■就職活動日記■
@スタートに向けて
私の就職活動は、無難に大学三年生の秋〜冬頃に、リクナビへ登録するところから始まりました。
しかし、登録したのは良いけれど、そこから実際に本気で活動し始めるまでに数ヶ月もの間がありました。
というのは、「本当に自分が進みたい道」と「自分の体力・精神力・適した環境を考慮した“自分に似合っている道”」とを考え始めたら、
わけが分からなくなって、なんとなく正社員になるための就職活動へ本腰を入れて動くことができなくなってしまったのです。
つまり「やりたいこと」と「やれること」を量りにかけて、ゆらゆらと揺れていたというわけです。
さらに、物事を根気よく継続することが苦手で、単発的な事柄には抜群に能力を発揮できる私としては、
「毎日のルーティーンワークをコツコツとこなす社員になることができるのか…。」や「本当に正社員になる必要があるの??」
などといった不安や疑問がうまれ、どんどん就職活動から遠ざかっていったのです。
その時期に、そんな頭の中だけでばかり走り回っていないで、とにかく興味のある会社をガンガン受験していれば、良かったのかしら?
と後悔したこともありますが、その時に悩みまくって、派遣の仕事などもやって、身をもって
「やっぱり正社員に(一度は)なろう!!」
と吹っ切ることができて、就職活動に本気で取り組むようになった流れは、私の人生の中で必要な流れだったのね、と今では納得しています。
自分の進路を決める時期に、悩まずほいほいスムーズにスマートに進むよりも、
ねちねち悶々と自分について悩み考えることは、とても大切なことなのだと思います。
A活動スケジュール
2003年
【January】
・
リクナビをぼんやり見る日々…
【February】
・ リクルート説明会@新宿(初めてで恐れおののき、友達を誘って行きました。人の多さにびっくり!まだ覚悟の甘かった私は茶髪パーマ・お気に入りバッグという、今考えればありえない格好で行ったので、周りの“リクルートファッション”でガチガチに身を固めた集団(本当はこのようにすべきだったのです。)に気圧されして、2社くらい回って、すっかりやる気をなくして返ってきてしまいました。)
・ リクナビ合同会社説明会@福島(ここで某地方銀行人事の方と意見の食い違いで、やりあってしまいました。無謀…。)
【March】
・ 先月の合同説明会で悩み始めて、何もしない。春休みをエンジョイ。
【April】
・ 建設会社セミナー参加@福島(新しい伸び盛りの会社。社長自らのお話に熱く心を打たれたが、自分とは雰囲気が違うわ…と一次試験には行かず。)
・ 英会話スクールセミナー@仙台(セミナー30分、引き続きマークシートの筆記(一次試験)が一時間半くらい。適正試験でした。半月後に一次試験合格でグループセミナーへ進んで下さいと電話が来たけど、会社の悪評と離職率の高さに驚いて辞退。)
・ 電信電話会社一次筆記試験@東京(ものすごい参加人数。受験者はバーコードナンバー処理を受ける。マークシートで一般常識と適正試験。)
【May】
・ 化粧品会社セミナー&一次筆記試験@福島(説明会は話とビデオで一時間弱。筆記は書き込み式で、一般常識と時事問題。問題数は少なめ。ここでエントリーシートを書かせられ提出してきましたが、志望動機から自分のファッションのポイントについてまで幅広い質問事項があって書くのが大変でした。)
・ 電信電話会社第一次面接@東京(個人面接に入る前に待合室で待たされて、その間に人事の若い方と10名弱の受験者と雑談タイムが設けられていました。人事いわく「面接前にリラックスしてもらうように」とのことでしたが、ここでも見られてるんじゃないかと、積極的におしゃべり。その後別室で面接。若い人で答えやすかったです。)
・ 化粧品会社一次面接@福島(面接官1:学生2。一緒に受けた子は短大の女の子。かなりの茶髪ギャルでびっくり。トータルで一時間くらい。キレイなお姉さんが面接官でした。イベントコンパニオンをしていた時の話を聞かれました。隣の子は「家族や友人にどんな人間だと思われて増すか?人に喜ばれた瞬間は?」など質問されていました。)
・ 電信電話会社二次面接@東京(軽い圧迫面接…?とにかく無愛想なおじさん面接官でした。例のごとく待合室では前回おしゃべりを楽しんだ人事のお兄さん方がいて、世間話や身の上話など楽しかったです。その人たちとはいい感じだったのに、肝心の面接官には怯え、恐怖心よりうまく話せず、落ちました…。受験者シートを除いたら、男の子ばかりが残っていて、女子はほとんど残っていなかったのが印象的です。)
・ 化粧品会社二次面接&二次筆記試験@福島(化粧品のプロモーションをしました。商品はその会社の一番高いスキンケアライン。コットン、紙、ペン、セロテープなど使って5分で準備、3分で面接官一人に対して発表。プロモしている間も面接官のお姉さんはずっと厳しい顔で本当にやりにくかったです。その後面接。引き続いてマークシートの適正試験。)
・ 毎ナビ合同会社説明会@福島(友達と参加。参加企業数も学生数もかなり少なく、活気がなかったです。)
・ 製薬会社説明会&一次筆記試験@福島(前日の合説で申し込みした会社。お昼をホテルのレストランバイキングでごちそうになって、いい気分。後日、封書で合格通知&人事課にお誘いされましたが、全国を飛び回る仕事だと聞いて辞退。)
・ 化粧品会社三次面接@福島(初めての男性面接官。地元に就職したい理由、地元が好きな理由、英語の世界に進まなくて良いのかなど突っ込まれました。感触は良かったけど、ここで落ちました。最終面接でした。何が良くなかったのか本気で悩み、就活鬱期に突入。)
【June】
・ 銀行一次面接&エントリーシート提出@福島(面接は人事の方と一対一で。エントリーシートは、尊敬する人物とその理由や、得意なスポーツ、など面白い内容の質問が多かったです。銀行なのに柔らかいイメージで親しみやすかったです。)
・ 銀行筆記試験(一日かけてやりました。書き込み式一般常識試験から、IQテストのようなもの、マークシート適性検査、数字を足していくテスト、最後は作文で締めくくられました。お題は「家族について」か「私の家族」。家族を大切にする会社のようです。)
・ 銀行インターンシップ(毎朝日経新聞をスクラップして考えを書くところからスタート。毎日ノートを書きました。)
【July】・【August】・【September】
・ 銀行インターンシップ(八月に内々定を頂き、もう他の企業は受けていませんでした。インターンシップで必死だったので。)
【October】
・ 銀行内定承諾、オリエンテーション、研修スタート
B参考書・雑誌・問題集
SPI問題集、一般常識問題集、時事問題一問一答、就職ジャーナル、四季報、etc…を活用。
(時事問題集などは、移動時間などでもパッと見られるように、持ち運びしやすいコンパクトなものがオススメ◎)
C写真について
インスタントは避けました。普通の写真屋さんで撮ってもらいました。4枚で1,500円くらいだったかな。
色々な写真屋さんをハシゴして、キレイに写るところを探しました。
でもお得なのは、最初から一つの写真屋さんに絞って、ネガを取っておいてもらって、必要な時に焼き増ししてもらう方法。毎回の撮影代が省けます。
マスコミ系や航空会社系、ブランド系など、「どうしてもキレイに仕上げたい」って女性は、都内のメイクからしてくれるスタジオがオススメ。値段はピンキリですが、メイク含めて全身と上半身写真で15,000円の上手なところがありました。
D就職活動費用
移動費用にとにかくお金がかかります!
説明会や一次面接の時点から交通費を支給してくれる企業は、ほぼないでしょう。
最終試験や内定者セミナーの段階まで進むと、大抵交通費が出るみたいです。
お昼をおごってくれる気前の良い企業もあります。
聞いた話によれば、外食産業ではそこの商品(ラーメンとか)がけっこう食べられるみたい。
あとリクルートファッションにもお金がかかりますが、出し惜しみしないほうが良いのは、何といっても靴!!パンプス!!
次項のファッション編に続く…↓
Eファッション・メイク
■
靴
電車に乗る、会場へ歩く、説明待ちで列に並ぶ、とにかく就活では足が疲れます。
安いワンシーズンで履き潰しちゃうような靴ではなくて、自分にフィットした、履き心地の良い靴を購入するのがポイントだと思います。
女性なら、パンプスのヒールの高さ・太さを重視すると良いと思います。
ピンヒールなどもってのほかですが(つま先に重心がかかりすぎて、死にそうに痛くなること間違いなし!)、
ヒールがなさすぎるものも微妙なので、少しヒールがあるほうが、足がキレイに見えるのでは?
ある程度の高さで、がっちりした安定感のあるヒールのものが良いと思います。
自分も含め、回りの友達からも人気がありましたが、卑弥呼のパンプスは履きやすくて優秀です◎
■
バッグ
底がフラットになっていて、置いた時に倒れないものがオススメ!これは男女共通して。
ホームでの電車待ちで手が疲れた時、説明会で足元にバッグを置く時、お手洗いで手を洗う際ちょっと洗面台に置く時…などなど、
とにかくバッグは、ふにゃふにゃしてないほうが良い◎
(自分は買わずにやり過ごしましたが、今更ながら、カチッとしたものを一つ買っておけば良かったと後悔しています。ほんと今更なので悔しくて買いませんが…。)
■
ヘアスタイル
ひとまずパーマスタイルの人は、いませんでしたね…。
色は黒orかなりのダークブラウン。
「もともとカラーリングしていた髪の毛に、真っ黒くろの色を入れると下手に青光りしてしまうから、一番くらいブラウンを入れると良いよ」
と、美容師の方がアドバイスしてくれました。
髪の毛で顔が隠れることのないよう、前髪やサイドの髪をスッキリすると良い感じです。
■
メイク
これは自分に合ったものをするのが一番だと思います。
唇に色を入れるのが苦手な人は、
リップラインだけペンシルで取って、透明グロスかリップクリームで表面をカバーすると
輪郭がハッキリしてある程度のツヤも出て良いのではないかな?と思います。
自分は専らベージュピンク系の口紅でした。
ベージュピンクは、どこのブランドでも色味を押さえた自然色なので、探してみると楽しいかも。
あまりにマットだと唇が乾燥しまくるので注意。
ラメが入りすぎているのは、やっぱり避けたほうが良いのでしょうね。
肌は、乾燥やくずれ対策に小さめのミストを持ち歩いていると便利です。
水滴が付きすぎたら軽くティッシュオフすれば解決だし、シュッとひとふきして、肌も気分もリフレッシュできます。
■ その他
女性はいつもストッキングの替えをバッグに忍ばせているといいと思います◎
あと、歯磨きセットやマウスウォッシュなども携帯していると便利だと思います。
F面接
なんだかんだ見た目のことを言っても、一番重要なのは面接ですね。
マニュアル本のほうが、いろいろと為になることが書いてあると思うのであまり書きませんが、
緊張して当たり前なので、もしうまくいかなかった時も、やけっぱちにならないことが肝心です。
そして「自分らしく」とか「100%自分を出し切る」とか一般的に言われていますが、
もし「絶対に入りたい!!!!」という特定の企業があるならば、
その企業を研究しまくって、その“企業カラー”に自分を染めて応答することが必要なのではないでしょうか。
私は、思い切り“自分色”ですべての企業にぶつかっていきましたが、
やっぱり会社はその会社に似合う人材がほしいし、
「この企業は真面目で保守的好みだわ」とか、
「ここは気合いで突っ走る系の会社だ!」とか考えて、
自分を使い分ければよかったのかな・・・と反省するところがあります。
G終わりに
就職活動は、大変です。
手間がかかるし、頭も使うし、体力も使うし、よほど強靭な精神力を持つ人でも、ため息の一つはつくと思います。
面接や試験が通過すれば大喜びですが、
結果待ちしている間などは、メールボックスを一日何回も何回もチェックしたり、
携帯電話の着信ばかりを気にしてしまったり、
気疲れするものです。
不合格の際に、きちんと通知してくれる会社はそれでも良いですが、
ほとんどの企業は「合格者にだけ連絡をする」スタイルだと思います。
「受かりまくって笑いが止まらない!」
という人は別ですが、
「まだ連絡が来ない・・・」
「もしかしてダメだったのかな・・・」
そんな気持ちが続くのが就活の時期ではないでしょうか。
私は、就職活動を本格的に始めた春に、友達と(私と彼女二人きりでしたが)
“就活サークル”と称して、定期的にお互いの就活の報告をしたり相談をしたり、愚痴を言ったり、お互いを励ましあう場を作りました。
これはとっても良かったです。
就活は受験と同じで、孤独な戦いですが、
その状況や気持ちを共有できる仲間がいるのといないのでは、全然違います。
また、自己分析、エントリーシート、面接に失敗した時など悩んでいた時に、
話し相手になってくれて、アドバイスや相談を親身にしてくれた人たちには、とても感謝するところがあります。
就活中は、何気に自己中心的な生活になりがちですが、
生活の面や、メンタル面や、アドバイス面や、様々なところで活動をサポートしてくれる存在に気付いて、
「Thank you」の気持ちを持って進めていくと、気持ちが良いかもしれませんね。
就活が長期戦になったときには、リフレッシュがとても大事。
今までのOB・OGの方たちも言っていますが、
焦らないことをオススメします。
就活が終了した時、始める前とでは、大人ぐあいに歴然とした差がでます。
就活は確実に人を成長させるのでしょう。
そして就活中のみんなの顔はキリリと引き締まった、良い顔になると思います。
日々進歩していく自分を感じつつ、
就職活動、頑張ってください。
2004年1月28日