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食品添加物はそんなに危険?

工学部応用化学科

002545H 篠崎 真佐美

 食品添加物と聞くと、化学的に作られていて、体に悪い、摂ってはいけないというイメージがあります。ですが、実は私たちの生活には欠かせないものなのです。そこで、食品添加物は本当に危険なものなのかを調べることにしました。

食品添加物とは

食品の製造過程で、または食品の加工や保存の目的で食品に添加したり混ぜたりして使用するものと定義されています。

日本では、食品添加物は厚生大臣が安全性と有効性を確認してして指定した「指定添加物」、天然添加物として使用実績が認められ品目が確定している「既存添加物」、「天然香料」や「一般飲食物添加物」に分類されます。(天然香料、一般飲食物添加物を除き、今後新たに開発される添加物は、天然や合成の区別なく指定添加物となる。)

 http://www1.odn.ne.jp/~cak40870/additive.html

これは1日の食事例の中に含まれる食品添加物をしめしたものです。これを見るとなにげない食事の中にこんなに含まれているというのが分かります。

これらの食品添加物にはどんな役割があるのでしょうか。

例)アイスクリームの場合

例)豆腐の場合

硫酸マグネシウム、グルコノデルタラクトン

上を見てみると、バニラ香料やβーカロチンなど、体に悪くなさそうな物も添加物として食品の中に含まれているようです。そこで、食品添加物を違う観点で分類してみると、次のようになります。

@自然界にはない物で、化学的に作り出したもの。

A自然界にある物で、化学的に作り出したもの。

B自然界にある物をそのまま使うか、そこから取り出したもの。

C本来食品である物が添加物として使われているもの。

このように、食品添加物のすべてが、化学的に作られているものではなく、自然界にあるものをそのまま使ったり、もともとは食品だったものを加えている場合もあるのです。

安全性は?

食品添加物として認められるには、安全性が確かめられなければいけません。食品添加物は一度に多量を摂るのではなく、少量を長年にわたって摂るので、摂っている現在はもちろん、将来や、自分の子供にも影響がないことが証明されてから食品添加物として認められるのです。

右の図は、使用基準に定められる量と毒性試験で安全と認められた量の関係を表わしています。これを見ると、安全と認められた量の何十、何百分の一しか認められていないのです。これなら安全です。

亜硝酸ナトリウムは,ハムやソーセージの赤桃色を保つために用いられる添加物で,…中略…ちなみに中毒症状が起こる量を食品添加物として食べる場合には,ハムやソーセージを現在の1万倍食べなければなりません。ご苦労様!

http://www1.odn.ne.jp/~cak40870/additive.html

この文を読んですこしほっとした人は多いはずです。ずっと食品添加物はいけないものだと思っていましたが、調べていくうちに、きちんと試験もしてその結果から厚生省で認められているものなので、そんなに危険なものではないというのがよく分りました。かといってたくさん摂ってもいいというものではないので、それは自分でそれぞれ気を付けていくべきだと思います。