、面接の一番最後だったらしく、面接官もかなり和やかな感じで迎えてくれた。
そして、驚いた事に、そこには市長の姿もあった。これにはかなり緊張した。
やはり、面接は、人材を選ぶ場とあって厳しい質問をいくつかされた。あらかじめ、自分の頭の中で聞かれることをシミュレートしていたため対応できたが、何も情報がない場合にはつまってしまったであろう質問をいくつかされた。
例「あなたのいう交通まちづくりですが、O市では既にそれが出来ているのではありませんか?」
「あなたは、どうしても実行するのが困難な仕事にあたった時、どうしますか?」
「O市で交通まちづくり以外に、やってみたいことはありますか?」
二次試験の後、結果が発表される間の一月の間、相当な不安があった。
失敗した場合、院試を考えていたため、その勉強も進めながらの結果待ちとなった。
その間、リクナビを何回も見たり、一応エントリーするなどしてみたが、今思えば、身もはいっておらず、エントリーしたところで無理だったと思う。
結果的に、合格という事で公務員になることができたわけだが、振り返ってみればろくに就活をしていなかったように思う。
それは、公務員一本にしぼったということもあるが、自分の就職への甘えからだったようにも思える。
今回、このように書き直してみて、いろいろやってきたんだなと感慨にふけってしまった。
今後就職活動をする方々の参考に少しでもなればいいと思う。
ちなみに、わたしが受験したところ
* T県庁
* 衆議院事務局
* 国家U種
* O市
ほんとに、無謀なところを受けたと思います。。。反省です。