202412月 中村祐司の教育日誌

 

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24/12/02. Mon.

 

外国語文献講読

“Never take Japan-South Korea relations for granted”を読む。多少、韓国内の政治調整など読みにくい点はあったものの、少人数で読み切る。こうした積み重ねがこの授業の柱だ。指導者と制度の問題について考えさせられた。

 

スポーツ・余暇政策

ネット接続ができなくなり再び焦りの状況が生まれた。授業資料をダウンロードしていたのでそれを使い窮地を脱する。後半、回復し出席を取った。スポーツイベント貢献を関連事業と結びつけて考える受講生が多かった。授業資料はLRT停留場と余暇空間について原稿を使う。当日資料では読書と動画が結びつくことを知った。

 

ゼミ・修論・博論指

とくにまちづくり提案と修士論文、投稿論文の進捗状況の確認。前者について、手続き(参加人数などの提出)を確認できてよかった。後者について、実質来週の研究室内締切は間に合わないことが判明した。残念だが次回までにたとえ途中でも、その時点での文章や図表など全部を提出してほしい。

 

政策形成と協働(大学院修士授業)・政策ガバナンス特論(大学院博士授業)

最終回は合同で実施。現段階(構想レベル)での修士論文と博士論文の目次の提示。受講生はいずれも精緻にきっちりやってきて、教員側が力付けられた。強いエールを送るつもりで、校正中の目次を提示(スポーツ-地域-政治の連鎖)。前へ前へという気持ちは伝わったはずだ。考えれみれば研究に年齢差など関係ないのだ。

 

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24/12/09. Fri.

 

外国語文献講読

粛々はさすがに大袈裟か。淡々としかし熱い気持ちで授業を進める。”The genie is out of the bottle and headed for your phone“を読む。画像や動画をめぐるフェイク情報がテーマだ。とくに歴史的経緯にまで遡る記述(偽肖像画など)が興味深かった。

 

スポーツ・余暇政策

教科書課題ではスポーツ資金貢献のあり方について。資料課題は共創のまちづくり、当日提示資料ではとくに実際に経験した空き家問題を強調した。こればかりは直面する世代が限定されるかもしれない。受講生には内容はともかく、教員が必死にしゃべっていたことを記載してもらえれば御の字だ。

 

社会と人間への扉(オムニバス授業)

地域密着型プロスポーツと社会をテーマに考えてもらう。教科書の該当箇所を確認した上で、LRT停留場一体型の都市型スポーツ空間について、その可能性と課題について教員作成原稿にもとづいて進める。9月のコラボレーションフェアで用いた資料も役立った。

 

ゼミ・修論・博論指導

論文では、紙か電子かに関係なく、資料・文献のまとめの記載と自らが作成する考察などの記載との峻別が大前提となる。あきらめたくはないが、その基本枠組み崩れてしまうと教員としてはお手上げ状態になってしまう。何とか前向き思考だけは保っていかなければ。5コマ、6コマの大学院授業が先週終了しほっとしたのも束の間、別の所要が入ってしまっており、そそくさと退出。

 

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24/12/23. Mon.

 

外国語文献講読

風邪からは回復。“The never-ending tragedy in the Middle East grinds on”を読む。読みながら、イスラエル-イランの間での紛争拡大の懸念社説の洞察力に驚く。さすがにシリア政権崩壊の予測はなかったものの、社説中での言及はあった。「三人寄れば文殊の知恵」の雰囲気が出てきた。

 

スポーツ・余暇政策

教科書課題は地域イベントなどにおけるスポーツとそれ以外のセクターとのコラボ事業を提案させる。エッセイはしっかり書いてきた受講生に力を得て、授業途中に、匿名で全員が共有できるようにした。当日資料(活字による没入感の醍醐味など)を扱う時間はなくなってしまったが、受講生には後でぜひじっくり読んでほしい。

 

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