/2 行政学演習A                   010133Y 瀧 純代

公共事業とPFI 〜島根県八雲村学校給食センターを例に〜

島根県八雲村の学校給食センターは,村営としては全国初のPFI方式で建設したものである。そのため,39都道府県・80もの自治体が視察で八雲村を訪れている。

建設にかかるコスト(30年間の管理費を含めた総事業費)

・単独で建設した場合・・・10億3千万円        差額の6千万円を新たな公共

PFIを導入した場合・・・9億7千万円(6%減)    事業に回すことができる。

事業方式

 BTOBuild Transfer Operate)方式→民間が資金調達,施設を建設後,所有権は公共に移転し,その引き換えに民間は一定期間の施設運営費を得て設備費用を回収する。

PFI事業の内容

 村が行う業務 ア)旧給食センターから新給食センターへの引越し

イ)学校給食の提供に係る業務

ウ)学校給食の提供に付随した業務

エ)見学者等の対応

 民間事業者が行う業務 @ 旧給食センターの解体・整地等

            A この事業における施設等の設計・建設及び関連業務

            B 必要設備等の調達に係る業務

            C 車両及び備品のリース

            D この事業における施設等の維持管理に係る業務

            E この事業における施設等の修繕更新に係る業務

PFI事業者の収入

 支払いは初期投資に相当する部分車両及び備品のリースに相当する部分この事業における施設等の維持管理に相当する部分修繕更新に相当する部分から構成され,村は,民間事業者が行う業務に係る費用を事業期間(30年間)にわたり支払う。

村と事業者のリスク分担

この事業における施設等の設計,建設,維持管理ならびに修繕更新において発生するリスクは原則として民間事業者が負う。ただし,学校給食センターの所有及び運営に係るリスクならびに村が負担することが合理的と判断されるリスクについては,村が相応のリスク負担を行う。

参考資料:

山陰中央新報:2002年12月5日掲載記事

http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/koukyoujigyou/08.html

八雲村学校給食センター施設整備事業募集要項

http://www.pfinet.jp/koubo/pdf/S130521.pdf