《行政が行った都市開発》 010121k 齋藤 慎一
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六本木ヒルズと行政のかかわり
昭和61年 六本木6丁目地区を「再開発誘導地区」に指定
平成 7年 都市計画決定を告示(再開発地区計画、第一種市街地再開発事業、他)
平成10年 六本木6丁目地区市街地再開発組合設立を認可
平成11年 権利変換計画を認可 〔東京都〕
六本木の再開発にあたって、最も注意を払ったのは渋滞の問題。地権者の反対で環状3号が地下を走っていて六本木通りと不完全交差だったのを30年かけて完全立体交差化した。しかし環状3号が地表に出ると、六本木ヒルズは分断されて景観と機能を損なうことになる。そこで道路の上を緑地でふさごうとすると、公道の上に民間の構造物は作れないという道路法の問題が出てきた。結局は道路上の緑地を港区のものにすることで乗り切ったが、これで渋滞が緩和されるかは分からない。
また長時間の違法駐車の問題もあり、抜け道を今とは逆の方向の一方通行にしようという考えや歩行者天国でよいという考えもあるようだが、周辺交通体系との兼ね合いなどから簡単ではなく、警察や行政と民間が協力し合いながら解決しなければならない。
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行政の行った都市開発の例
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北海道苫小牧市の都市計画
道路、公園、緑地、墓苑、下水道に関する都市計画。
その他の都市計画施設としてごみ処理場、地域冷暖房施設、河川、病院、市場、火葬場がある。
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千葉県庁
都市づくりの計画−都市政策課 都市環境・都市景観−公園緑地課
都市と住まい−住宅課・建築指導課 都市と建築物−建築指導課
都市交通−街路モノレール課・都市政策課
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国土交通省の都心居住推進政策
「大都市地域における住宅及び住宅地の供給に関する基本方針」に基づき、首都圏・近畿圏・中部圏それぞれの都心で1996年から2005年までの10年間で50,37,13万戸の供給をおこなうこと。
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環状2号線(マッカーサー道路)の整備
汐留再開発事業(汐留シオサイト)の一環。東京都が「環状二号線新橋・虎ノ門地区市街地再開発事業」計画を決定し、告示。