202512月 中村祐司の教育日誌

 

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25/12/01. Tues.

 

外国語文献講読

“Japan must be ready for an increasingly dangerous world”を読む。後半授業からは精読後に段落ごとの把握も入れていきたい。丁寧に読み返すたびに、文章と文章、段落と段落のつながりがわかってくる。木曜日だが月曜授業。7月下旬の社説なのにその後の東アジア情勢を予測するかのような内容であった。

 

スポーツ・余暇政策

授業課題、教科書課題、原稿ファイル課題と淡々と進む。受講生の理解・吸収力と文章作成はいい線をいっているので、今後はそれ以外の発言・発信力を伸ばす授業環境も作っていきたい。当日資料(ドッグランにおける飼い責任)には内容を説明しながら、制約なしで心から楽しめる余暇活動とは何なのか(自由と規律のバランス?)について考えさせられた。

 

ゼミ・博論指

研究室活動は早くも大詰めの時期だ(投稿論文、まちづくり提案、卒業研究など)。月曜授業が不規則だからこそ、別曜日に向き合う集中力を強め、間隔の長さや短さを逆利用するつもりで臨んでいきたい。また、ゼミ論、提言論文、卒論、投稿論文の重層性を「書く」という行為で貫いていこう。

 

政策形成と協働(大学院修士授業)

政策、制度、管理に絡めた2件の報告。確かに報告者に対して質問は出しにくいとは思う。しかし、文理融合がこの大学院の売りだ。何とか言葉を捻り出してほしいという思いで向き合った。それは一定程度達成できた思う。

 

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25/12/08. Mon.

 

外国語文献講読

最初のネットアクセスがどうも不調だ。加えてプロジェクター映写もおかしくなってきた。原因はノートパソコン本体にあるとしたらまずい。。“Voter revolt shatters the LDP-Komeito ruling coalition”を読む。”policy center”という表記が、政策がぶれる与党を象徴しているようで興味深かった。

 

スポーツ・余暇政策

三つの課題についての一気に受講生から報告をしてもらう。対話を経て当日資料に進む。10本目のコラムを紹介しておらず、出戻り的に朗読する。コンサル人気の影とAI出現による書く力の衰退を取り扱った記事を、受講生はどう受け止めたであろうか。

 

社会と人間への扉(人と社会をつなぐ地域デザイン学)

オムニバス授業で9回目を担当9月のコラボレーションフェア(地域密着型プロスポーツによる地域貢献)と11月の青森講演(国スポ)の資料を使う。席配置が任意なのが意外だったが、グループでの話し合いも実施。レポート課題に取り組む時間を授業内で10数分確保した方がいいと判断し実施。授業前はやや構えてしまったが、やってみれば案ずることはなかった。明日は高度教養セミナーがある。オムニバス担当も最後まで油断せずに務めたい。

 

ゼミ・修論・博論指導

体調の面でなかなか全員揃わない。それでもまちづくり提案の模擬発表、ポスター作成の段取り、卒論作成状況、院生の研究進捗状況といった具合に淡々と進む。4コマ続きで疲れは隠せなかったが、次のコマがないことと、やはりゼミの時間が一番ほっとするので、そうしたことが後押しとなった。

 

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25/12/09.Tue

 

高度教養セミナー

2回(レポート提出と対面)担当の2回目。哲学対話を実施。自分の問いは、「若者(世代)が今、最も求めているものは何だろうか」。受講生数名からの問いも含めて、デジタルを一切使わない対話が展開された。こういうスタイルは初めだったが、意外にも互いのやり取りが濃密に増幅・深化していき、豊穣といっていい時間を共有することができた。

 

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25/12/15. Mon.

 

外国語文献講読

気づけば師走も半ば。あと2週間で今年も終わりとは信じられない。授業は10回目に入る。“A reminder of Japan’s natural disaster vulnerabilities”を読む。受講生は確実に力を付けている。 “カバガバ”把握にもじっくりと取り組むことができた。核関連施設(とくに軍事施設)が被災することの恐さが迫ってきた。

 

スポーツ・余暇政策

授業回数が二桁に入ると、終盤が見えてきたようで不思議と元気が出てくる。三つの課題をめぐる受講生とのやり取りがパターン化しているが、だからこそ、このやり方を地道に積み重ねていくことが大切だ。授業課題(報告者の対象はすべて当日資料だった)、教科書課題、原稿ファイル課題と淡々と進む。当日資料は飲料瓶集めなどがテーマ。

 

ゼミ論・卒論・博論指導

まちづくり提案が先週金曜に何とか無事終わりひと息付きたいところだが、卒論が待ったなしの段階を迎えた。分散型となったが、感想を除くまちづくり提案のHP掲載作業と、1名の卒論に対して教員による内容読み込みとを同時並行で進めた。今年は残すところあと1回となった。

 

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25/12/22. Mon.

 

外国語文献講読

今年最後の授業。“Japan-Australia frigate deal is more than a weapons pact”を読む。技術面などかなり具体的に深掘りしていると同時に、アジア・太平洋の安全保障を俯瞰した内容で興味深かった。積極的な踏込みと広がりにつながる“〇〇ing”の頻繁な記載の理由も分かり、非常に勉強になった

 

スポーツ・余暇政策

三つの課題について、途中区切らずに受講生から報告を受ける。とくにコラムに関しては、東京五輪研究の単著4冊目に盛り込めなかっただけに、受講生の的確な把握に元気をもらえた。当日資料について、当初は災害と図書館に関わる内容(コーディネーター人材)であったが、急遽先週木曜に観てきたライシテ展(宇都宮美術館)を盛り込んだ。この用語の価値を受講生と共有できれば嬉しい。

 

ゼミ論・卒論・博論指導

まちづくり提案のHP掲載が完了した。これでもって研究室メンバーによるコンテンツの掲載が最後を迎え、大きな区切りとなった。その他にもゼミ論、卒論、学会投稿論文など、来年初頭から最終コーナーに入る。何はともあれ今年最後のゼミまで何とかたどりつくことができた。

 

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