202310月 中村祐司の教育日誌

 

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23/10/02. Mon.

 

外国語文献講読

出だしは教員の担当科目全体の中でのこの授業の位置づけと進め方を説明。初回は受講生の予習はないものの、少しでも前に進めたくて、短めの”Around 20% doctors in Japan at risk of death from overwork”を読む。それでも、”threshold”や“while”の使い方などこれまで知らなかった意味を把握することができた。

 

スポーツ・余暇政策

丁寧気味に資料にもとづき授業ガイダンスを進めた。使用テキストについて誠意を込めたつもりだ。課題の対象とならない「当日資料」として、インボイスを取り上げる。次回以降、対話の機会を積極的に取り入れる点も強調した。

 

現代政治の理論と実際

曜日にもよるのかもしれないが、基盤教育を陽東キャンパスで行うのは鬼門だと思った。どの学部であれ基盤教育科目(とくに必修)の場合、12年生の多くは峰キャンパスで履修するため、陽東への移動には無理が生じてしまい、履修をあきらめてしまうのだ。それでも実質最少人数の受講生で授業が成立しほっとした。教室にも慣れずスクリーン投影などばたばたしたが、こうしたことは体で覚えていくものだ。

 

ゼミ論・卒論・修論・博論指

 

出席者全員から夏休み中の研究について簡単に報告。その後、年内の研究室活動スケジュールを提示した。何よりも卒論と修論の研究室内締切が最重要といっていい。まちづくり提案や修士1年生などもほぼ同レベルで大切である旨を伝えた。これからに向けての全員の決意表明ともなった。この日入学した社会人博士院生が顔を出してくれたのも大きかった。

 

政策形成と協働(大学院修士授業)

後期前半の大学院授業が数名でスタート。かつては冒頭の担当教員の押し出しは控えめであったが、どういうわけか、今回初めて時間の半分以上を使ってこれまでの研究から得たことなど、力んで話し続けてしまった。受講生の自己紹介で知った各々の研究テーマをめぐる制度・政策・管理について次回から報告することとした(教員も報告)。報告の日程割り当てを先導するエネルギーはもはやなく、受講生の協力によって、ぎりぎりで事なきを得た。次のコマで初回対面で行った大学院博士課程の授業「政策ガバナンス特論」についても着実に進めていきたいが、不定期かつリモートを駆使して行うこともあり、日誌記載はしない。

 

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23/10/16. Mon.

 

外国語文献講読

“Ukraine’s future isn’t German or Israeli but Korean”を呼ぶ。英文解釈の域を超えて内容に引き付けられ、後半は教員主導の“熱い”訳となってしまった。次回からはもっと淡々とやらなければと反省。とくにこうした地道な授業では積極的な受講生がいることで教員も元気をもらえる。

 

スポーツ・余暇政策

前回はほぼガイダンスだったので、実質的に今日からスタートだ。事前の準備でグループ分けに腐心したが、意外とあっさりと治まった。1グループ当たりの人数についても迷ったが、やはり34で行くこととした。今回からテキストを冒頭に必ず取り上げたい。受講生間の対話中心の授業を進める。グループ単位での社会的起業のアイデアには包摂性が感じられた。机の移動ができないものの、教室が広いのはありがたい。1週間、1週間、確実にやっていきたい。

 

現代政治の理論と実際

前回の受講生が去り、新たな受講生が加わり授業成立。しかし少ない分、テーマをめぐる対話を深めることができると思い直す。資料掲載はできなかったが、ハマスのイスラエル攻撃とその報復(地域戦争)について、ネット情報に頼らない形で教員もまじって対話型授業を進める。教室は前回がプロジェクター・リモコンの電池切れ、今回は壁付の空調スイッチボックスに鍵が掛かっているなどミニトラブルに直面したが、秋に入ったことで事なきを得る。受講生数で授業の質が左右されてはいけない、と肝に銘じてやっていきたい。

 

ゼミ論・卒論・修論・博論指導

途中他研究室の卒論生によるアンケート調査が入ったが、時間は使いようで、その10分間を休憩としてまちづくり提案や修論の進め具合について対面で確認した。今日の報告の中身は卒論研究。いずれもこの調子でどんどん進めてもらいたいし、留学生は今日の内容を受け止めて、そこから修論作成の原動力にしてほしい。

 

政策形成と協働(大学院修士授業)

身体的惰性といってはまずいか。朝から連続授業の流れに身を預けるかのように教室に入る。3名から報告。いずれも初回で力説した「制度論」が盛り込まれており、大学院の授業はこうでなければと改めて思った。全部で8回となると、さすがに半期1516回と比べて間延び感がなくなるのが強みかもしれない。

 

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23/10/23. Mon.

 

外国語文献講読

“The vulnerability of open societies to foreign espionage””More young women overdosing on over-the-counter drugs in Japan”を読む。前者では諜報活動の歴史研究だけでなく、現在を見る上でも有用な視点が提示されていて、大変興味深かった。後者については時間が少ない中で教員が強引に読んでしまったが、若い世代(とくに女性)をめぐる深刻な課題が改めて突き付けられたと感じた。

 

スポーツ・余暇政策

課題は、教科書の内容と絡めて、現在のスポーツ施設の機能をネットで把握させるもの。後半は極上かつ一点者の一流ファッションが発するメッセージ性をめぐる受講生間の対話。最後に情報提供として当日資料を二つ(所得税減税、DX研修会)を提示した。グループは今回のように六つ、1グループの人数は4人(多くて5人)でやることに決めた。また、授業3回でグループ変えしていく。

 

現代政治の理論と実際

“去った”と思った受講生が復帰。受講生の多寡にかかわらず、授業には誠実に向き合わねば、と思いを新たにする。ロシア・ウクライナ戦争の終わり方について、課題提出の内容を共有してから、対話形式で意見交換。イスラエル・パレスチナ問題も絡み、深い考察を目指した。

 

ゼミ論・卒論・修論・博論指導

今年度卒業予定の学部4年生と修了予定の修士院生と一緒に卒業アルバムに掲載する写真撮影が入ったため、それまでに集中して二名の報告に向き合おうとする。しかし、どういうわけか教員だけTeamsのファイルにアクセスできず慌ててしまう。授業日はノートパソコンを研究室のLAN使用から大学のWIFIに切り換えるので、セキュリティ面から待ったがかかるのかもしれない。ネットにアクセスし続けているのがいけないのかも。途中からどうにか追いつき、写真撮影前の僅かな時間を使って、個人的に助言を与えることで、事なきを得た。

 

政策形成と協働(大学院修士授業)

珍しく若干時間の余裕を持っての授業開始となった。3名から報告。修士1年生の場合、確かに今後の研究テーマが変更することもある。この時期、同じ建物でも教室が南側か北側かで室温がかなり違ってくる。とくに暗くなる時間帯にはひんやりとなり、秋の後は冬という当たり前のことを実感した。

 

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23/10/30. Mon.

 

外国語文献講読

“Google to face blistering trial over its power”を読む。IT企業と政府(司法省)とのまさに四つに組んだような形での裁判審議の生々しさが伝わってくるような内容だった。訳のスピードと時間との兼ね合いを気にしつつも、また、教員主導の時間もあったものの、ともかく受講生全員で読み切ったことは大きい。

 

スポーツ・余暇政策

課題は、教科書の第2章に入る。スポーツを通じた地域連携と震災復興とを絡める局面に入った。もう一つのテーマは「地域の宝」についての具体例。これも対話を通じて、たとえささやかなものであっても、お互いの気付き重視して進めた。最後に当日提供資料として、超高級宿泊ツアーことと、国家公務員総合職の変容について、いずれも新聞から得た情報を提示した。毎回でなくても当日資料の提示は継続していきたい。

 

現代政治の理論と実際

この時期においてもコロナ感染と風邪(インフルエンザ)には要注意だ。今回のテーマは国家単位におけるこれからのエネルギーをめぐる供給と需要のあり方について。専門家の特集記事をもとに話し合いを進める。専門知識の脆弱さに教員自身が反省したものの、一方で今現在確実が持つ知力の中で、自らの言葉で整理し語ろうとする姿勢が非常に重要だと思った。

 

ゼミ論・卒論・修論・博論指導

他の報告も入れたが、中心は提出が目前に迫ったまちづくり提案の最終チェックのつもりだった。一生懸命取り組んでいるのが伝わってきただけに、肝心要の具体的な提案内容を記載する点での「壁」の存在を痛感してしまった。簡単にみんなから助言をと促しても、ゼミ生からすれば何を言えばいいのかわからない状況に陥っていたのかもしれない。

 

政策形成と協働(大学院修士授業)

報告が今回で一巡。院生1名と教員から報告。北向きの教室なのだが、暖房をつけた当初は暖かく感じたが、後半からは冷えを感じるようになった。まさに今の季節は、太陽が出ている時とそうでない時との気温の差が大きいし、それが瞬時に切り替わるような錯覚さえ持つようだ。二巡目は各々のテーマについて「政策」と「管理」側面から切り込んだ報告を期待したい。

 

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