就職活動日記

 

《日程》

2月 7日 合同説明会 東京ビッグサイト

2月26日 A社(製薬メーカー) 2次選考:集団討論

3月 3日 B社(製薬メーカー) 説明会

3月 5日 A社 3次選考:面接(2対1)

3月 7日 A社 最終選考:面接(1対1)

4月 9日 C社(製薬商社) 説明会

4月18日 C社 1次選考:面接

5月 1日 D社(医療器具メーカー) 説明会

5月 8日 E社(医療器具メーカー)説明会&1次選考:面接(2対5)

5月17日 F社(製薬メーカー)説明会&1次選考:筆記試験

5月18日 G社(製薬メーカー) 説明会&1次選考:筆記試験

5月25日 H社(広告代理店) 説明会

6月 5日 I社(製薬メーカー) 説明会&1次選考:筆記試験

6月13日 H社 1次選考:集団面接(2対4)

6月19日 H社 2次選考:集団討論

6月27日 J社(印刷会社) 説明会

7月 2日 J社 1次選考:筆記試験

7月 4日 K社(製薬メーカー) 説明会&適性検査

7月 4日 J社 2次選考:面接(1対1)

7月11日 L社(製薬メーカー)説明会&1・2次選考:筆記試験&面接(1対4)

7月13日 M社(印刷会社) 説明会&1次選考:筆記試験

7月13日 K社 2次選考:筆記試験&面接(2対2)

7月16日 N社(印刷会社) 説明会&1次選考:面接(2対1)

7月18日 L社 2次選考:グループワーク

7月19日 M社 2次選考:面接(2対1)

7月24日 L社 最終選考:面接(2対1)

7月31日 N社 最終選考:面接(3対1)

 

 

 

上記の日程でわかるように、私は製薬業界を中心に活動を行っていた。中盤で広告業界や印刷業界も視野に入れて活動を行ったが、

国際学部の学生が製薬会社を希望するのは珍しいことだと思うので、製薬業界の選考などを中心に書いてみようと思う。

 

私が選考を受けた製薬会社は計9社。(内1社は製薬商社)

そのうち内資系が5社、外資系が4社。結果から言うと、私は外資系のほうが上手くいった。

実際、4社のうち2社が最終選考までいったし、(内1社から内定)自分自身選考に手ごたえを感じていた。

これは私の感想だが、製薬業界においては外資系の企業のほうが女性は働きやすいと思う。

それは製薬会社の営業職(MRと呼ばれる)に求められる人間像が外資系のほうが幅があると感じられたからだ。

まず、内資系の企業は筆記試験のレベルが高い。しかも製薬業界なので当然だが、文系には辛い理数系の出題数が多い。

応募は理系・文系を問わない形になっているが、やはり理系の人間を求めている節は見逃せなかった。

一方、外資系の企業の選考基準は「コミュニケーション能力と自己実現達成能力の高い人間」という風に本当に人物重視の選考だった。

MRは他の営業と違って医者に薬を売るわけだから、それなりの医療・製薬の知識を問われるので薬学部や化学系の学生が

求められるのも尤もだが、それ以上に問われるのが「コミュニケーション能力と自己実現達成能力の高い人間」だというのだ。

今どのくらいの知識があるのかが重要なのではなく、それを伸ばし目標達成の力があるかどうかが大切なのだ

という言葉をよく聞いた。事実MRは資格業務であるので、製薬会社はそのための勉強会を行うように国から義務付けられている。

そのため、たとえ文系出身でも入社後の本人の努力次第で知識はどうにでもなるらしい。

 

A社の選考

1次選考:エントリーシート(自己PR、研究室での研究内容、製薬会社に勤務する者にとって一番大切なことは何か、

自分にとって家族とは何か)

2次選考:グループワーク(3,4人でひとつの問題の答えを出し、それをプレゼンテーションする。)

        3次選考:面接(面接官2人、学生1人の面接)

4次選考:最終面接(面接官1人、学生1人の面接)

 

L社の選考

1次選考:筆記テスト

2次選考:面接(面接官2人、学生1人の面接)

3次選考:グループワーク(7,8人のグループでゲームをし、そのあと一人一人自分の広告記事を作って自己PRをする)

4次選考:最終面接(面接官3人、学生1人の面接)

 

上記の2社はどちらも外資系の企業である。

どちらもコミュニケーション能力とプレゼンテーション能力を問うような選考だったと思う。

L社の筆記テストはいわゆる学問的なことではなくて知能テストのようなものだったし、A社にいたっては筆記テスト自体がなかった。

そのかわり自分を試されるような選考であったと思う。例えばA社のグループワークでは各グループに

紙とペンと計算機とOHPシートが渡され、それだけで「日本のシステムキッチンの年間市場規模を具体的な数字で示せ」

というものだった。制限時間は40分。その後はその数字が出た経緯をプレゼンテーションして説明しなければならなかった。

もちろん資料なんかなく、迫る時間の中でまずシステムキッチンは一台いくらなんだというところから議論しあった。

この選考の意図はもちろん正しい数字が出せるかではなく、どういう思考をして答えを導き出し、

それを説得させるプレゼンテーションを行えるかということを見ることだと思う。またL社の3次選考の、

自分の広告を作って自分PRするというのも、参加者の学生と面接官がいる前で(計50人くらい)

どれだけ自分を売り込むことができるかという営業能力を試されたのではないかと思う。

このような選考を自分が受けて、ここでなら私は自分の能力を試せれるのではないかと思った。仕事に何を求めるか、

それは就職活動を行うにあたって必ず考えることだと思う。給与のいいところ、休みがちゃんと取れるところ、場所など。

私は「自分の仕事が良いも悪いも正当に評価されること」を一番に望んだ。製薬会社において内資系の企業はまだ女性MRの立場は厳しい。

その点、外資系の企業は、その「人」にどれだけの能力があるのかを見てくれるようなところがある。事実、

私の内定先の男女比率は男4:女6であり、もっと驚くことには昨年は内定者の9割が女性であった。

これをいいと思うかは人それぞれであるが、私には最適な職場であろうなと思っている。

 

以上を踏まえて私が製薬業界で就職活動をしたことでわかったことは、

内資系企業:理数(薬学)系、男性が比較的有利 筆記のレベルが高い

外資系企業:文理、男女ではなく、営業能力を問う グループワークが多い

ということである。みながみなというわけではないがこういう傾向はあると思う。それと面接でよく聞かれたのが

「自分は友人からどう思われていると思いますか」と「MRは他の職種の営業と違うと思いますか(その理由も)」

という質問である。製薬業界(特に外資系企業)に興味のある人はこれらの質問を考えつつ自己PRを考えることをお勧めする。

 

就職活動はやってみなけりゃわからないことだらけである。まずは何でもやってみたほうがいい。

でもあせりと妥協は禁物だと思う。自分が諦めなければ何かしらの道は必ず開けるのだから。

そう思って、自分の納得のいくまで最後まで頑張って下さい。