2025年6月 中村祐司の教育日誌
25/06/02.Mon.
行政学
途中教室でのネットへのアクセスができなくなってしまい、出席を取るのに慌てて研究室に戻り、ここから出席を取る。中間試験の実施で一区切り。その後中間アンケートを行い、後半の授業に向けてスタートした。レジメは法令の実質的意思決定過程。教科書は平成の大合併、原稿ファイルは地方議会事務局改革と盛りだくさんだったが、時間が足りなくなってしまった。
地方自治論
この授業でも中間試験。しかし内容に暗記の要素はなく、地方自治をめぐる感性というかアンテナを問う内容。教科書課題(震災避難所運営)と原稿ファイル課題(若者世代の地方議員)。受講生に向けて必至にボールを投げたつもりだったが、反応は予想外にソフトだった(真摯な受け止めがあればそれでいい)。
卒論生の進路をめぐる嬉しい知らせ。先日の社会人後期院生の予備審査通過と合わせて、教員も大いに力付けられた。博士後期院生からの報告。後半は二手に分かれて、公務員試験に向けたゼミ生同士の情報共有と院生の先行研究をめぐる助言。次回は教員側で準備か。
25/06/03.Tues.
新入生セミナー
テーマは心と体の健康。全学的な参考ファイル(動画)に助けられた。ロールプレイングでは対話型を重視した。新聞情報も紹介。研究室訪問やレポート作成(その先は地域デザイン訪問)などいろいろあるが、慌てずに着実に一つ一つクリアしていきたい。
25/06/05.Thurs.
スポーツ社会学(白鴎大学)
ここにきて前回授業の振り返りの内容(受講生の発言)が充実してきた。教科書課題(震災時の地域スポーツ貢献)についても教員側の説明の意図が浸透するようになった気がする。毎回のスポ社ノートの積み上げも受講生は実感するようになったのでは。
スポーツ行政論(白鴎大学)
前回授業課題を全員から聞く。資料課題の対象は前回と同じ(スポーツ・コラボ関係)なため、尺が足りなくなり別資料(東京五輪無観客や施設の後利用など)を用意し臨んだ。授業終了後、コロナ禍で中学部活動の大幅制限に悔しい思いをしたとの声掛けがあり、各々の世代に各々の苦しい痕跡が残ったのだと改めて実感した。
25/06/09.Mon
行政学
最初に前回行った授業中間アンケートへの対応に10数分時間を割いた。気持ちを新たにレジメから入る(予算ミクロ編成)。教科書課題(基礎自治体の変革)とファイル課題(地方議会関係の書評)ではグループ内対話が以前よりも継続した感じも。時間が押したところでコラム(竹工芸)を朗読。非営利ネット報道については提示だけで終わった。
地方自治論
教科書課題(避難所運営)については受講生による自主的な報告となり嬉しかった。その勢いで行間について熱く語った後でグループ内対話。これも以前よりも活発で継続性もあった。そのままファイル課題(地方議員の鳥の目と虫の目)をめぐる対話へ。コラム朗読には反応があり救われた。当日資料ファイルの中身に言及して終了。
コミュニティデザイン演習・博士後期課程指導
予備日に設定していたのが幸いした。大学提供のルーブリックにゼミ生が記載。その後、前回欠席の院生の記載文をみんなでじっくり読み、質疑応答。1対1だと発想が行き詰ることもあり、こういうやり方をたまには取り入れていこう。終了後、院生と一緒に論文支援について問い合わせ、その予定があることを確認。まずは動いてみることの大切さを再確認できた。
25/06/10.Tues.
新入生セミナー
換気扇・照明・空調の取扱いを説明してから授業をスタート。2週間後のレポート提出を確認し、教員が以前作成した短めの論述(デジタル田園都市構想)を紹介。その後少し時間を多めにとって、レポート作成の進捗をめぐる対話型報告会をグループ単位で行う。昨日の授業で提示した非営利ネット記事を解説した後、コラム(竹工芸)を朗読。最も反応が良くて励まされた。
25/06/11.Wed.
地域デザイン実務U
前期前半の地実Tが終わったと思ったら、次に前期後半の地実Uが今日から開始。選択科目であり、また、強雨の影響があったとはいえ、授業登録者数の半数しか出席がなく、不意を突かれた。それでも初回ガイダンスの重要性は変わらない。全体の流れと課題について受講生との共有を図った。
スポーツ社会学(白鴎大学)
受講生と教員とのやり取りが軌道に乗ってきた。講義一辺倒が悪いというつもりはないが、受講生の視点から教員も含め気づきが与えられるのが大きい。復興スポーツ活動の事例一つ一つが深みを増すような感覚を持つことができた。
スポーツ行政論(白鴎大学)
この授業では教科書を用いないこともあり、ここに来て当日用の追加資料の掲載が続いている。しかしそのことが奏功した。苦し紛れに提示した東京五輪研究書籍の教員作成の書評が、受講生に視野の広がりを与えたからだ。同時に教員作成オンリーの資料ではどうしても相対的に視点の幅が狭まることも認識できた(だからといってこのやり方が間違っているとは思わないが)。とにかく一回一回誠意を持って向き合っていくしかない。
25/06/16.Mon
行政学
レジメは会計検査院と官房3課による行政資源調達の2ポイントが対象。ファイル課題は地方議会再生論。受講生とのやり取りに時間を掛けたつもりだったが、予想外に時間が余る。教科書コラムは一気に三つが対象。新聞の山折り・谷折りを実践。その後対話型の意見交換。今後は冷房設定に注意が必要。ネット接続はノートパソコンの位置をずらすことで問題は解消したようだ。
地方自治論
教科書課題(指定廃棄物問題前半)に時間を掛ける。出席する受講生の問題関心の高さに力をもらう。執筆時から11年を経て課題を受講生と共有できたことが嬉しかった。やはり品切れとはなってしまったものの、書籍という形にしたのが大きい。時間が迫り、ファイル課題(市長選出馬の新人候補の戦略)についてグループ討議のみとなった。
コミュニティデザイン演習・博士後期課程指導
卒論生からの報告。前期ゼミ終了までの「1/3卒論」を目指す。関連資料の地道な読み込みと同時に政策をめぐる構想力を大いに発揮してほしい。まちづくり提案のスケジュールについて3年生に確認。博士後期院生についても研究の進捗状況を把握しておきたい。
25/06/17.Tues.
新入生セミナー
いきなりの猛暑。ノートパソコン設定後に冷房を強めに効かす。この教室は換気扇も強力だ。実質戦争状態に入ったイスラエル・イラン関係について自分なりの視点を説明した後、本題に入る。対話型でのオフィスアワー訪問のグループ内での報告会。受講生にとって新鮮な経験だったようだ。宇大スタンダードの再確認、最後に来週締切のレポート進捗状況についての話し合い。2コマでもこの教室を有効に使ってほしい。
25/06/18.Wed.
地域デザイン実務U
今回から6回にわたってゲストスピーカーを招く(自分の担当は前半の3回)。エネルギー溢れるまちづくり活動家の話に改めて魅了される。20代、60代、80代の世代間交流の濃密な時間でもあった。担当教員にとっても感謝感謝の機会となった。次回と次々回に向けて座席表を再度修正した。
25/06/19.Thurs.
スポーツ社会学(白鴎大学)
10回目の授業。前回授業課題、教科書課題と進む。後者では読み返した教員自身に新たな気づきがあった。スポーツ震災復興は挫折のプロセスでもあるのだ。美談で終わらせてはいけないと改めて思い直した。
スポーツ行政論(白鴎大学)
受講生の名前を確実に把握したい思いもあって、出席カードの裏に前回授業の五輪汚職・談合問題をめぐるキーワードを記載してもらった。ファイルはとちぎ国体。各々に関連での経験について問い掛けたところ、他県からの代表選手としての出場や審判・ボランティア経験の話も聞けた。こうしたつながり感のある思わぬ話の展開が収穫だった。
25/06/23.Wed.
行政学
機材も空調関係も問題なし。1コマとはいっても猛暑の時期の授業には気を遣わなければ。レジメポイント(非制度的外在的統制)の説明には具体例を盛り込み、教科書課題(パフォーマンス地方選挙)では受講生報告の質が高く、教員による行間説明は極力抑えた。ファイル課題(コロナ禍問題書評)はその後のグループ内振り返り対話に任せるような形を取った。コラム朗読の反応はいまひとつだが、めげないで続けていきたい。
地方自治論
冒頭に卒業研究の数分間アンケートと最後に知と文化の拠点に関する学生サポーター募集の情報提供が入ったため、出席管理を焦ってしまい、あまりにも短く受付停止してしまった。終了後に紙を見ながらの修正に追われた。ただ、授業の中身ははずさす、教科書課題(指定廃棄物問題後半)、ファイル課題(宇都宮公共交通史)、コラム提示と続けた。
コミュニティデザイン演習・博士後期課程指導
ゼミ3年生からの報告。いずれも問題意識が鋭く執筆意欲が反映され、4年生、院生、そして教員も元気をもらえた。論文作成に向き合う勇気が大切で、そこへの踏み込む姿勢が大きい。まちづくり提案について候補テーマがたくさん挙げられ、この点でも前に進む力をもらえた。
25/06/24.Tues.
新入生セミナー
出掛けに雨が結構降っていて、上下合羽で自転車を漕ぎ早くも雨の合羽内浸潤と汗でびっしょり。研究室で脱ぎ捨て、慌て気味に教室に入り急いで機材設定。10回目のメインはキャリアデザインの2回目。グループ内の対話が活発なのが嬉しい。レポートはほぼ全員が提出。次回次々回とグループ内報告会。
25/06/25.Wed.
地域デザイン実務U
ゲストスピーカーお二人目。やわらかく静かな語り口の中に情報取得、事実、解釈を伝えるとはどういうことなのか、本質的な問い掛けがなされ、質疑応答でも新聞メディアをめぐる深掘りのやり取りが展開されたと思う。
25/06/26.Thurs.
スポーツ社会学(白鴎大学)
教科書課題は現場から考えた震災復興。当たり前のようにスポーツから話を進められるこの授業のありがたさを感じた。資料ファイルは前回と同じ東京五輪と地方自治。受講生には多感な時期のコロナ禍の経験は大きく、自分事として捉えたようであった。
スポーツ行政論(白鴎大学)
教科書使用がない分、原稿ファイルに集中できる面もある。ただ、尺が足りなくなる場合は補充資料の用意が必要となる。今回のテーマはLRT沿線のスポーツ環境整備。小山市のそれにも焦点を当てた。お互いに顔を見合わせての授業進行は、意思疎通が図りやすいし、親近感も増す良さがある。
25/06/30.Wed.
行政学
今年も早折り返し。レジメポイント(戻って融合型政府間関係など)、教科書(マイナンバー制度)、原稿ファイル(小規模政党のありかた)について、各々で振り返りの時間を設けた。来月は1回分少なくなるので、もう終盤に近付いている。課題提出や試験など受験生に伝えるべきことを確認する時期になった。
地方自治論
それにしても一応まだ6月なのにこの猛暑はどうしたことか。慎重に冷房設定した後、教科書課題(震災復興ガバナンス類型)と原稿ファイル(足元地方創生)について受講生に問い掛けながら授業を進める。コラムは今回から連続4回で提示。
コミュニティデザイン演習・博士後期課程指導
現役博士後期院生2名から報告。問題意識や視点のヒントを得ようとやり取りする。急遽取材(来月20日の参院選関係)にもみんな堂々と応答していて感心。短時間ではあたったが貴重な経験にもなったはずだ。