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工学部 応用化学学科

脳卒中ってどんな病気? 002511Z 伊藤理恵

脳卒中とは、出血性脳血管障害虚血性脳血管障害の総称です。 

出血や虚血などという原因がわからなかった昔から、急に半身麻痺や意識不明になった病態を「卒中」「中風」と呼んでいました。それらの原因が解る現代になって「脳卒中」としてまとめられました。

出血性脳血管障害とは? 脳出血 や くも膜下出血が含まれます。

脳の血管が、動脈硬化によって脆くなっているときに血圧が高くなると動脈が急に破れて脳の中で出血が起こります。脳出血は多くの場合、突然意識を失って倒れ、深い昏睡に陥り半身マヒを起こします。

脳は、脳軟膜、くも膜、脳硬膜という3層の膜に覆われていて、脳頭蓋骨によって守られています。くも膜と脳軟膜の間には細い血管が通っていますが、この血管に動脈瘤や動脈硬化があると、血圧が高くなったときに突然破れます。これをくも膜下出血と言います。何のまえぶれもなく突然激しい頭痛に襲われ、一時的に意識を失ったり、昏睡状態に陥ります。

虚血性脳血管障害とは? 一過性脳虚血発作脳梗塞(脳血栓、脳塞栓) 血管性痴呆、などが含まれます。

動脈硬化のために一時的に起こる脳の循環障害で、普通は数分間長くても1時間以内に消えてしまいます。一過性脳虚血は脳卒中の中でも脳血栓のまえぶれといわれ、油断は禁物です。次のような症状は、一過性脳虚血が起きたときによくみられます。

手足の障害: 片側の手足がしびれる、足に力が入らない、箸がうまく使えない、字が書けないなど。

言語障害 :口が利けなくなる、舌がもつれるなど。

これらの症状は、いずれも一時的に現れるものですが、治っても安心してはなりません。この他にもバランスがくずれてよろけやすい、忘れっぽいなどの症状が出たらすぐに医師の診察を受けましょう。

脳の血管が動脈硬化を起こして細くなり、血流が途絶える場合を脳血栓といい、心臓で出来た血液の塊が、脳の血管につまる場合を脳塞栓といいます。脳血栓は、主に高齢者に起こり、知覚障害、運動障害、意識障害などが徐々に進行します。脳塞栓は、突然に半身のマヒや痙攣によって始まることが多いものです。

ただ単に脳卒中といっても、その中にもいろいろな病名がある事がわかりました。今回脳卒中について調べるまで、脳卒中、脳梗塞、脳内出血、くも膜か出血が脳卒中でまとめられることを知りました。実際、私の中では、全て脳の病気というだけでどんな症状かも知りませんでした。上の文章を読んで、私みたいに始めて脳卒中について詳しく知る人も多いと思います。身近な病気だけに正しい知識を知るべきだと思いました。

http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/Sick/sick12.html

死亡数( 総死亡に占める割合)

第1位 悪性新生物(癌) 283,921 人(30.3%)

第2位 心疾患(高血圧を除く) 143,120 人(15.3%

第3位 脳血管疾患(脳卒中) 137,819 人(14.7%

脳梗塞 85,795 人(62.3%

脳内出血 31,953 人(23.2%)

くも膜下出血 14,815人(10.7%

その他の脳血管障害 5,256 人(3.8%

 

 

上の二つの表とグラフより、脳卒中が死亡原因の上位にあり、身近な病気であることがわかります。その中でも脳梗塞は、脳卒中死亡に占める割合が一番高いことがわかります。

http://patos.one.ne.jp/public/jsa/statistics.html

 

1)大きな動脈の動脈硬化によって血栓が出来て詰まるもの。

2)心臓に出来た血栓が流れて来て詰まるもの。

3)脳の細い動脈が高血圧のために細くなって詰まってしまうもの。

 

ひどい高血圧の状態が長く続きますと、血管が壊死(腐った状態)になり、破れてしまい、脳出血がおこります。破れるほどのひどい高血圧でなければ詰まってしまいます。このように細い動脈の病変による脳梗塞と脳出血は親戚の関係にあります 。くも膜下出血は、脳の大きな動脈に出来た瘤(動脈瘤)が破れて起こります。くも膜下出血は動脈の分かれ目の所にできた瘤が破れたものです(先天的なものだろうといわれています)。血圧が高いといつもここに圧がかかり、だんだん大きくなったり、天井の部分が薄くなってきて、ついに破れてしまいます。

脳卒中が起きた場合、その場でまずどうすればよいかをお話しします。

  1. まず、頭を高くしないで、適当な場所に静かに移します。なぜ頭を高くしてはいけないかについては、後で述べます。移動の際、頭ががくがく動かないように、首に手を当てながら移してください。昔は、「脳卒中が起きた場所にそのまま寝かせておきなさい」、「便所で倒れたらそのまま便所に寝かせておきなさい」、というように安静が重要視されていましたが、最近ではそれほどではありません。大切なのは、頭があまり動かないようにして、頭を水平にした状態で寝させてあげることです。ただし、その時の状態によって横向けにすることも必要です。例えば嘔吐が強い場合は横に向けないと危険ですし、麻痺がはっきりしていたら麻痺側を上にして横向けにしなければなりません。 2.次に、掛かりつけの先生に病状を正確に伝えることが大事です。掛かりつけの先生に電話をかけ、慌てないで必要なことを伝え、先生の指示に基づいて救急車で患者さんを運ぶことです。できるかぎり専門医のいる病院に運ぶのが良いでしょう。大事なのは、どんなに軽い脳卒中でも入院が原則ということです。脳卒中であるかどうかを見分けることが必要となりますが、症状を見て大まかに判断して下さい。特に、意識が無い、体の片側の麻痺がある、言葉が出にくい、呂律がまわらない等の症状があれば脳卒中の可能性は非常に高いと言えます。では、どのようなことを医師に伝えるべきかについて述べます。いつ、どこで、何をしている時に起こったか、これである程度の病型の判断ができる場合もあります。それから、頭痛があるかどうか、めまいがあるか、しびれがあるかなどを、言葉が出る場合はご本人に聞いてください。さらに、けいれんが起こっていないか、今までどんな病気があって、どんなお薬を飲んでいたか。このくらいの内容を電話で伝えたいものです。これらの情報から医師が判断して、「すぐ来て下さい」、とか、「今から行くから待っていて下さい」などの指示が出ることになります。

いきなり目の前で脳卒中の人が倒れたら多くの人はきっと何もできないでしょう。上の文からいろいろと知ることができます。またしたのあどれすからは、脳卒中について詳しく書かれています。

http://patos.one.ne.jp/public/jsa/yamaguchi.html

 

まとめ

今回、脳卒中について調べようと思ったのは、小渕前首相が脳梗塞でなくなったからです。だからはじめは脳梗塞について調べようと思いました。しかし、調べ始めてすぐ、脳梗塞が脳卒中の一種であることが分かりました。自分の知識の無さに驚きました。今まで知っていたのは病気の名前だけで病状についてまで知らなかったのです。私以外にも知らなかった人はいると思います。わたしがしらべたけっかがなにかにやくだてばいいとおもいます。