行政学演習A 2003/06/02
010149k 松本千穂
NPMにおける、政策評価
従来の政策評価として注目されてきた方法
⇒プログラム評価(program evaluation)
合衆国連邦政府で初めて導入され、職業的評価担当者が主として担ってきた政策評価
⇒NPM型政策評価(NPM-affected
policy evaluation)
80年代後半以降,特に90年代に入ってからNPM(New Public Management)理論の影響を受けて合衆国や英国の地方政府から導入が進められたタイプの政策評価システムをモデルとしている評価
評価(一般的定義) @
品物の価格の評定 A
善悪・美醜・優劣などの価値判断 |
政策評価
評価は政策(またはその下位概念である施策や事業)そのものではなく、政策に基づく行政活動によって社会に生じる変化を対象に行われる
・(直接インパクト)政策目的として政策形成者が当初から発生を意図した変化
・(間接インパクト)政策目的や政策形成者の意図に関わりなく発生する派生的・副次的な変化
NPM評価の特徴
@ 画一的な評価手法
A 政策実施担当者による自己評価
B 評価手法の簡易化
C 評価プロセスと評価結果の積極的な情報公開
メリット
行政の全部門で定型化された書式を用いて画一的な評価を行うことにより、政策間―ひいては自治体間― の継続的な比較が可能となる。また,政策実施担当者自身が自己評価を行うことで、すべての政策を評価できる。
自己評価についても、評価する政策の数を増やすだけではなく、全職員を評価プロセスに巻き込むことによって行政職員の意識改革を図る。
デメリット
評価方法の簡略化が必要
評価者の独立性・中立性や専門性が犠牲
評価プロセス評価結果の信頼性は低下。
<解決策>
情報公開によって評価プロセスと評価結果を外部の監視の下に置き、その信頼性を確保する。
⇒プログラム評価よりは、信頼性は低い
日本における政策評価システム
第一類型 「時のアセスメント」
→北海道が導入
第二類型 「情報公開を伴わないNPM型政策評価」
→現在導入されつつある製作評価のほとんど
第三類型 「情報公開を伴うNPM型政策評価」
→三重県
参考ページ
http://www.jbaudit.go.jp/kanren/gar/japanese/article11to20/j18d04.pdf