20247月 中村祐司の教育日誌

 

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24/07/01.Mon.

 

行政学

HDMIUSB-Cをつなげる変換器は問題なし。教科書課題はコラムの北関東観光事業の提案。いきなりグループ討議から始める。行政学レジメは全体構成(制度学、管理学、政策学)。当日新聞資料は若者(Z世代)の副業などについて。再来週が休日なので次回事業の際に課題提出などについて説明する必要がある。

 

現代政治の理論と実際

サイバーテロ問題を取り扱う。AI進化の脅威なども含む。受講生の反応には不安や慎重論が目立った。当日新聞資料の説明に思いのほか力が入ってしまった。東京都知事選予想は期待値も込めた教員側の提示のみで終わった。

 

地方自治論

3学部の受講生のうち1学部が実習で抜けるとこんなにも小規模的な雰囲気になるのかと驚いた。教科書課題は最終指定廃棄物対応プロセスの山場。世論調査結果を対象とした向上提案グループ討議は先週に引き続き活発であった。座席についてはもういじりたくないが、来週までにまた考えればいい。当日新聞資料の「スラッシュワーカー」の認知度は現政授業の際と同じくほとんどなく、Z世代といっても十把一絡げで捉えてはいけないと反省。

 

コミュニティデザイン演習・修士課程・博士後期課程指導

時間ぎりぎりに教室に入るので精一杯。ゼミ論の山場。ゼミ生のやる気と仕上げ力に感銘。何だかんだいっても最後は本人なのだ。ゼミも一つの組織。そして組織はまさに人に左右される。まちづくり提案申請は次回に。偶然HP画面から気付き、院生に向けて9月のコラボレーションフェアについて紹介。参加はあくまでも個々の判断にまかせたい。

 

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24/07/04.Thurs.

 

スポーツ社会学(白鴎大学)

前回授業の振り返り後に、震災から復興した東北のスポーツグラウンドで行うイベント提案をめぐり、受講生とやり取りを行った。実質的には終盤の授業に入りつつある。板書もどうにかこなした。スポ社ノートの提出についてそろそろ意識してほしい。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

猛暑で廊下も暑く、控室に戻る気がしなくて教室にとどまる。資料課題のテーマは、東京五輪について子どもたちに何を伝えるか。教員側の意図が十分に伝わらなかったと思う場面もあったが、受講生の反応から、各自がスポ行ノートの内容を確実に積み上げていることがわかった。時間が迫る中、板書事項も予定の範囲を終えることができた。

 

地域デザイン実務T

8回授業の最終回では、振り返りと今後地域活動に取り組む上でのスタンスについて、リラックスしながら話し合ってもらう。受講生の真摯・誠実な向き合い方に感銘を受ける。同時にこの授業の目的を果たすことができたのではという達成感を持った。

 

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24/07/08.Mon

 

行政学

来週が休みなので、残すは今回を含めて3回のみ。心変わりで、昨日夕方に座席を組み替える(他の科目についても同じ)。教科書課題に関連してとくに身近な官民連携について対話を行う。戻る形でレジメポイントは政府間関係における融合。課題提出と次回以降の授業について提示(早すぎることはないと判断)。月曜授業はこれまで先行してきたので、来週は言葉の意味どおりの休みとしたい。

 

現代政治の理論と実際

宇都宮市の歴史を辿る公共交通とまちづくり。受講生はきちんと読み込んで来ていて力を得る。権力機構に統治され常に庶民は弱い立場に置かれる点と、東への歴史的拠点移動が結論。昨日の東京都知事選にも言及(とくにSNS利用の脅威)。先を見越した課題提示は行政学と同様。

 

地方自治論

昼休み、気持ち余裕を持って取ったはずなのに、時間はかなりぎりぎり。ほんの20メートルちょっとの移動なのに外は猛暑。太陽で頭皮が痛くなるほど。それでも授業は遂行しなければと気合を入れる。指定廃棄物最終処分場の問題は解決に至ってないが、受講生の多くはそのプロセスをきっちり把握してくれたのが嬉しい。地方議会事務局改革についても同様の反応。次回と次々回の授業の進め方と課題提出についても間違いのないように説明した。

 

コミュニティデザイン演習・修士課程・博士後期課程指導

 余力がほとんど残らない状態で突入。それでもまちづくり提案の申し込み、次回ゼミでの修論生報告に向けた確認、そしてゼミ論の研究室HP掲載など、やるべきことはすべて行った。投げ出すことは決してしないが、任せることが大切。とりあえずの一区切りとすることができた。

 

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24/07/11.Thurs.

 

スポーツ社会学(白鴎大学)

大まかにレポート提出と試験対応について説明。教科書は6章まできた。受講生のノート作成は6(作成済み):4(未作成)といった感じか。終盤が見えてきた。板書事項もやるべき範囲を終わらせた。最終回の次々回授業については、課題など早め提示しておこう。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

スポ社で動き回り過ぎたのか、休憩時間は教室にとどまり、開始後は少しの間座って進める。教員になったら子供たちにどう東京五輪を伝えるかで、複数の受講生の報告内容に感銘を受けた。担当授業では該当しないが、大人数の場合など受講生間のやる気のギャップは相当あるのかもしれない。とくにスポ社授業では、熱く向き合う受講生を少しでも増やすために尽力しなければと思った。

 

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24/07/18.Thurs.

 

スポーツ社会学(白鴎大学)

レポート提出と試験対策について丁寧に説明。その上で今回は教科書から離れて、南三陸町での若者の奮闘に注目し、受講生と普段の倍以上のやり取りに入った。率直な感想としては愛憎半ば(課題に向き合った受講生が半々)といった感じか。ここでめげては授業が先に進めなくなるので、板書事項に進む。企業(モルテン)の社会貢献について力説。その意味の重さを受け止めてくれた受講生が半分以上はいたと信じたい。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

冷房はありがたいのだが、効き過ぎで寒いというのもかなり辛い。気温に対する人間の適応幅がもっとあればいいのに。板書から入る。その後レポートと試験について説明。政策ネットワーク論については難解だったかもしれないが、コラボ論として受け止めもらえたのでは。次回が授業としてはラスト。その後には試験(そして採点)があり、最後まで気を抜かずにいきたい。

 

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24/07/22.Mon

 

行政学

当初ネットアクセスに戸惑ったものの、じきに復調。行政学ポイントは今回がラスト(来週の試験範囲まで終える)。教科書もコラムをもってラスト。グループ討議の活発・不活発度は半々程度か。当日新聞資料の時間はほとんど残らず。前期もうひと息のところまでどうにかたどり着いた。猛暑の中、空調設定には成功したのでは。

 

現代政治の理論と実際

欠席がやや目立つもめげずに進める。地方議会改革の論点について討議。当日新聞資料(紅茶づくりとまちづくり)は少し時間を掛ける。ノート作成の課題は残りあと一つだ。この授業もいよいよ大詰めに入った。この教室の空調は少し冷やし過ぎだったかも。

 

地方自治論

早めに昼食を済ますも気がつくと開始時間が迫っている。機材設定の時間確保に圧迫感を持つ。建物の間をほんの30-40メートル移動するだけで、皮膚に痛みを感じる日差しの強さ。教室の空調設定を慎重に行い成功。教科書課題はガバナンス類型をめぐる抽象論にもかかわらず、受講生の熱意が嬉しかった。次のテーマの地方議会についても同様。当日新聞資料も力を込めて説明した。何とか月曜3科目のゴールが見えきた。

 

コミュニティデザイン演習・修士課程・博士後期課程指導

 今年度から一気に小規模になったせいか、複数欠席があると少し寂しい雰囲気になる。しかし、たまたま最近自分が作成した原稿(LRT沿線まちづくり関連)があったので、開始直前にTeamsに挿入。修論報告(今後は出典記載が肝となる)と半々の時間を使う。ゼミの時間だとほっとした気持ちで迎えられるのありがたい。

 

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24/07/25.Thurs.

 

スポーツ社会学(白鴎大学)

 最終回の授業。レポート提出と試験準備について確認した後、授業課題と教科書課題の両方で対話型授業に入る。自分の中では最後の最後で到達目標に達したという感じか。やはりレポート提出の準備のできている受講生の雰囲気は伝わってくるものだ。課題対象ではないが板書も行う。

 

スポーツ行政論(白鴎大学)

冒頭で試験準備について丁寧気味に説明。スポ社と同じく授業課題と教科書課題を対話型で実施。後者のスポーツ政策ネットワークについて、受講生が正面から考えてきたことに感化され、具体例を考える際の弾みとなった。板書も行う。残すは成績(レポートの採点、試験の実施と採点)業務となった。

 

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24/07/30.Mon

 

行政学

授業最終回も手抜きせず。15分間の小試験。行政学ノートの課題対応の読み上げを複数の受講生から。政策ネットワーク研究の応用範囲の広さを力説。残すは課題提出のみとして前期授業を終えた。昨年度部分的に集中講義が入ってしまい週1回の授業の重さを痛感したが、その反省が少しは生きたのではないだろうか。

 

現代政治の理論と実際

現代政治でも課題(地方議会のあり方)について、受講生の考えを引き出そうと努めた。受講生は全員が工学部であることから畑違いの問い掛けに戸惑ったかもしれない。しかし、そのことに関係なく、政治や政策に向き合う若い世代の発想の大切さを教員側も確認できたのが大きい。

 

地方自治論

あまりの猛暑に屋外での短距離移動でもふらふらしてしまう。午前中の授業と同様に教室の適切な空調設定に努めた。教科書(「危機と地方自治」)をぎりぎり最終回でやり終える。最終章は分析枠組みをめぐる抽象論が主だったが、課題報告からほとんどの受講生の理解が確認できて嬉しかった。小試験も無事終える。3コマが終わった途端にほっとしたのか力が抜ける。しかしまだ採点(成績付け)が残っている。

 

コミュニティデザイン演習・修士課程・博士後期課程指導

 体調不良者が複数。それでも後期の研究室活動を確認できたし、夏休みにやることも把握できた。ゼミ生のやる気上昇につながってほしいとの思いで、敢えてファイルだけでなく紙でも配った。その後の2コマが大学院関係が続いたが、どうにか乗り切ることができた。教育活動面に限っても非常勤先での試験や採点などあるものの、曲がりなりにも前期のゴールが見えてきた思いだ。

 

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