行政学演習レジュメ                            03/6/9

高橋健太

自動車の排気ガスによる大気汚染

自動車の排気ガスにはおもに二酸化炭素と炭化水素がふくまれていて、これらは石油燃料を燃焼したときの副産物として生成される。二酸化炭素と炭化水素の増加は、太陽からの熱を大気中にとじこめ、大気の温度を上昇させる原因となっている。

     排気ガスに含まれる汚染物質には、他にも浮遊粒子物質、二酸化窒素などがある

・わが国が排出する温室効果ガスの地球温暖化への直接的寄与度(1999年単年度)

 二酸化炭素93.7%、メタン2.1%、一酸化二窒素1.3%などである

・わが国の二酸化炭素の排出量のうち、自家用実用車が占める割合は21%(1999年度)

    

大気汚染のうち、自動車の排ガスはどのくらいの割合を占めるのか?

 大気汚染物質の多くは、石炭、石油、ガソリンの燃焼によって発生する。大気中に放出される二酸化硫黄や窒素酸化物、粒子状物質の多くは火力発電所や工場ボイラー、家庭の暖房設備から放出されている。一酸化炭素の80%と窒素酸化物および炭化水素の40%は、乗用車やトラックのガソリンや軽油の燃焼によって発生する。そのほかのおもな発生源には、製鉄工場や製鋼工場、亜鉛や鉛や銅の製錬所、公共の焼却炉、石油精製所、セメント工場、硫酸や硝酸の生産工場がある。

 

栃木県における大気汚染の状況はどうか?

 環境基準の達成状況から見ると、二酸化硫黄、二酸化窒素、一酸化窒素、一酸化炭素については、すべての測定局で環境基準を達成しているが、浮遊粒子状物質は、一部の測定局で達成しておらず、光化学オキシダントについては、依然として環境基準を達成していない。

  環境基準−環境基本法(平成5年、法律第91)16条第1項の規定に基づき、二酸化硫黄等9項目について、環境基準が全国一律に設定されている。

大気汚染物質       主な発生源      環境基準など

 

一酸化炭素(CO)

自動車排気ガス、特殊工程による工場のばい煙

環境基準:1時間値の1日平均値が10ppm以下であり、かつ、1時間値の8時間平均値が20ppm以下であること

 

                                 

参考資料   

Webページ環境に関する情報集 http://www.keea.or.jp/qkan/index.htm

平成14年版 環境白書 環境省

平成13年度 栃木県大気汚染常時監視測定結果報告書 栃木県生活環境部環境管理課

平成14年版 全国環境事情  環境省大臣官房政策評価広報課環境対策調査室