202212月 中村祐司の教育日誌

 

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22/12/05. Mon.

 

外国語文献講読

本格的な冬を実感するようになった。”Mediterranean heat waves put coastal livelihoods at risk”を読む。気候温暖化が海水温に及ぼす多大な影響にたじろいだ。半面で逆手の打開策もあると知った。余興的な機会として思い切って、俳句や短歌、詩などをを英語で記す「詩歌翻遊」を取り上げ、成り切って表現したつもりだが、不発に終わった。

 

スポーツ・余暇政策

400字のテーマ別レポートや200字の新聞雑感コメントの両軸は動かさなかったが、進め方を多少変える。3人をベースにグループを作り、3回入れ替えた。また、テーマ(地域起業)についての統合版は3回目の対話で提示した。ネット上の飛び飛び感というのか、ユニークな案が続出した。自分の図書を入れてくれた椎葉村図書館も紹介できた。新聞雑感をめぐる対話の時間はほとんどなくなったが、誰もが真剣に他者の記載に目を通していたのが印象的だった。

 

ゼミ論・卒論・修論・博論指導

季節の変わり目、体調には気を付けていきたい。報告では、各々のテーマの確定を確認できたのが大きい。来週の卒論と修論の研究室内締切、他の院生の研究内容、まちづくり提案のポスター作成などについても最終確認した。余った時間は個々人の間での情報共有した。月曜のこのコマは研究室活動が集約される機会となっている。

 

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22/12/12. Mon.

 

外国語文献講読

今日は思ったより寒さが緩くて助かった。“Japan charts a new course on national security’を読む。精読したおかげで安全保障をめぐる三つの戦略文書の背景と課題が把握できた。当てられた受講生がもう一度訳し直すスタンスと、また、スクリーンの有効な使い方の兆しも見えてきた。最後に分量は少ないものの、“Vietnamese trainees call out company’s unpaid illegal overtime”も読み切る。今回初めて1回の授業で受講生全員が訳した。

 

スポーツ・余暇政策

「消費者が盛りたいと考えるサービス」をテーマに。統合ファイルを最初から提示して、1グループ3人で対話を行った。時系列で見た場合の「盛り」の捉え方の変化や、個別・多様化する現在のニーズ環境などが教員の視点からも興味深かった。雑感についても前回よりも多めに時間を取る。駆け込む形とはなったが、次回テーマの意図について説明を尽くしたつもりだ。

 

ゼミ論・卒論・修論・博論指導

冒頭から街づくり提案の模擬発表。ぜひ伸び伸びやってほしいものの、事前にこうした機会を持つことの大切さを再認識した。卒論・修論について研究室内締切日。これについても今の時期にいったん区切りを付けるべく設定したことは間違いではなかったと思った。5コマの時間も使って個別指導。この1週間が論文完成に向けた正念場となる。

 

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22/12/19. Mon.

 

外国語文献講読

普段よりも少ない受講生だったが、“India’s energy needs hinder its green goals”を読む。インドにおける化石燃料やグリーン・再生可能エネルギーの社会的弱者層への浸透をめぐる矛盾を見せ付けられた思いがした。時事英語新聞をシンプルに正確に読んでいくこの授業には、自分が言うのも変だがスッキリ感がある。

 

スポーツ・余暇政策

他者との協調関係をどう築いていくかをテーマに34人のグループでの対話を軸とした授業を行う。席替えも1回行う。その間に統合版ファイルを読み込み、注目点について指摘した。この機会を逃すと後手に回るので、その場での教員のコメント表明は大切だと思う。新聞雑感についても全員が集中して読み込こんだ後、活発な対話が行われた。雑感については匿名性を継続していきたい。

 

卒論・修論・博論指導

卒論・修論はともかく、それ以外の年内活動で、残すはまちづくり提案の研究室HP掲載作業だ。あれだけのパワポファイルやポスターを作成した彼ら彼女らであれば、決して無理な話ではない。ただし、後期ゼミ論、研究生と修士1年生の論文については、最終提出日を延長して来年1月中旬とした。提出日の延長は敢えて前向きに論文の質を重視したからだ。まちづくり提案の研究室HP掲載に向け今日からスタートとなった。卒論・修論についてはもう1週間最後のラストスパートをかけてもらう。

 

政策ガバナンス特論(大学院博士課程授業)

博士後期の授業履修生3名からの報告。中国書道の学問・流派、アニメ聖地をコアとした地域活力の注入、都市のまちづくりデザインなど一見、各自の研究テーマはバラバラのようだが、だからこそ、この研究科で各々をつなぐ接点がどこにあるのかを探らなければならない。そのことが自分の研究に生きていくはずだ。

 

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22/12/26. Mon.

 

外国語文献講読

“A gray area of loyalties splinters liberated Ukranian town “を読む。市井の証言の組み合わせこそが事実解明への近道だと感じた。また、個々の人々へ視点が以下に大切かがわかった。分量は少なめだが”Panel proposes additional aid for people raising children in Japan”も読む。こうしたショートバージョンからも社会英語が確実に身に付くに違いない。

 

スポーツ・余暇政策

リアルな「〇〇×〇〇」事業の提案はコミュ学科のスタンスにぴたっとはまったようだ。異分野掛け合わせのリアル事業は、バーチャル授業を超える新領域を拓くのではと思った。雑感統合ファイルにも各グループは真剣に向き合っていた。とくにこの授業では3人の間でのやり取りがしっくりくるのかもしれない。次回は来年1月中旬。課題には最大幅の余暇活動体験の枠を設定した。

 

卒論・修論・博論指導

昨日、慌てて来月3回の研究室活動スケジュールを想定して作成した。ところで、まちづくり提案の研究室HP掲載の件では、嬉しい誤算とういうより、ほのかではあるが確信に近いものがあった。ゼミ開始以前に何と見事に掲載を完了していた!そのおかげで来年1月の研究室活動に向けて大きな弾みが付いた。さらに卒論・修論の大詰めの指導にも力が入った。来月中旬締切のゼミ論もしっかりやってくれるはずだ。

 

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