防衛庁を知るぞ!!!
1.What is Boei−Cho?
003185 深澤 可愛
左の図は、防衛庁における自衛隊の組織図です。防衛庁のホームページより参照させていただきました。防衛庁は総理府の外局に位置し、防衛庁長官を長とした政府の行政機関の1つです。そして、誰もが知る様に我が国の防衛に関する最大の機関でもあります。また、その歴史をたどると第2次大戦終結から、前身である警察予備隊、保安庁・保安隊を経て、今日の防衛庁・自衛隊に至ったそうです。このことは、私も小学校・中学校時代に社会科の授業で習いました。さらに、「自衛隊」という名称は特に「軍隊」と区別して扱われ、日本国憲法にのっている「戦争は永遠に放棄する。」という条文にのっとっているとも聞いたことがあります。
図の上下関係について説明すると、まず内閣総理大臣は自衛隊の最高の指揮監督権を持ちます。そして、防衛庁長官は内閣総理大臣の指揮監督を受け、自衛隊の隊務を総括します。ここで、防衛庁長官には内
閣総理大臣の指名する国務大臣があてられるそうです。
安全保障会議は、7国務大臣である内閣総理大臣、外務大臣、大蔵大臣、内閣官房長官、国家公安委員長、防衛庁長官、経済企画庁長官で組織されます。大蔵大臣も関与しているということで、意外だなと感じました。やはり経済面の問題も大きく関わるからだと思います。
次に、政務次官(2人)、事務次官、参事官(10人)は、防衛庁長官の執務を補佐します。補佐役が計13人もいるのだと初めて知り、それだけ国家の任務ということになると大変なのだなと感じました。
さらに、防衛庁は長官隷下に10の機関と、1つの外局及び、2つの 審査会を置いています。(下に示す。)このうち、私達の年代に最も身近な機関は、防衛大学校と防衛医科大学校だと思います。私も、受験期に防衛大学校を受験したことがきっかけで、日本の防衛について興味をもつことになりました。
・10の機関
内部部局 総合幕僚会議 陸上自衛隊 海上自衛隊 航空自衛隊 防衛大学校 防衛医科大学校
防衛研究所 技術研究本部 調達実施本部
·
1つの外局
防衛施設庁
·
2つの審査会
公正審査会 自衛隊離職者就職審査会
共同機関は陸海空自衛隊がそれぞれ管理し、共同で利用します。
そして、私も初めて知ったことなのですが、防衛庁と自衛隊は基本的には同じ組織を示し、国の行政機関という面から見た場合は「防衛庁」と呼び、防衛任務の業務運用面から見た場合は「自衛隊」と呼ぶそうです。こうして組織化して見てみると非常に様々な役職から構成されていることがわかり驚きました。私は今まで、自衛隊といえば、「陸海空自衛隊」としか頭に浮かばなかったので、このことを知って大変よかったと思います。
2.我が国周辺における兵力状況
次に私が興味を抱いたのは、我が日本国の周辺の兵力の様子についてです。(右図参照。)この図によると、なんと驚いたことに、隣りの国の中国が、圧倒的兵力数を控えていることがわかります。その中でも中国の陸上兵力の数は、220万人にも及びこれは日本陸上兵力の14倍以上になります。さらに中国は、航空兵力である作戦機では日本のおよそ12倍の6010機を、海上兵力の艦艇においては6倍近くの940隻を維持しているのです。正に人口12億人の国家だけあるなと思い、そしてまざまざと日本国の兵力の小ささを見た気がしました。次に、在日米軍が陸上兵力で2万2千人、航空兵力で150機もいることに意外といるのだと思い驚きました。また、ロシアでは海上兵力に力を注いでおり、韓国や北朝鮮では陸上兵力に重点を置いていることもわかりました。
ポツダム宣言を受け入れてから現在、約半世紀が過ぎました。そして今日では、日米安全保障条約がよく問題にのぼります。しかし、この図を見ると日本はもっと自国の防衛について真剣に考える必要があるのではないかと考えさせられました。
http://www.jda.go.jp/JMSDF/basic/POSTURE.HTM
3.国内災害派遣状況
左図は、日本国内における災害派遣状況の様子を
示しています。この中で最も大きな被害におよんだの
は阪神淡路大震災であり、このとき派遣された人員は
なんと延べ1,669,148名にもなるそうです。その数を見
ても、この震災がどれだけ大きな大災害であったかが
わかります。
http://www.jda.go.jp/jgsdf/info/saigai.html
4.国際貢献活動
最後に自衛隊による様々な国際貢献活動について紹介します。左図に見られるように、日本は国連などが行う国際社会の平和と安定のための努力に対し、より積極的に協力することを期待されています。そして、「国際平和協力事業」(PKO、人道的な国際救援活動)や「国際緊急援助活動」をはじめ、さまざまな活動を通じて国際協力の推進や信頼醸成に寄与しているそうです。左図の各地域の派遣人員については、ゴラン高原PKOで延べ約350名(平成12年1月現在)、カンボジアPKOで延べ約1220名、ザイールPKO(ゴマ地区)で延べ約280名、モザンビークPKOで延べ約150名、ホンデュラスで80名だそうです。特に、カンボジアPKOでは1220名も派遣されたということで大変驚きました。
http://www.jda.go.jp/jgsdf/info/kokusai.html
私は、左の図の中でカンボジアPKOのことについてしか知りませんでした。しかし、このページを読んでみて、自衛隊の皆さんは私達の知らないところで世界各地のさまざまなところで貢献活動を行っていることをはじめて知ることができました。このような国際貢献活動を日本の自衛隊の方々が行っていることを私は誇りに思うと同時に、これからは自分にもできることを探していこうと思いました。
まとめ
私がこの防衛庁のホームページを見て感じたのは、自衛隊の方々は普段私達の知らないところで大変重要な任務をこなしているということです。私達は、めったに自衛隊の方々の日々の訓練を目にすることはありませんが、過酷な訓練を受け、そしてその技術を世界各地のさまざまな場所で貢献してくれているのです。そして、あまり知る機会のない自衛隊の階級別の肩章なども知ることができて、大変おもしろかったです。(http://www.jda.go.jp/日本の防衛〜自衛官の階級より)そして、日本の防衛について考える機会を得ることもできました。これを機に、もっと世界の各地に目を向けグローバルな考えを持てる人になりたいと思いました。
おわり